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事前対応や先回り対応によって、5年後のあなたの日常に新しい安心を生み出す、セコムグループのわくわくする新サービスを提案してください。

セコム株式会社

オープンイノベーション推進担当  板倉 夏帆さん
人事本部 人材採用部 新卒採用グループ 木部 拓海さん  


セコムは、「社会にとって有益な事業を行うこと」を基本理念に掲げ、現在7つの領域で、「安全・安心」に関する事業を展開しています。セコムからの課題は、5年後の未来に求められる安心につながる新しいサービスのアイデアです。審査の際に重視されるポイントや、アイデアを考える際のヒントについてうかがいました。

※2026年7月末現在

センシングとネットワークで、さまざまな領域の「安全・安心」を守る。

───はじめに、改めてセコムについて教えてください。

板倉さん セコムといえば「セキュリティの会社」のイメージがありますが、現在は、セキュリティ事業をはじめ防災、メディカル、保険、地理空間情報サービス、BPO・ICT事業そして国際事業の7つの領域で、「安全・安心」をテーマにサービスを提供しています。

木部さん 学生さんと話す機会も多いですが、セキュリティ事業以外はほとんど知られていない印象です(笑)。セコムグループの事業はBtoBがメインであることが多いので学生からは見えにくいのかもしれません。今回の課題は「セコムグループ」全体を対象にして書かせていただきました。セコムグループを知ってもらい、多彩なアイデアをいただきたいという想いをテーマに込めました。


───まずは企業理解が大事ということですね!

板倉さん セコム及びセコムグループは、一言でいうとセンシングとネットワークの会社です。センサーなど状況の変化を察知する仕組みとそのデータを集める仕組みです。これを活用した代表的なサービスがセキュリティですが、それ以外の分野でも活用しており現在のグループ事業の領域に広がりました。例えば体の安心としてメディカル事業、国土・社会インフラの管理を支える地理空間情報サービスがあります。


───地理空間情報サービスとはどんな事業でしょうか?

木部さん 衛星や航空機を活用し集めたデータをもとに、国土の状況を分析しています。私たちは30機以上の衛星と10機以上の航空機を使って国土の情報を捉え、国内の主要機関と連携し、災害対策や救援活動に役立てています。みなさんもよく目にする日本地図がありますが、実は、その基礎となる航空写真などのデータは私たちが作っています。


───なんと、それは知りませんでした。ちなみに、ICT領域も手掛けているんですよね?

板倉さん データやサイバー空間の「安全・安心」ですね。サイバーセキュリティ対策のほか、インターネット上の“身分証明書”ともいえる電子証明書に関する事業も行っています。電子証明書は、Webサイトが本物であることを確認したり、通信内容を暗号化したりするために使われており、多くの人が意識しないうちに毎日利用している仕組みです。みなさんがネットショッピングやSNSを安全に使えているのは、この電子証明書のおかげなんですね。セコムは、その信頼を支える認証基盤の運営にも取り組んでいます。

木部さん メディカル領域でも、安全なネットワークを活用して病院や診療所で使われるICTソリューションを提供しています。 例えば、病院で撮影したCTやMRIの画像を離れた場所にいる専門医が確認することで、専門医が少ない地域でも質の高い医療が受けられるようになっています。遠隔診療を支えるサービスも提供していて、通院が難しい患者さんでも自宅などで診療を受けられます。コロナ禍では、院内感染リスクの低減のために、この遠隔診療の仕組みが活用されました。

「社会を良くしたい」という想いが、集まっている。

───社内にはどんな方が多いのでしょうか?

板倉さん 「安全・安心」を提供するという誇りから、セコム愛が強い方が多い気がします。私自身、セキュリティ部門で営業をしていた際に、お客様から直接「安心して眠れるようになったよ」と感謝の言葉をいただくなど、人の役に立てる喜びを実感しました。そして改めて、お客様のその言葉は、オペレーションを支える管制センターの職員や現場に駆けつける緊急対処員、AIなどシステム機器の開発者、もちろんビジネス担当者など、たくさんの支えがあって成り立っています。

木部さん 「社会や人の役に立ちたい」という方が多いです。セキュリティに限らず、防災、医療など、ご自身の救われた経験をきっかけに、入社する方も多いです。私も入社当初は、セキュリティ部門を担当していました。当時は機器の知識も不足しており、現場で戸惑った時など先輩がすぐに駆けつけてくれました。頼りになる仲間に囲まれ、安心して働くことができます。

───次に課題についてうかがいます。設定の背景をお聞かせください。

板倉さん 今年の5月に「セコムグループ2040年ビジョン」を策定しました。その中で、「プロアクティブ」と「先回り」というキーワードを掲げています。インシデント前(異常事態につながる手前の出来事)の予兆を捉え、あらゆる不安の発生に「プロアクティブ(事前対応型)なサービス」で対応し、お客様に「先回りの安心」という価値を提供するというメッセージです。今回の課題はこちらに準じて設定しました。5年後としたのは、少し先の未来の身近な社会を想像してもらうためです。日々刻々と変化する社会で一人ひとりの価値観も、あなた自身のニーズも変わっていくことを意識しながら、新しい安全と新しい価値を考えてください。

───「先回りの安心」とは、どのような考えでしょうか?

