各業界にはどのような仕事がある?職種一覧とそれぞれの概要を知っておこう

各業界には、さまざまな職種の人が働いています。興味を持った業界があるものの、どのように働くかイメージが湧かないという場合には、その業界にどのような職種の人が働いているのか調べてみると、より働き方をイメージしやすくなるでしょう。

また、興味を持った職種から、どのような業界で働ける可能性があるのかを模索するのも一つの方法です。

この記事では、代表的な職種を一覧で紹介。さらに、その職種が主にどのような業界に存在しているのかを紹介します。

自分の興味がある職種や業界を見つけ、将来について考えるための参考にしてみてください。

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企業を産業ごとに8つに分類した「業界」

業界 職種一覧

業界とは、企業を産業ごとに分類したもので、次の8つに分けられます。

  • メーカー
  • 商社
  • 流通・小売
  • 金融
  • サービス・インフラ
  • 広告・出版・マスコミ
  • ソフトウエア・通信
  • 官公庁・公社・団体

業界ごとに、取り扱う商品やサービスの種類が異なります。それに伴って、収益を得るための仕組みであるビジネスモデルも異なるものとなるのです。

一方で職種とは、仕事の内容による分類です。業界の分類とは無関係で、業務の内容によって分類されます。

つまり、業界が異なっていても同じ職種が存在するケースがあり、同じ業界内であっても多様な職種の人が働いているのです。

まずは、業界と職種の違いを押さえておきましょう。

代表的な職種一覧と働く業界

業界 職種一覧

職種にはどのような種類があるのでしょうか。代表的な職種の一覧と、主に働く業界について詳しく紹介します。

企画系職種

企画系職種とは、商品やサービスの企画を立てる職種です。どこにどのような広告を出すかといった、プロモーションの企画を立てる場合もあります。

これまでにない企画を考えなければならない場合には、発想力が求められます。また、データや経験などに基づいて企画を考えるスキルも必要です。

基本的にどの業界でも新しい取り組みを行う際には企画を立てなければなりません。そのため、企画系職種はほとんど全ての業界に存在する職種です。

事務系職種

事務系職種は、企業の事務処理を担当する職種です。総務や人事、経理など、幅広い業務を担当します。

パソコンを使って仕事をすることが多いため、基本的なパソコンスキルは必須です。また、作業の正確性やコミュニケーションスキルも欠かせません。

どの業界でも従業員への給与の支払いや役所への申請、書類の作成といった業務は発生します。そのため、事務系職種もほぼ全ての業界に存在する職種です。

営業系職種

営業系職種とは、商品やサービスを販売する仕事です。

新規の顧客を開拓するために活動する場合もあれば、既存の顧客を維持するために要望を聞いたりアフターサービスを行ったりする場合もあります。

企業が販売している商品やサービスの内容によって、個人を対象として仕事をする場合もあれば、法人を対象に仕事をする場合もあります。

営業系職種に求められるのは、高いコミュニケーションスキルです。また、相手の困っていることを汲み取り最適な提案をするためには、想像力や課題解決力も欠かせません。

どのような業界でも顧客に商品やサービスを販売しなければ利益は得られません。そのため営業系職種はほぼ全ての業界に存在します。

販売・サービス系職種

販売・サービス系職種は、商品やサービスを販売する職種です。商品やサービスの形態によって販売方法はさまざまですが、接客業務を行うことが多い職種でもあります。

同様に商品やサービスを販売する職種には、営業系職種があります。営業系職種は商品やサービスに対する購入意欲が薄い顧客に積極的なアプローチを行うのが主な業務です。それに対して販売・サービス系職種では、既に商品に興味を持っており、店舗に足を運んだ顧客を対象にします。

接客業務が多いため、高いコミュニケーション能力が求められます。流通・小売業界やサービス・インフラ業界に多い職種です。

技術系職種

技術系職種は、顧客の要望に沿って何らかのものを設計したり、作り上げたりする職種です。技術力を活かして満足度の高い製品を作ることが技術系職種の主な仕事です。

求められる技術は業界や企業によって異なりますが、顧客の要望を満たすためにはどのような製品を作るべきかを考え、それを実現するスキルが求められます。

メーカーやソフトウェア・通信業界に多い職種です。

クリエイティブ系職種

クリエイティブ系職種は、創造性を活かして物を作り上げる職種です。デザイナーや記者、ゲームプランナーなどが、クリエイティブ系職種に該当します。

物作りを行うという面では、技術系職種と似た部分もあります。しかし、技術系職種の物作りには正確性や機能性が求められることが多い一方で、クリエイティブ系職種の物作りにはセンスや芸術性が求められることが多いのが大きな違いです。

メーカーやサービス・インフラ、広告・出版・マスコミ、ソフトウエア・通信などの業界に多い職種です。

研究系職種

研究系職種は、新しい商品やサービスの開発のために研究を行う職種です。

研究は主に「基礎研究」と「応用研究」の2種類に分けられます。基礎研究とは、今まで誰も知らなかったことを発見したり、何らかの仮説を証明したりするために行う研究です。

応用研究とは、基礎研究を何らかの問題解決に活かすために行う研究です。具体的な商品の開発を見据えて行う実証実験なども、応用研究に含まれます。

研究系職種は、メーカーに多い職種です。

専門系職種

専門的な知識やスキルが必要な職種は、まとめて専門系職種と呼ばれます。例えば、警察官や栄養士、アナウンサー、コンサルタント、会計士、弁護士などが該当します。

一定のスキルを持っていることを示すために、資格が必須とされている職業も少なくありません。多くの業界に存在する職種ですが、業界によって求められる専門性は異なります。

医療系専門職

医療系専門職は、医療関係の専門知識を活かして仕事をする職種です。例えば、医師、看護師、歯科衛生士、介護士などが該当します。

多くの場合仕事をするためには資格が必要です。必要な資格は担当する業務によって異なります。

サービス・インフラ業界に属する企業に多く在籍している職種です。

教育・保育系職種

教育・保育系職種は、主に子どもの教育を行う職種です。教師、保育士、塾講師などが該当します。

これから成長する子どもに関わる時間が長い仕事でもあるため、物事を教えるために必要な知識だけでなく、人間の成長や精神面に関する知識が求められる職種でもあります。教師や保育士として働くためには、資格も取得しなければなりません。

サービス・インフラ業界に属する企業に多い職種です。

自分が興味を持てる職種を見つけてみよう

業界 職種一覧

業界とは、企業を産業ごとに8つに分類したものです。また、職種とは、さまざまな仕事を業務の内容ごとに分類したものです。

例えば事務や営業のように多くの業界で必要とされる職種もあり、異なる業界で同じ職種が存在することもあります。

自分が興味を持っている業界があれば、その業界にどのような職種の人がいるのか調べてみると良いでしょう。職種を調査することで、より具体的に働き方のイメージが湧いてきます。

また、特定の職種に興味がある場合には、どのような業界で活躍している職種なのかを調べてみるのも一つの方法です。

まずは興味のある業界や職種を見つけて、そこから自分に合う働き方を探してみましょう。

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