学生時代に、機械とプログラムと電気を広く学んだこともあり、就職先の選択肢が幅広くありました。その中から私が機械設計を選んだのは、「結果が目に見えてわかりやすい」という点に魅力を感じたから。入社後の研修で、各部署を見学させてもらい、実際に現場を見てからは「いちばん身近で、面白そう」という理由から、自動車の設計に携わる部署を希望しました。以来、自動車部品の金型設計に携わっています。金型というのは、自動車の部品を製造するための型のこと。最近では、燃料電池を使った車両の部品も担当しました。
仕事の流れとしては、常にいくつかの部品を掛け持ちしながら、それぞれ1~6ヵ月の期間をかけて仕上げていきます。一言で自動車部品と言っても、手で持てるくらいの大きさのものからボディのような大きなものまでさまざま。車種や機能による少しの部品の形状の変更でも金型は別物が必要になります。しかも金型は部品の点数分必要となるため、つくり方や工程、細部のつくり込みなどに対しては、常に新しいアイデアが求められます。ここが金型設計の難しさであり、楽しさでもあります。
入社した当初は、上司から指示された図面を作成することで精一杯でしたが、最近ではお客様の要望を実現する方法を考え提案するなど、新しいことに挑戦できるスキルが身についてきました。社内の講習会を通じて、3DCAD利用技術者1級の資格を取得するなど、大きく成長できていることを実感しています。女性エンジニアはまだまだ多くはありませんが、結婚・出産を経て復職している方も増えてきました。性別を問わず活躍できる環境もタマディックの魅力のひとつだと感じています。