タカラベルモント(株)

入社後すぐにシャンプーの開発担当となり、自宅のお風呂場が試作品のテスト会場となる毎日がスタートしました。SEE/SAWやpittoretiquaなど、7年間で20以上のヘアケア製品を開発しながらヘッドスパの基礎研究にも携わり、学会発表や論文投稿を経験しました。その後スタイリング剤の開発を経て、9年目となる今はチームを異動してヘアカラー剤の開発に挑んでいます。
近年の研究報告で、人は美容意識が高いほど幸福度も高いことが明らかになっています。美容が人々に与える価値を様々な角度から分析、研究することで、人それぞれのハッピーを科学することに繋がればと、希望を胸に日々仕事に向かっています。

この仕事のいちばん難しいところは、知性と感性の双方が高いレベルで求められるというところです。実験で理論的に効果を証明できるシーズであっても、感性のプロである美容師の方にはうまく響かない、ということもしばしば。どうすれば伝えられるのか、周りの意見を聞きながら、時には自分のことのように置き換えながら考え、処方という形で表現をしていく作業は、他では得られない経験です。製品を通じて自分の想いがお客様に伝わり喜んでもらえた時には、何よりも美容が人々に与える力とその可能性の大きさを実感します。改めてこの業界に貢献できてよかった、と想いを噛み締める瞬間です。

小さい頃からくせ毛で、自分の髪が好きになれなかった幼少時代でしたが、弊社製品（現：トリエエマルジョン８）を使った時、人生で初めてスタイリングが上手くいった感覚が得られました。ヘアスタイルだけでなく、自分自身にもポジティブな影響を与えてくれた製品、それが生まれた現場を知り、次は自分がその想いに応える存在になりたい、そう願ってタカラベルモントの門を叩きました。
ご縁もあって当時の想いが叶った今ですが、あの時製品を通じて感じたパッションは今も変わらず自分の原点であり、そのきっかけとなったタカラベルモントに対する感謝の気持ちが、入社を決めた理由です。

研究所に関しては、頭髪：実験対象です。特にヘアカラー剤の開発時期は、研究員がいろんな髪色になり普通の会社では見かけない光景になることも多々ありますが、大切な仕事のひとつです。
研究員のほとんどが20～30代なので、仕事からプライベートまでを共有できる仲間が多く、休日には地の利を生かしてスノボやゴルフ、キャンプなどを楽しんでいます。また、フレックス制が導入されており時間の縛りがありません。各自のキャリアプランに応じてフランクに相談しやすい環境もあり、フレキシブルに働き続けやすい職場だと感じます。

就職活動は、自分の軸探しです。人生の中でも最も「自分」という存在に向き合った期間だったと感じます。あの時間がなければ、今の自分は到底見つかりませんでした。正直、自分と向き合うことは楽ではなく、葛藤の連続です。見つかるまでは、自らの人生にとって何が正しくて何が間違っているのか、全く分かりません。そんな状況でも、決して諦めないでください。同じ志をもった仲間と出会い、その価値観に触れることで、自己理解や肯定感が深まります。すると必ず、自分にとって大切な何かに気づくはずです。もしその延長線上にあるのがタカラベルモントなら、是非その門を叩いてみてください。