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卒業生インタビュー

ゼミで培ったロジカルシンキングなどをベースに
〝重み〟のあるアドバイザーになりたい

田嶋 司 Tajima Tsukasa
EY新日本有限責任監査法人
商学部 2018年卒業

キャリア観形成に資する情報の提供を目的としているものであり、
早稲田大学キャリアセンターが掲載企業への就職を推奨しているわけではありません。

EY新日本有限責任監査法人(以下EY新日本)Forensics事業部に所属し、シニアとして大手企業の不正調査やコンプライアンスに関するアドバイザリー業務を手掛ける田嶋司さん。アドバイザリー業務の醍醐味や学生時代の経験がどのように今の仕事に活きているのかについて語っていただきました。

Profile

2018年早稲田大学商学部卒業。同年、EY新日本Forensics事業部に入所。以来、大手企業の不正調査やコンプライアンスに関するアドバイザリー業務などに従事。2021年10月にはシニアに昇格し、大規模なものを含む様々なプロジェクトを牽引している。

やりがいのあるアドバイザリー業務と
〝素〟の自分を出せる環境が決め手に

 学生時代には、①業界大手であること、②さまざまな業界を知ることができること、③経営層と仕事ができることを軸に企業研究をすすめていました。そんな折、監査法人のアドバイザリー業務(コンサルティング)に関する1dayインターンシップに参加し、興味を抱くようになりました。その後、就活イベントで、EY新日本のForensics事業部(旧FIDS事業部)の存在を知り、その業務内容に惹かれて志望することにしました。ちなみに、私は大学3年の夏から4年の春にかけてアメリカに留学していたので、実際の就職活動の大半はオンライン面接で行いました。日本との時差に苦労することがありましたが、物理的な距離を越えて多くのチャンスを得られるのはオンライン面接ならではの利点なので、留学中の皆さんはもちろん、地方在住の方々などにも積極的に活用してほしいところです。
 私はありがたいことに複数の内定をいただくことができましたが、そのなかで最終的にEY新日本を選んだのは、面接時に〝素〟の自分を出すことができ、この組織で働く自分をイメージできたからです。また、面接官のみなさんが、私の質問に対して真摯かつ明確に回答してくれたところに好感と共感を覚えた事も理由の一つです。

感謝の言葉を通じて実感した
不正調査やコンプライアンスの意義

 私は入社以来、一貫してアドバイザリー業務に携わっているのですが、ここ1年半は特に大手企業の不正調査やコンプライアンスに関するアドバイザリー業務に取り組んでいます。不正調査では会計不正や贈収賄、品質不正などの調査メンバーとして事実調査を担当し、一方のコンプライアンスに関するアドバイザリー業務ではコンプライアンスプログラム評価やコンプライアンスリスク評価、コンプライアンスアンケートの実施・分析支援、海外子会社のモニタリング、不正が発覚した企業の再発防止支援などを担当しています。
 どんな企業にも不正のリスクはあります。だからこそ、私たちは企業の「最後の砦」として、不正調査やコンプライアンスに関するアドバイザリーに全力で取り組まなければなりません。そのことを実感したのは、ある上場企業の不正調査を担当したときのことです。何とか不正調査を無事に終えて、今後の見通しが立ったときに、先方から「当社を救っていただき、ありがとうございました」と言っていだけたのです。手応えや達成感とともに、上場企業にとって、提供している支援業務がいかに重要なものであるかを、あらためて認識しました。

恩藏ゼミでの学びの経験が
自身の課題解決力の基礎に

 現在はシニアとしてさまざまなプロジェクトに関与し、牽引する立場にあり、毎日、責任感を持って業務にあたっています。その大きな支えになっているのが周囲の先輩や同僚、そしてEYならではのグローバルネットワークです。とりわけグローバル企業の案件を担当する際には、現地のEYのメンバーファームと一体となって情報収集を進めたり、最先端のテクノロジーを活用できるので、そのたびにグローバルファームならではの強みを実感しています。
 他方、そうやって得た情報をソリューションに結びつけるには課題解決力が必要になるわけですが、学生時代に培ったロジカルシンキングや完遂力、プレゼンテーション能力、語学力が大いにプラスに働いているように感じています。たとえば、私が所属していた恩藏直人先生のゼミでは先生や先輩方の指導のおかげで、多くの学びを得ることができました。日常的な課題やプレゼンテーションはもちろんですが、なかでも思い出深いのがビジネスコンテストへの参加と一般企業と協働で実施したワークショップです。
 ゼミ生全員が寝る間を惜しんで資料の作成に取り組み、プレゼンの仕方ひとつとっても試行錯誤を繰り返していました。このときの経験があるからこそ、アドバイザリー業務にもすんなりと馴染むことができたのかもしれません。

スキルや人間性などを磨きつづけ
パートナー/プリンシパルを目指す

 私は当面、自身のスキル、ナレッジ、バリュー、アティチュードをバランスよく磨き、クライアントから頼られるような人材になりたいと考えています。また、EY新日本には社員の個性や能力を重んじる社風があり、私も若い年次にも関わらずエンゲージメントにおいて重要な役割を任せていただいたので、このペースで着実に実績を積み重ね、いずれはパートナー/プリンシパルを目指せるように頑張りたいと思います。
 とはいえ、その道のりはけっして平坦なものではありません。たとえば、現時点の私の言葉とパートナー/プリンシパルの皆さんの言葉とでは〝重み〟が圧倒的に違います。そこには知識やノウハウの差だけでなく、長年のキャリアのなかで醸成されてきた人間性や奥深さの違いがあるのです。一つひとつの仕事に全力で取り組みつづけることでその差を少しずつ埋め、そういった〝重み〟を醸し出せるようなプロフェッショナルになりたいです。そして、この分野で頂点を極めることができたら、いずれは一般企業の経営や再建などにもチャレンジしてみたいと考えています。

早稲田大学の好きなところは?

私は早稲田大学本庄高等学院出身なので、高校・大学と合計7年間、〝早稲田〟に通ったことになります。そんな私が感じる〝早稲田〟の良いところは、なんといっても一人ひとりの個性を尊重し、評価する文化があるところです。だからこそ、〝早稲田〟にはさまざまな価値観を持った人やチャレンジ精神に満ちた人が集うのではないでしょうか。
そのほか、サークル活動が活発で、他大学との交流が多いところも素晴らしい利点だと思います。実際、私は早稲田大学ソフトボール愛好会に所属し、キャプテンを務めていました。妻とはこのサークルで知り合いましたし、今も多くの仲間たちと親交を持ちつづけています。
勉強にしても、サークル活動にしても、早稲田大学での経験は何かしらの糧になるはずです。学生の皆さんにはぜひとも今だからできることに無心で取り組んでいただきたいと思います。

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