(株)保志【ALTE MEISTER】

【伝統技法の蒔絵で商品を彩ります】
仏壇・仏具・位牌の加飾を担当しています。会津の伝統的な蒔絵技法である「消粉蒔絵」を使用し、柔らかいぼかしのある表現で商品に彩りを添えています。
商品に加飾を施すと、一つの雰囲気を作り出すことができます。その雰囲気を大切にして、お客様に安らぎを提供できるような加飾を意識して仕事に取り組んでいます。
また、加飾技術の開発業務も行っています。伝統的な表現技法だけでなく、時代に合う表現や素材の検証をすることで様々な可能性を学ぶことができます。その魅力を商品へ落とし込み、お客様へ「新しい祈りのかたち」を提案できることに面白さを感じています。

【手仕事のおもしろさ】
自分自身の手で商品に加飾をすることが私の喜びです。普段の業務では、商品に描かれている蒔絵を一つひとつ手作業で行っています。蒔絵の線を引いている時の感触や色の粉が広がっていく様子はとても綺麗で何度体験しても「楽しい」と感じます。
また、蒔絵の模様も定番品のものから特注品、シンプルなものから繊細な表現のものまで様々な種類があります。どの模様を描くにも集中力が必要となりますが、特に定番品と異なる蒔絵の依頼が来た際には自身の経験の少なさから作業に苦労する場合もあります。しかし、そこで上司からのアドバイスを頂き、何度も試行錯誤を行いながら業務に取り組みます。そうして仕上げた蒔絵は私自身の技術を向上させてくれると同時に、やりがいや達成感を感じることができます。

【自分の得意とする分野で社会と会社に貢献できる】
大学卒業後に会津で伝統工芸の漆芸の勉強をしていました。就職を考えた際に、産地である会津で伝統技術の魅力を発信することが出来るものづくりの企業で働きたいと考え、当社を知りました。伝統的な商品はもちろん、現代の生活に合わせた商品や未来を見据えた商品の製造をしている面と、仏壇に限らず木の魅力を追求した商品の製造をしている姿に興味が湧きました。同時にその商品たちに描かれている温かみのある蒔絵に心が惹かれました。
私は就職するのであれば自分の得意とする分野で社会と会社に貢献したい想いがあり、加飾の部署がある当社であれば学んできた経験を活かしていけるのではないか、そして仕事を通して成長できるのではないかと考え入社を希望しました。

就職活動は手探りで分からないことも多いかと思います。可能であれば様々な企業へ足を運んで自分の中に判断基準を作ると良いかもしれません。実際の現場の雰囲気から感じ取れるものは沢山あります。ぜひ意識して行動してください。
また、働く姿や将来のビジョン、軸を今の段階で持っていると企業に入ってからも地に足をつけて行動できるかと思います。その軸は結果的に変化しても問題はないので現段階での思いを固めて就職活動に挑めるよう取り組んでください。