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ソフトウエア・通信業界

ソフトウエア・通信業界の POINT

この記事の重要なポイントを先にチェック!

  • 企画・開発・運用の全てを担う大手から、得意分野に特化した中小までさまざま
  • SaaS/PaaSの増加で市場は拡大するも、いわゆる「SaaSの死」への懸念も
  • 固定電話からスマホを中心とした携帯電話への転換が進む
  • 激化する携帯電話市場争いの中で、巨大経済圏の構築を進める通信大手

ソフトウエア・通信業界とは

ソフトウエアとは、インターネットで検索したり、撮影した画像を加工するなど、何気なくやっている作業を、スマートフォンやパソコン内部で実際に処理するプログラムのこと。スマートフォンやパソコンなどを動かす基本のソフトであるOS(Operating System)と、表計算や画像加工など特定の作業を行うアプリケーションソフトがある。

ソフトウエア業界には、大規模なソフトウエアやシステムを開発する巨大な企業もあれば、大規模ソフトウエアの一部を受託・開発したり、少人数でスマートフォン用アプリ開発を行う企業もあるなど、その規模や業務内容はさまざまだ。なお、ゲームソフトの開発もソフトウエア業界の仕事の一つ。

通信業界には、固定通信(固定電話や光ファイバー通信など)や移動体通信(スマートフォンや携帯電話など)の巨大な通信インフラ(通信網設備)の維持・管理・運営を行う電話会社を中心に、インターネットやデータ処理などに関わるあらゆるサービスを提供している会社が存在する。

ソフトウエア・通信業界の詳細業種

気になる業種を詳しく見てみよう!

ソフトウエア・通信業界の仕組み

ソフトウエアの開発では、企業や政府機関などの要望に応じてオリジナルソフトやシステム開発を行う受託開発と、得意分野に特化してソフトウエア製品をパッケージ商品として開発・販売するパッケージ開発の二つがある。前者は、規模や内容に応じた金額となるが、後者はパッケージ商品として決まった金額で販売される。ゲームソフトもパッケージ商品の一つだ。

なお、無料で提供されるソフトウエアも多いが、そのビジネスモデルもさまざまで、人類共通の資産と考えて開発者があえて無料で公開する場合もあれば、寄付を募る場合もある。さらに、バナー広告やポップアップ広告による収益で運用する、機能の追加やバージョンアップ時に課金する、といったケースも多い。

通信業界各社の主な収益源は、通話料とデータ通信料。また、MVNO(仮想移動体通信事業者)と呼ばれる自社で通信網を持たずに通信サービスを提供する企業に通信回線サービスを貸し出すことでも収益を上げている。

ソフトウエア・通信業界の現状と展望

ソフトウエア業界全体では、これまでも、働き方改革や人手不足解消などの課題の解決に向けたソフトウエアの導入が進み、市場は拡大傾向だ。SaaS/PaaSを軸に市場は堅調に推移している。今後も、レガシーシステムの刷新や経営に関する情報の分析高度化、さらに生成AIの組み込みや自律的に業務を処理するAIエージェント機能の実装が進むとみられている。 一方で、「SaaSの死(SaaS is dead)」という言葉も世間をにぎわしており、AI時代にはSaaSでより高度なAIエージェント機能の実装が求められることになりそうだ。

典型的なストック型ビジネスといわれる通信業界。いわゆる官製値下げの際に、各社は20GBのデータ通信をベースとした月額2,000円台(税抜き)の新料金プランを市場に投入。自社顧客の囲い込みと他社からの取り込みを図ったため、ARPU(1ユーザーあたりの平均収益・売り上げで、通信会社の収益動向を左右する重要指標)が下落、収益への影響も大きかった。その後、値下げ競争は一段落し、エンタメサービスや動画配信、通信品質向上、衛星直接通信などのサービスを付加することで値上げする動きも見られる。今後はARPUの上昇による収益動向が注目される。

どんな仕事があるの︖

営業系

営業系の職種では、顧客の要望や課題を聞き出し、その要望をかなえるソフトウエアや情報システムなどを提案・販売する。セールスエンジニアやシステムエンジニアとチームで仕事をすることが多い。

セールスエンジニア

セールスエンジニアは、主に営業担当者に同行し、顧客の要望や課題などを正確にくみ取り、ソフトウエアや周辺機器の情報、ソリューションの提案を行う。営業担当者の契約獲得を側面的にサポートする。

システムエンジニア

システムエンジニアは、営業、IT、人事、会計などに関するシステムやソフトウエアを企画し、開発や導入を提案・管理する。また、顧客の要望にふさわしい最適なシステムの設計や提案も行う。

データサイエンティスト

データサイエンティストは、ビッグデータの中からクライアントのニーズに合ったデータの取得方法や利用方法などをアドバイスしたり、データの解析などを行ったりする。ビッグデータの活用に注目が集まるとともに、データサイエンティストにも注目が集まっている。

ゲームクリエイター

かつては、1人で企画立案からプログラミングやグラフィックデザインまで複数の作業を担うケースもあったが、近年はゲームの規模が大きくそうしたケースはまれだ。ゲーム制作には、グラフィックデザイナーやプログラマー、シナリオライター、サウンドクリエーターといったさまざまな専門家のほか、全体を統括する「ディレクター」や「プロデューサー」が関わっており、こうした職種を総称して「ゲームクリエイター」と呼ぶ。

※原稿作成期間は2025年12月10日〜2026年3月31日です。

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