検討リストとは?

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「自分ってどんな会社に惹かれてるんだろう?」といった自分の興味を客観的に把握することにも役立ちますので、ぜひ企業研究の第一歩としても、活用してみてください。

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マニアの告白 推し企業への愛を叫ぶ!?

“建築”が旅の目的地になるホテル
への愛を叫びます!

こんにちは!
ホテル建築マニアの遠藤慧です。
ホテルに宿泊しながら、空間設計、色彩、素材、動線などの構成を観察し、
寸法を測りながらスケッチしてホテル建築を読み解くという活動をしています。
私の視点から“建築”が旅の目的地になるホテルへの愛を語ります!

遠藤慧
実測スケッチを行ったホテルは50ヶ所以上。スケッチを通して、ホテル空間の構成や設計意図を詳細に記録・分析している。著書『東京ホテル図鑑 実測水彩スケッチ集』(学芸出版社)は2.5万部を超えるロングセラー。本業は一級建築士・カラーデザイナー。 photo:YUTA ITAGAKI KIENGI

オークラ東京(ホテルオークラグループ)の
名建築の魂を
現代に引き継いだ
ロビー空間

空間全体が飴色のやわらかな光に満ちていて、なんて美しいんだろう…。オークラ東京のロビーに足を踏み入れたとき、まず感じるのはそのことです。

オークラ東京のロビー

このロビーは、1962年に建築家・谷口吉郎氏が設計した「モダニズム建築(※)の傑作」と称されるホテルオークラ東京時代のロビーを受け継いだもの。設計したのは、息子である谷口吉生氏です。老朽化による解体の話が持ち上がったとき、建築界からは惜しむ声が相次ぎました。それくらい、愛されるロビーだったんです。しかし、惜しまれながらも2015年に閉館。数年の時を経てオークラ東京として生まれ変わったロビーを見た人々は、驚きと感動の声をあげました。なぜなら、以前のロビーの美しさがちゃんとそこにあったからです。

※モダニズム建築:20世紀初頭から半ばに広がった、装飾を抑え実用性や機能性を重視した建築の潮流。新技術や新素材も多く導入された。

遠藤慧さんの水彩画イラスト

でも実は、当時のロビーを完全に再現しているわけではありません。ロビーの配置は、周辺環境の変化に合わせてより多くの光を取り込めるよう、90度も回転しています。大階段や吹き抜けに面した廊下の手すりも、建築基準法や消防法など(建物の安全を守る法規)の改正で新たにつくり直す必要があったところを、ゴールドの薄い鉄板を組み合わせた繊細な造形にすることで、まるで最初からそこにあったかのように空間に溶け込んでいます。そのさりげなさが、もうたまらない…!

柱には深い茶色の木目と少し明るめの木目の2種類が使われていて、柱の面によって木材を使い分けているのだとか。その赤みがかった色が、空間に差し込むやわらかな光と絶妙にマッチしていて、見ているだけでうっとりしてしまいます。他にもこういう細やかな操作が随所で行われていて、空間の印象をつくっているところもたまりません。昔の建築をただ再現するのではなく、核心を読み解いて、現代の法規をクリアしながらよりよいものにしている。その解釈の深さが、再現を超えた感動を生んでいると思います。何時間でも居たくなる、大好きなロビーです!

オークラ東京のロビー

※イラスト出典:『東京ホテル図鑑 実測水彩スケッチ集』(学芸出版社)

最後に言わせて!

ロビーの美しさはもちろんですが、オークラ東京は客室のつくりもとても素敵なんです。建物としての見どころが多過ぎて、どこで過ごすか迷ってしまうくらいです。建築が好きで訪れた人たちをやさしく見守り、受け入れてくれるスタッフの方々も含めて、愛すべきところが多すぎます!

