




職種間座談会




それぞれが桃屋を選んだ理由


二人はどんな就職活動をして、どんな理由で桃屋への入社を決めた?

僕は大学院で遺伝子関係の研究を行っていたんだけど、実家が食品の卸売業を営んでいたから「食」に興味を持っていたんだよ。それで、研究職で食品系のメーカーで探していて、せっかくなら自分が“おいしいと思う商品”を使っている会社がいいなと思ってね。一人暮らしをしていた時に好んで使っていた「つゆ 大徳利」をつくっている桃屋を受けてみようと考えたんだ。

僕も日常的に桃屋の商品をよく使っていたから、「親近感」は就職活動の大きなきっかけになったよ。

もう一つは、説明会を通じて感じた「適正規模で少数精鋭の会社」という点も、大きな決め手になったかな。コンパクトな組織のほうが、早い段階から自分で考えながら仕事ができるチャンスがあると思ったから。

なるほど。確かに若手のうちから色々なことを任せてもらっているという印象はあるね。僕は、大学では植物の研究をしていたけど、研究というよりは人と接する仕事がしたいなと思って営業職を選んだ。桃屋へ入社した決め手は、ロングセラーが多い上に、これからさらに伸びていくだろうなと思えたから。100年を越える老舗企業なのに新商品の開発をしたり、レシピ開発をしたり、そういった新しいことに挑戦していく姿勢に共感したよ。

商品の魅力として、品質にこだわって手間暇を惜しまないことも上げられるよね。就職活動の際の工場見学ではそのこだわりを知ってとても感銘を受けたよ。

「良品質主義」だね。

そうそう。その時に、「手間暇がかかりすぎるから、今では桃屋でしかやっていない工法もある」ということを聞いて、そこまで商品にこだわりを持っているのなら、自信を持って取り組める仕事になるだろうなと思って入社を決めたよ。






楽しさと、ワクワクと、醍醐味と


営業の仕事では、どんなことが一番やりがいに感じている?

桃屋の商品を販売してくれる卸売業の方と一緒に、大手スーパー様にご提案をすることが多くて、やはりその3者すべてに大きなメリットを打ち出せる企画を実現できた時が一番嬉しいね。

三方良しということだね。特に印象に残っている企画は?

最近だと、スーパー様の「生鮮食品を売りたい」という課題に対して行った「たこキムチ」の提案かな。卸売業の方と一緒にその店舗様のことを把握しながら、「キムチの素をこういった形で売り場に並べれば売れますよ」と提案して、かなりバシッとはまった感じがしたよ。3者にメリットしかない提案になったからね。ちなみに二人は商品を開発する仕事だけど、どんなことをやっているの?

僕は、「桃屋のいつもいきいき」という睡眠の質向上と、日常生活に生じる疲労感の軽減を叶える商品の研究開発を行っている。桃屋の次の100年に向けて新しくはじめた「機能性表示食品」という分野だね。臨床試験を行ったり、論文を書いたり、お客様向けの広告をチェックしたり、新たな研究を行ったり、幅広い業務を担当しているよ。

何でも自分たちでやる分、やりがいが大きそうだね。また、今後の当社を支える柱となる新事業だから伸びしろも期待できそうでワクワクするな。K.K君は、今どんなことをやっているの?

新商品の開発に加えて、今桃屋で推している「かんたんレシピ」の開発をやっているよ。自分たちで何度も試作をして、チーム内であらゆる意見を出し合って、「誰でも失敗なくつくれて、驚くほどおいしい」という基準で考えている。僕らも何でも一から自分たちでやるから苦労も多いけど、その分ダイレクトにやりがいを感じられるよ。それが少数の組織の醍醐味だと思えるね。
特に新商品はお客様の期待を裏切りたくないという想いが強いからこそ、商品開発会議はいつも真剣勝負なんだ。妥協を許さず、そして何より「他社の真似ではない桃屋らしいモノ」という高い基準を満たして、発売まで漕ぎ着けられる商品は一握りなんだけど、だからこそ自分が携わった商品が棚に並んでいるのを見るとすごくテンションが上がるね。

そうか、最近発売された「穂先メンマ葱油味」は、K.K君が関わっていたんだっけ。それは、嬉しいだろうね。もう一つの開発、「かんたんレシピ」はどんな風に考えているの?

