業界研究のやり方は?ノートを使ってまとめる方法とコツを解説

業界研究の際には、情報をノートにまとめておくと便利です。しかし、ノートを使ってどのように業界研究をすれば良いのか分からないという人も多いでしょう。
そこでこの記事では、ノートを使った業界研究のやり方を解説。さらに、業界研究ノートを作るコツについても紹介します。
情報をノートにまとめるコツを知り、興味を持った業界の情報をまとめる際に役立ててください。
業界研究ノートとは

業界研究で調べた情報をまとめておくノートが「業界研究ノート」です。
就職先の選択肢を広げ、入社後のミスマッチを避けるためにやっておきたいのが業界研究。
業界研究で調べた情報を一冊のノートにまとめておくと複数の業界を比較したり、改めて情報をチェックしたりする場合に役立ちます。
ノートにまとめておくことで、情報を整理して保存できる点がメリットです。また、自分の感じたことや考えを記録しておくと、大学3年生の3月に本格的な就職活動がスタートしてから、志望動機を作成するのにも役立ちます。
業界研究を始める前に、「業界研究ノート」として専用のノートを用意するのがおすすめです。
ノートを使った業界研究のやり方

ノートを使った業界研究は、どのような手順で進めると良いのでしょうか。ノートを使った業界研究のやり方を詳しく解説します。
業界研究ノートに書くべき項目を決める
まずは、業界研究ノートにどのような項目を書くか決めましょう。一般的に書くことが多い項目は次のようなものです。
- 業界名
- 業界の特徴
- 仕事内容
- 業界のトップ企業
- 業界内の業種・職種
- 関連する業界
- 業界の現状と課題
- 業界の将来性
- 平均年齢・勤続年数・年収
もちろん、他に書きたいことや調べておきたいことがあれば、上記にこだわらず項目を用意してもかまいません。
事前に業界研究ノートに書くべき項目を決めておくことで、情報収集がスムーズに進められます。
調査する業界を選ぶ
業界研究ノートに記載する項目を決めたら、次に調査する業界を選びましょう。
まずは、興味がある業界から調べてみるのが一番です。将来働きたいと考えている業界がある場合には、最初にその業界を調べてみてください。
働きたい業界が決まっていないのであれば、自分の身近にあるものや好きなものに関連する業界を調べてみるのもおすすめです。
例えば、サッカーが好きな人であれば、サッカーボールを作るメーカーやサッカー雑誌を発行する出版社、グッズを販売するショップなどの中から自分が一番興味を持てるものを選び、業界研究を始めてみると良いでしょう。
業界研究は、一つの業界の情報を集めて終わりではありません。一つの業界に関する情報を集め終えたら、次は関連する業界の情報を収集していくことで、志望企業の選択肢を広げられます。
業界の情報を調査する
調査したい業界を決めたら、事前に準備した項目に沿って情報を集め、ノートに書いておきましょう。
この時、個別の情報だけを見ても、その情報がどのような意味を持つのか分からない場合もあります。
そのため、細かい情報を調べる前にまずは業界の概要をチェックし全体像をつかんでおきましょう。業界の特徴や仕事の内容を先に調べておくと、情報を整理しやすくなります。
情報を追加する
就活準備や日々の生活でニュースなどをチェックする中で、業界に関する新たな情報が得られる場合もあるでしょう。
新たな情報が得られた場合には、ノートに情報を追加しておくことでより充実した業界研究になります。
情報を追加するだけでなく、その情報を追加した日付も書いておくと、どれが最新の情報なのかが分かりやすくなります。また、その情報に関するニュースをさらに深く調査したいと思った場合にも便利です。
特に、業界に関するトレンドやニュースなどを書く場合には、必ず日付も書いておきましょう。

