三木プーリ(株)

弊社の営業はエリア内の顧客を担当するエリア営業と特定顧客を受け持つ特定営業とに分かれています。私は現在エリア営業として一部地域の担当をしています。都道府県単位で言うと、関東圏で1.5県程度です。その中の顧客数は数百社～千社というのだから驚きです。これら担当地域のお客さんに対し、製品のPRを行い、技術相談を受けたり、弊社製品の講習会の実施などもしています。営業マンというと売り込みのイメージが強いと思いますが、実際は『エリアにおける会社の顔』という意味合いが強い為、売り込み以外の仕事も沢山あります。お客さんにとっての私は弊社に関連することの何でも屋です。総じて言えることは、モノ（製品）とヒト（お客さん）の間をコミュニケーションで繋ぐ(カップリング然り、クラッチ然り)役割だと思っています。

お客さんと関わる中で、自分が提案したことが採用された時、とてもやりがいを感じます。なぜなら、お客さんと自分だけでなく技術スタッフや製造スタッフを含めて1つの課題に取り組み、いわば仲間同士で進めてきたことが形になる瞬間ですので、自分の営業活動が報われたという実感がじわじわと湧いてきます。これは実は、クレーム対応においても同様です。最も大切なのは課題とその背景、目的、そして着地点を明確に共有することでお客さんや社内と一体になるという事だと感じています。こうして様々な人が関わり、チームとして課題解決の糸口を見つけた時にも喜びを感じます。また、街中でふとした時にお客さんの装置を見かけて、この中にあの案件の製品が使われているんだ―と思ったら、ひそかに心の中でガッツポーズしています。

きっかけは合同説明会です。大小様々な企業がブースを展開する中、ひときわ丁寧な対応をしていたブースがあり、そこでお話を聞いたのが弊社との出会いです。一人一人の学生に会社の事から就職活動全般の疑問まで、事細かに対応していたのが印象的でした。その対応の背景や理由は何かを聞いたところ、ある先輩社員が、「弊社に来てくれたら嬉しいし、そうでなくとも未来のお客様になるかもしれないから」と話していました。自身がどんな大人として社会に参画したいかと考えたときに、このような誠実さや、大人としての余裕のようなものに強く惹かれました。選考が進んでいっても、採用担当を始め社員たちの態度・対応は崩れず、内定直前まで『採用は会社と学生のマッチング』という姿勢は一貫しており、常に対等に胸襟を開いて話すことができました。振り返ってみると、こういった一貫した姿勢は、弊社のモットーである『親切・丁寧』によるもので、私自身がなりたい理想の大人像とマッチしたことが決め手だったと思います。

私は社歴にして2年目、営業としては1年生です。分からないことだらけの状態で営業に配属されましたが、先輩社員たちのバックアップが手厚い為不安等はあまりありません。基本的に一緒に悩んで考えてくれる人たちに恵まれています。制度としての研修も沢山ありますが、疑問に思ったことや仕事の中で分からない事に関して適宜OJTをする体制ができています。また、社外の方と接する機会の多い営業では特に自分の一挙手一投足への責任が付いて回るものですが、決して若手に任せきりにせず、事前準備から事後フォローまで、上司や先輩が協業して対応してくれます。こうした環境だからこそ思い切ってチャレンジができ、また部署内でも積極的に提案や問題提起ができます。こうしたベテランがしっかり若者を見守り育成できる土壌が何より良いところだと感じています。

『就職活動は学生と会社とのマッチング』です。皆さんが会社を探すとき、何を重視するのかというのは三者三様であると言えます。あえて私がおすすめするならば、その会社の社員は、自分の理想の大人像であるか、という視点です。人生の大半を社会人として過ごすうえで、せっかくならなりたい大人になれそうな会社をお勧めします。そして、そんな大人になれるように積極的にチャレンジしていってください。そうした土壌を探すというのも就職活動の意義なのかなと思います。当社に限らず、ぜひ企業の人と真剣にお話してみてください。この人みたいになりたい、この人みたいに働きたい、と思える社員と、その会社に出会えることを願っています。私たちもそうした学生さんたちと会えることを心待ちにしています。