自分の知識を向上させられる環境の中で幅広い商品の開発に携わり、技術者としてやりがいを感じる日々。夢は、他社にはない新商品の開発です。亀井 敦 東洋シヤッター株式会社 業務企画統括部技術部 第2技術課 2008年入社 機械工学部 機械工学科卒
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大学では赤十字ボランティアサークルに所属し、大阪府内の他大学のメンバーと共に献血推進活動に打ち込んだ。和やかな社風に惹かれて同社へ入社。2年目にドア担当に抜擢され、性能値向上に意欲を燃やしている。

Interview

特殊ドアの仕様化に向けて

入社以来、建物の開口部に設置されるドアの開発・改良に携わっています。現在、担当しているのは、主にビル内の機械室や電気室などに用いられる特殊ドア。これまでコスト・納期が厳しかった特注品の標準化に取り組んでいます。まずは仮説を立て、試作品を作って耐風圧性・気密性・水密性の3性能試験を行い、その結果から得られる知見を元に進めていきます。
ドアにも様々なタイプがありますが、私が開発を進めている防火ドアや防音ドア、水防扉などは、特殊な条件下での使用に耐え得る性能・特性が求められます。最近では現場で求められる性能値も上がってきており、クリアすべき課題が多いのがこの仕事の難しさ。また、防火ドアを開発する際には、防火・耐火に関する法規を熟知しておく必要もあるため、毎日の勉強は欠かせません。トライ&エラーを繰り返しながら、要求性能値を実現できるように日々開発に取り組んでいます。

性能試験で知識と経験不足を痛感

印象に残っているのは、水防と耐震の試験に失敗したことですね。試験は、実際に現場に設置する仕様のドアを作り、試験場で試験装置に取り付けて行います。自分なりに考え、仮説を立てて試験に臨んだつもりなのですが、水防テストでは水圧に耐えきれず大量の水がドアから流れ込んでしまったり、耐震テストでは変形によってドアが開かなくなってしまったり…。基本的な性能値や重量を変えずに強度をアップさせることが課題でしたが、実際に試験を行ってみると机上でのシミュレーション通りにはなかなかいかず、試行錯誤の連続。上司や先輩から様々なアドバイスをいただきながら、何とか成功までこぎつけることができました。現場で求められる性能が上がってきているということもありますが、私の経験値の少なさも失敗の要因だったと思います。それ以来、現物で構造をしっかりと把握し、いろいろな試験を行いながら知識を蓄えるように心がけています。

他社にない新商品の開発を目指して

この仕事の面白さは、幅広い商品開発に関われること。以前はスーパーの店頭に設置されているようなドア付シャッターを手がけました。大学では機械工学を専攻していたので電気的知識はまったくありませんでしたが、シャッターを担当することで電気的な知識を学ぶ機会もあり、技術や知識の幅も格段に広がりました。自分の意見も通りやすく、技術者として確実に成長できる環境に身を置けるのはとても嬉しいことです。
入社2年目でドアの担当を一人で任され、大きな戸惑いとやりがいを感じたのを記憶しています。周囲の先輩に助けられ、試行錯誤を繰り返すうちに、入社5年目を迎えた今ではシミュレーションをする能力も徐々に向上してきたように思います。夢は、他社にはない新商品を開発すること。また、新入社員でもお客様の問い合わせにスムーズに答えられるような商品のQ&A集のようなものを作り、後輩たちの知識レベル向上にも貢献していきたいですね。

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