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「実習の心得」

介護実習は、現場の業務の実際や雰囲気に触れることができる貴重な機会です。もちろん、勉強中の身で現場に出ることには不安もあるでしょうが、貴重なチャンスを新たな学びにつなげていきたいもの。そこで、介護実習の学びを最大化するためのポイントをご紹介します!

うっかりしやすい!
実習中の超重要ポイント

1.自己判断せずに相談する

実習に至るまでの勉強では、「利用者さん本人の意思を尊重すること」「利用者さんの残存機能の維持・向上を意識すること」といった介護の基本姿勢を学んでいると思います。そのため、実習の本番中も理想の介護を求めて必死になることでしょう。もちろん、それは基本的には素晴らしいことですが、時に危険を伴うこともあります。

例えば、車椅子介助の利用者さんが「今日はトイレまで歩いてみたい!」と言った場合を考えてみましょう。「できる範囲で歩いていただくのは悪いことじゃない」と判断した実習生が、本人の意思を尊重してトイレまでの歩行に付き添ったとします。この場合、事故なく歩行できたとしても、「車椅子介助」という実習先の取り決めを逸脱したことになってしまいます。そうした取り決めの背景には必ず何かしらの理由があり、それを実習生が無断で変更することはNGです。こうしたケースでは、必ず実習担当の先生や実習先の職員に相談しましょう。

2.個人情報の取り扱いに注意する

利用者さんの氏名、性別、家族構成、健康状態といった情報は、個人のプライバシーに関わるセンシティブなものです。個人情報保護法に基づき、実習生も情報の取り扱いには気を付けなければなりません(実習前に、誓約書を提出することもあるでしょう)。実習中は、カルテ、介護記録、職員のミーティングなどを通して、たくさんの情報を見聞きします。まだ利用者さん本人が知らない情報が混じっていることさえあります。記録に書いてあったからといって、すべて本人に伝えていいとは限らないことにも注意しましょう。

ただの実習では終わらせない!
学びを深める実践法

1.「1日1課題」を掲げる

その日の実習が始まる前に、「口腔ケアを見学する」「排泄ケアの介助に2回入る」といった目標を掲げてみましょう。後で評価しやすいように、できるだけ具体的で実践しやすいかたちにするのがポイントです。課題を掲げておくと、それをクリアするためにやるべきことに対して自然と意識が向かい、積極的に動きやすくなります。たとえ失敗してしまっても、その経験から学べることはたくさんあります。逆に言えば、経験しなければ何も始まりません。実習期間は限られているので、一つでも多くのことを経験できるように仕向けていきましょう。

2.実習記録を一生モノの学びにする

「実習は好きだけど、記録が苦手」という声はよく聞かれます。「実習記録=提出物」という認識でいると、実習で疲れて帰宅した後のしんどい作業にしかなりません。しかし、実習中のエピソードを振り返り、気付きや感じたことを次のアクションに展開するためのツールととらえてみたらどうでしょうか。

例えば、職員が利用者さんに目線を合わせながら「今日のお洋服、素敵ですね」と声をかけたら、ベッド上の利用者さんが笑顔になったという場面があったとします。このエピソードから、次のような気付きやアクションに展開できます。

気付き

  • 声かけ一つで利用者さんの表情が変わる
  • 職員は利用者さんの全体をよく見ている
  • 目線を合わせると心地良い雰囲気

自分のアクション

  • 目の前の素敵に感じたことを伝えよう
  • 相手のことをよく観察しよう
  • 相手の目線に合わせよう

例えば、職員が利用者さんに目線を合わせながら「今日のお洋服、素敵ですね」と声をかけたら、ベッド上の利用者さんが笑顔になったという場面があったとします。このエピソードから、次のような気付きやアクションに展開できます。

3.仲間と経験を共有する

自分が見聞きしたり経験したりする出来事には限りがあります。しかし、積極的に仲間と情報共有することで、世界を広げることができます。実際に自分が経験していないことも、知識としてインプットできるということです。このとき、「楽しい話、うれしい話」だけでなく、「失敗した話、悲しかった話」も共有できればなおよいでしょう。同じ目標に向かう仲間だからこそ、互いに切磋琢磨しきたいものです。

今からできる!
実習が何倍も楽しくなる心がけ

1.笑顔とあいさつ

「にこやかにあいさつしてくれた人」と「表情が優れず元気のない様子の人」がいた場合、どちらの人に話しかけたくなるでしょうか。人と人の関わりの中で、気持ちの良い雰囲気づくりはとても重要です。好印象のほうが相手との距離がグッと縮まり、会話や質問をしやすくなるでしょう。そのため、笑顔とあいさつは、緊張や人見知りが強い人にこそお勧めの方法だといえます。あいさつという第一印象が決まるタイミングだからこそ、その一瞬だけでも勇気を振り絞り、パッと明るい印象をつくり上げてしまいましょう。

2.体調管理

実習中はいつもと違う疲れがドッと出やすくなります。だからこそ、しっかりと体調管理したいところですが、忙しさのあまりおろそかになる人が多いです。食事や睡眠のタイミングが乱れ、ストレスがたまり、その結果として暴飲暴食につながってしまうことも……。また、自分が感染症にかからないようにすることはもちろんですが、抵抗力の弱い利用者さんに感染させないようにすることも念頭に置く必要があります。自分と利用者さんを守るため、生活リズムをなるべく崩さず、体調を整えていきましょう。
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