木部さん 現在、「安全・安心」を提供するサービスのグローバルスタンダードは、「何かが起きたことを検知して、それに対処する」というスキームです。そうではなく、何かが起きる前に対策を講じ、ずっと安心して暮らすために必要なことを事前に整えていくことで「先回りの安心」という価値が生まれると考えています。正常と異常は、0か1で分かれると思われがちですが、実はその状態は緩やかにつながり、グラデーションになっています。だからこそ、例えば一つの例としては、もっと細かく状況を追ってバロメーターが振り切る前に把握できるようになるとどうなるだろう?と考えてみると新しい価値の示唆やヒントになるような気がします。みなさんが大学に行くときに、駅まで来てPCを持ってくるのを忘れたことに気づく前に、家を出る時点で教えてくれることも可能かもしれませんし、セキュリティで考えると、異常が起きたことの検知だけではなく、例えば、「1週間も毎日同じ人が家のインターホンを押している」と検知し伝えることが、先回りの安心につながるかもしれません。

板倉さん 今回のプロジェクトは、セコムグループのイノベーションチームが伴走します。ロボットからアプリまで面白いアイデアを数々生み出しているチームです。例えば、スマートウォッチが外出時や帰宅時の必要なタイミングで手首をたたいて通知をしてきて、玄関の施錠や解錠、セキュリティの操作ができるサービスを提供していますが、これはリュックサックから鍵を取り出す際のムダな動きをなくしたいという発想がきっかけです。これも先回りのアイデアです。日常のさまざまなシーンに、アイデアの種はあります。ぜひ、ご自身の生活を見渡して、「先回りの安心」を探してみてください。

ニーズに応えることが、社会の役に立つということ。

───5つの審査項目のうち、特に重視するポイントを教えてください。

板倉さん まずは、実現可能性でしょうか。今回「5年後のあなたの日常」をテーマにしていますが、未来とはいえ夢物語にならないようにしないといけません。技術的な実現可能性よりも、ビジネスとしての実現可能性について考えていただきたいです。顧客は誰か?つまり誰にどんなニーズがあるのかを大切にしてください。製造業などは独自の技術から商品開発が始まりますが、私たちのようなサービスを提供する企業では、世の中のニーズが発想の起点になります。新しいサービスを生み出すときの考え方を、今回のプロジェクトを通じ感じてもらえたら嬉しいです。

───セコムグループの事業領域を意識して、アイデアを考える必要はありますか?

木部さん もちろん企業理解は必要ですが、必ずしも縛られる必要はないです。どちらかというと、情報収集を意識して取り組んでください。身近な人に不安なことはないか聞いてみる。一人ひとりの価値観が多様化する現代では、不安も人によってさまざまです。なるべく多くの声を集めると、社会的なニーズが見えてくるかも知れません。友達でも、親でも、深く掘り下げていき、個々人の深い主観から本当のニーズを見つけてください。

───最後にメッセージをお願いします。

板倉さん 学生ならではの柔軟性を持って、新しい、斬新なアイデアを期待しています。マジメに考えても面白いアイデアはなかなか出てきません。わくわくを忘れず、楽しんで取り組んでください。

木部さん 5年後10年後の当たり前を作るのは、みなさんです。例えば「タイパ」という価値観も、若い方から生まれました。若い世代の考え方やライフスタイルを大人たちが拾って、社会に実装してきたんですね。みなさんの当たり前や違和感の解決策をみなさん自身が形にして発信すれば、世の中はもっと早く変わっていくのではないでしょうか。このチャレンジが、新たな気づきの機会になることを期待しています。


▼参考リンク
・セコムグループ2040年ビジョン
・「セコムグループ2040年ビジョン」の紹介動画を公開 | セコム株式会社のプレスリリース

板倉 夏帆さん

2023年入社。営業部で神奈川県川崎エリアの法人営業を経て、今年から本社でオープンイノベーション推進担当に。分野や業界を超えた多くの企業と協働した「セコムオープンラボ」の開催や、社会のニーズに合わせた新しいサービスの創出に取り組む。


木部 拓海さん

2022年入社。業務部として東京都神田エリアの緊急対処員を約3年経験したのち、2025年に人事本部人材採用部 新卒採用グループへ。大学生に向けたインターンシップの運営や採用面接を担当している。