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業界研究ノートを作るコツ

業界研究ノートを作る際にはポイントを押さえておくことで、分かりやすく情報を整理しやすいものとなります。業界研究ノートを作るコツについて、詳しく紹介します。
各業界を同じフォーマットでまとめる
業界研究の前には情報を書くフォーマットを用意し、各業界を同じフォーマットでまとめておきましょう。同じフォーマットでまとめることで、業界同士を比較しやすくなるのです。
例えば異なる2つの業界に興味を持った場合、それぞれどのような点が類似していてどのような点が異なるかを比較すると、自分により合うのはどちらの業界かを選びやすくなります。
業界研究ノートを作る際には、最初に書くべき項目を決めます。その際に、フォーマットも決めておくと、調べた情報をまとめやすくなるでしょう。
全ての情報を集めてから整理してノートに書くと二度手間になってしまうため、調べながら書き込めるよう準備を整えておくのがおすすめです。
自分の感じたことや考えたことも書いておく
業界研究ノートには、調べれば分かる情報だけでなく自分の考えたことや感じたことも書いておきましょう。
自分が考えたことであっても、時間が経つと忘れてしまう場合も少なくありません。自分の感じたことや考えたことを書いておくと、志望業界の絞り込みや志望動機を書く際に役立つ可能性があります。
また、疑問に思ったことを書いておけば、インターンシップや企業説明会などで直接企業担当者と話ができるタイミングで質問することができるでしょう。
集めた情報とともに自分の感情や考えを書いておくことで、自分だけの独自性のある業界研究ノートを作れるのです。
ある程度余白を残しておく
業界研究ノートに情報を書く時には、ある程度余白を残しておくことも重要です。
狭い空間に情報がぎゅうぎゅう詰めになっていると、見づらいノートになってしまいます。見づらいノートになると、見返す頻度が下がってしまいせっかく集めた情報を有益に活用できなくなってしまう場合もあるでしょう。
また、余白が残っていないと、新たな情報を得た時に追記する場所がなくなってしまいます。
例えば、ノートの左側のページに情報をまとめ、右側はメモ欄として残しておくといった方法も良いでしょう。
多くの余白があると、無駄に感じて空間を埋めたくなってしまうかもしれません。しかし、最初から全ての空間を埋めようとするのではなく、少しずつ情報を追加して育てていくような感覚で業界研究ノートを作ってみてください。
実際に業界で働いている人の話を聞いてみる
可能であれば、資料や本などを調べるだけでなく、実際に業界で働いている話を聞いてみることで、より有益な業界研究ノートを作れます。
実際に働いている人に話を聞くと、資料や本だけでは分からない情報を得られる可能性があります。知り合いに対象の業界で働いている人がいれば、質問してみるのも良いでしょう。
また、OB・OG訪問を活用するのもおすすめです。OB・OG訪問とは、同じ大学を卒業し社会にでて働いている卒業生を訪ね、さまざまな話を聞く活動のことです。大学のキャリアセンターや就職情報サイトを活用すると、訪問先を見つけられます。
ただし、働いている人から入手できる生の情報は貴重なものではありますが、あくまでも業界内の特定の立場や個人の経験に基づいた情報である点には注意が必要です。
聞いた話を鵜呑みにして一般的な傾向と考えるのではなく、あくまでも情報の一つとして参考にするよう心がけてください。
信頼できる情報を集める
業界研究ノートに記載する情報を集める際には、信頼できる情報を集めることが重要です。例えばうわさ話のように、信用できない情報まで書き込んでしまうと、せっかくまとめた業界研究ノート全体が信用できないものになってしまう可能性があります。
また、誤った情報は誤った判断の原因にもなります。そのため、信頼できる情報を精査してからノートに書き込みましょう。
信頼できる情報を見つけるためには、企業の公式サイトや各省庁が発表している統計データ、新聞などを確認するのがおすすめです。また、複数の情報源を確認し情報の整合性を確かめると、より正確な判断をしやすくなります。
業界研究ノートに情報を書き込む前に、その情報が信頼できるものかどうか必ず確認してください。
業界研究ノートを上手に活用しよう
業界研究ノートとは、業界研究で集めた情報をまとめておくノートのことです。ノートにまとめておくことで、情報を整理して保存できます。
ノートを作る際には、あらかじめ調べる項目を決め、フォーマットも整えておきましょう。複数の業界の情報を同じフォーマットで記載することで、情報を比較しやすくなります。
ノートを使った業界研究のやり方を知り、自分が興味を持った業界を調べる際に活用してみてください。