企業からのお返事

Response from
オークラ東京
(ホテルオークラグループ)

オークラ東京のロビーへの愛溢れる素敵なコメントをいただき、大変嬉しく思います。ロビーは私たちにとってもやはり特別な空間で、オークラスタッフも同様に、唯一無二の誇れる場所だと思っています。旧館の解体時、皆さまの惜しむ声をたくさんお寄せいただきましたが、現在のオークラ東京が開業したその日には、涙を流して感動してくださるお客様もいらっしゃいました。これからもこの空間を大切にしながら、またサービス面でも心地よく感じていただけるものを日々追求してまいります。

ホテルオークラグループ

ホテルオークラグループ【(株)ホテルオークラ/(株)オークラ ニッコーホテルマネジメント/(株)ホテルオークラ東京】
1958年創立、高級ホテルブランドを基軸に国際的に事業を展開するホテルグループ。 グループ本社・開発担当である(株)ホテルオークラが掲げるグループビジョンの下、(株)ホテルオークラ東京が経営理念を体現するフラッグシップホテルとして「オークラ東京」を経営・運営し、(株)オークラニッコーホテルマネジメントがグローバルホテルオペレーターとして複数のホテルブランドを擁するホテルチェーン「オークラニッコーホテルズ」を国内外で運営。グループにおける「高付加価値なホテル開発・運営」と「海外を含むチェーン展開」を推進している。

ザ・プリンス 箱根芦ノ湖
(西武・プリンスホテルズワールドワイド)の

視線まで人中心に
設計されている
ロビー空間

建築家に好きなホテルを聞くと必ずといっていいほど名前があがるのが、このザ・プリンス 箱根芦ノ湖です。設計したのは、村野藤吾氏。モダニズム建築(※)とは一線を画す独自の路線で、曲線美と人間らしさを追求し続けた建築家が晩年に手がけた、集大成ともいえる作品です。富士箱根伊豆国立公園にある、芦ノ湖のほとりに美しく佇むこのホテルのロビーは、1978年の開業からほとんど変わらぬ姿を今も保っています。

※モダニズム建築:20世紀初頭から半ばに広がった、装飾を抑え実用性や機能性を重視した建築の潮流。新技術や新素材も多く導入された。

ザ・プリンス
                        箱根芦ノ湖

ロビーには赤いカーペットが敷かれていて、エントランスと宿泊棟をつなぐ通路にもなっています。宿泊する人はここを通り抜けて客室へ。シークエンス(移動することで風景が変化していく体験)として、本当に美しいなと感動…。通路の両端には壁と壁の間に連続してニッチのようなスペースがあり、チェックインの待ち時間を過ごすこともできます。視線を遮られるエリアがあることで、フロントが混んでいてもロビーが雑然とした印象になりません。こうした空間設計の巧みさも素敵だなと思います。

ザ・プリンス
                        箱根芦ノ湖のロビー

素材の組み合わせも見どころです。重厚な壁にはピンクがかったインドの砂岩が塗りこめられ、大きくカーブを描いて巻き上がる天井には木が使われています。横からふわりと差し込む光を受けてキラキラと輝くのは、天井のトップに貼られた花模様のアルミ箔。異なる素材が組み合わさることで、他にはない空間の個性が生まれています。

遠藤慧さんの水彩画イラスト

壁と壁の間にあるスペースに置かれている「スワンチェア」という椅子も見どころのひとつです。村野氏が自らデザインしたこの椅子は、座面の高さを測るとわずか320mmしかありません。一般的な椅子より100mmほど低く、座ろうとすると普段より腰が低くなるので、思わず「おっ」となる。座面が低い理由は、座ればわかります。目線が低くなることで天井がより高く感じられ、空間が豊かに広がる。しかも、歩く人とも視線が交わらなくなるんです!ロビーがいちばん美しく感じられる目線になるよう設えられていて、空間設計の細やかさに感動します。

※イラスト出典:『東京ホテル図鑑 実測水彩スケッチ集』(学芸出版社)

最後に言わせて!

実測しようとメジャーを出してロビーをうろうろしていたら、「建築お好きなんですか?」とホテルの方から声をかけていただいて、竣工当時のパンフレットをくださったんです。現物限りの貴重なもので、今も宝物のように保管しています。建築の良さを惜しみなく伝えてくださって、ありがとうございます!

