社会福祉法人いずみ野福祉会

障害のある方たちと一緒に内職の仕事をしています。内職の仕事は検品や梱包など様々で、その時々の取引先の状況に応じて納品や引き取りに行く必要があります。また、何日までに何個納品してください、という納期もあります。仕事を納期に間に合わせたとき、「間に合った」「これだけの量ができた」と喜びを共有したり、引き取りや重たい段ボールを運びきった時には「とても大変だったが必要な仕事だ」と、仕事上の苦労も一緒に乗り越えられることに面白さや喜びを感じています。

障害の重い方でも取り組める仕事を、普段から試行錯誤しています。ですが、内職の仕事は頻繁に変わることもあり、より、その方にあった作業工程を見つける前に変わってしまうことがあります。しかし、以前、梱包の内職をしていた時に、障害の重い方が周りの作業を見て、真似するように梱包（袋のテープ止め）を自分から始めました。すると、正直、その方には難しいと思っていたテープ止めが、誰よりも綺麗に止めることができていました。その方の持っている力を見て、とても感動しました。

この法人を選んだ理由は、選考実習に参加させて頂いた際に、障害のある方が頑張って働いている姿や自分では難しいことは周りの人の手を借りながらも、できることは自分で頑張っている姿に感動したからです。利用者の気分が落ち込んでいるときは、先程までできていた作業が急にできなくなる場合があります。そこで、その作業を職員が代わりにやるのではなく、利用者の方に落ち着いて作業に取り組んでもらえるように声かけを行ないます。あくまでも、「その人にとって難しい部分をサポートする」ことにやりがいを感じました。

就職活動では、とにかく、いろいろな企業の説明会などに参加してみてください。興味がない、自分はできないと思っていたような仕事でも、実際に働いている先輩に話を聞き、実習などに参加してみると、新しい発見があるかもしれません。また、自分が希望しているような業界・業種でも、実際のイメージと違うこともあります。ミスマッチを防ぐためにも、たくさんの企業の説明会や実習に参加してみてください。