日常で色々なところで食事をした時に、「これ、桃屋の商品でつくれないかな?」と考えているよ。例えば、地方で郷土料理を食べた時なんかに、「あの商品を使えば手軽にできるかも…」と思い付く感じだね。常に頭の片隅で考えているから、仕事ではない時にアイデアが生まれることも多いよ。




信頼をつくるコミュニケーション


少数の組織で何でも自分たちでやれるからこそ、他部署との協力は欠かせないよね。

そうだね。桃屋全体が一つのチームのような感じがする。僕は営業として商品を売っていく役割だけど、お客様から成分に関する説明や資料を求められた時は、いつも開発部門を頼っているよ。

それで言えば、売るのは営業がプロなので、僕らが機能性表示食品を開発する時にはお客様にどのようなニーズがあるのかアドバイスをもらうよ。やはり実際に購入いただく方がどう思っているかは、営業の人に聞くのが一番だから。その上で議論になる場合は、意見を言う時に理由もきちんと伝えるようにしている。

確かにね。特に専門的な領域の場合は、相手の人が理解しやすいように「こうだから、こうなる」というコミュニケーションが大事だと思う。

その点、開発部門の方々はいつも分かりやすく説明をしてくれるので助かっているよ。あと商品開発部は新商品が出たら商品説明会を営業向けにやってくれているよね。あれもすごく役立っているよ。商品のスペックだけでなく、そこに込められた想いも知ることができるのがいい。お客様はもちろん、社内でもそんな面と向かった温度感のあるコミュニケーションは大切だと思うよ。

そう言ってもらえると嬉しいね。また、僕たちは新商品の開発を行う時に「この原料を発酵させたモノを使いたい」ということなどがあるんだけど、発酵させるための菌は研究開発部が持っているから、発酵試験をお願いするといったことがよくあるね。

同じ開発でも領域が違っているんだよね。商品開発だと工場や品質管理部とのやり取りも多いんじゃない?

特に工場の人とのやり取りは多いね。机上で考えた商品が工場で生産できるのかなどは、しっかりと話し合いをしないと調整ができないから。それは、品質に関しても同じだね。流通段階で問題が出ないかどうかは、品質管理部の試験を頼ることになるよ。

そう考えていくと、一つの商品が食卓に届くまでには本当に多くのコミュニケーションが行われていると改めて感じたよ。そして、色々なところでお互いが気持ちのいいコミュニケーションを意識しているからこそ、いい商品が提供できるんだね。






背中を押してくれる制度と風土


桃屋での働きやすさのポイントって何だと思う?

一つは福利厚生が手厚いってことじゃないかな?様々な制度はあるけれど、「住宅補助」が見直されて、若手の時に家賃の3分の2を補助してもらえるのは嬉しいね。やっぱり衣食住の不安がないというのは、すごく助かるし、仕事のパフォーマンスにも影響する気がする。

僕は今、春日部工場の近くの「男子寮」に入っているんだけど、家賃は光熱費込みで格安だし、寮長さんがつくってくれる食事がボリューム満点で、しかも安いんだよ。

僕も工場の研修の時に3ヵ月間、寮でお世話になったけど、暮らしやすくていいよね。同期入社みんなで、合宿気分で過ごせたのは今もいい思い出だよ。

個人的には、「時間単位で取得できる有給の制度」ができたのは、ありがたいな。平日通院したい時、16時まで働いて残りの1時間に時間有給を使ったりしているよ。お子さんがいる人なんかは、学校の行事などに合わせて、取得できて喜んでいるみたい。わざわざ半休を取らなくてもいいから、効率がいいよね。

営業はフレックスタイム制が導入されて、働き方は柔軟になってきていると感じるよ。また、職場の雰囲気で言えば、若手が成長できる環境が一番の魅力じゃないかな?上司や先輩にフォローをもらいながら何でもチャレンジできるから、モチベーションを高く保てる。

本当にそう思う。また、自分の意見を言いやすい雰囲気もあるよね。ちょっとした疑問を気軽に先輩や上司に聞くことができるから、不明点が解決しやすくて働きやすい。

僕としては、国内外の原料メーカーに出張に行かせてもらえることも嬉しいね。そのように若手のうちからとことん新商品の開発に携われる環境というのは、他ではあまりないんじゃないかな。チャンスを多くもらえる分、「頑張ろう!」という気持ちになれて、自分自身の成長を早く感じられているよ。

入社前は100年を越える老舗企業って、ちょっとお堅いイメージだったけど、入社してみるとイメージを覆された気がする。新商品やレシピなどを開発したり、若手に仕事を任せてくれたり、会社自体が挑戦を続けているのは本当にやりがいを感じられる。この環境を生かして、これから入社する方も含めて、若手から次の100年を盛り上げていきたいね。