企業からのお返事

Response from
ザ・プリンス 箱根芦ノ湖
(西武・プリンスホテルズワールドワイド)

ザ・プリンス 箱根芦ノ湖の建築に深く共感していただけたこと、スタッフ一同大変嬉しく拝見いたしました。私たちはこの貴重な建築を丁寧に守り、受け継ぎながら、その魅力と価値をより多くのお客さまへお伝えしてまいります。建築を愛する方にも、これまで馴染みのなかった方にも、新たな発見に出会える場所となれば幸いです。

(株)西武・プリンスホテルズワールドワイド

(株)西武・プリンスホテルズワールドワイド【西武グループ】
1920年創業の歴史を背景に、西武グループの中核としてホテル・レジャー事業の運営を担う会社。国内外に全11ブランドで多数ホテルを展開するほか、ゴルフ場やスキー場、水族館など多彩なレジャー施設を運営する。ラグジュアリーから宿泊特化型まで幅広いニーズに対応し、これまで培ってきたプリンスホテルならではのおもてなしを強みにグローバル展開を推進。世界中の人々から愛されるホテルを目指している。

丸福樓(Plan・Do・See)の
古さと新しさが
色彩豊かに混ざり合う
客室

京都市内にある任天堂の旧本社ビルが、ホテルに生まれ変わった丸福樓。安藤忠雄氏が改修を手がけたことでも話題になったホテルです。実際に訪れてみると、建物全体はもとより、客室の細やかなデザインに素敵な発見がありました!

丸福樓の客室

特に驚いたのが、客室の色彩と素材選びです。もともと別の用途だった空間をホテルの客室に転用しているので、たとえば部屋の洗面台が廊下に出てくるような箇所もある。でもそれを撤去するのではなく、廊下のインテリアとして見せてしまっているんです。ホテルとしては少し変な部分を、隠さずに面白さに変えてしまう。その発想がすごい…!

遠藤慧さんの水彩画イラスト

客室空間で特徴的なのは、1970年代まで京都で制作されていた「泰山タイル(※)」をふんだんに使った暖炉です。カラフルで色合いの美しいこのタイルは、当時のまま残されているもの。客室のサインはタイルの色に合わせたステンドグラスで、カーテンも壁紙も、その色や模様と響き合うように選ばれています。古いものを起点に、新しいものが寄り添っているんですよね。

※泰山タイル:1917年から1973年にかけて京都の「泰山製陶所」で生産された、大正と昭和初期を代表する美術建築用タイル。温かみのある釉薬(ゆうやく)の表情が特徴。

遠藤慧さんの水彩画イラスト

丸福樓は、既存の建物と新築棟の対比が注目されることも多いですが、私がぜひ見てほしいと思うのはそういった既存棟の細やかな改修です。古いものを敬いながら、色や素材を丁寧に組み合わせて、新しさのある空間をつくっていく。そのさじ加減が本当に現代的で、リノベーションホテルの新しい可能性を感じさせてくれる場所だと思います。

丸福樓の外観

※イラスト出典:『遠藤慧の実測スケッチで嗜む名作建築』(講談社)

最後に言わせて!

客室にトランプ模様のポストカードが置いてあるのを見たとき、とてもときめきました。任天堂は花札を売る会社として始まり、カードゲームをつくってきた歴史がある。さらに建物の棟にも「ハート」「ダイヤ」とトランプにゆかりのある名前をついていて、企業の歴史からホテルの文脈への読み替えも面白いなと感じました。アメニティのレベルにまでコンセプトが通っているのを感じたとき、このホテルのすごさがわかった気がしました。来てよかったと思える楽しいホテル体験でした!

トランプ模様のポストカード
企業からのお返事

Response from
丸福樓(Plan・Do・See)

丸福樓へのご宿泊、誠にありがとうございます。丸福樓の歴史やストーリー、建物を細部までお楽しみいただけたこと、大変光栄に存じます。季節やお部屋により異なる趣がございますので、ぜひまたお越しいただけますと幸いです。今後も心地よい場所であり続けられるよう、スタッフ一同精進してまいります。またお目にかかれます日を、心よりお待ち申し上げております。

(株)Plan・Do・See

(株)Plan・Do・See
1993年設立、東京都港区に本社を置くホテルマネジメント会社。「日本のおもてなしを世界中の人々へ」を掲げ、ホテル・旅館・レストラン・ウェディング・事業コンサルティングなど各地域特性を生かした様々な事業を世界中で展開中。日本と世界の51箇所で施設を展開し、デベロップメント、ディレクションから経営まで手掛けることが特徴。現在、仕事の領域はホスピタリティに留まらず、枠にとらわれずに、これまでにない豊かさを世界中で届けている。

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