(株)ティーネットジャパン【機械、電気・電子系エンジニア職】

某自動車メーカーにて信頼性の評価（CAE）を行っています。
まずは『CAE』とは何かを簡単に説明させていただくと、”Computer Aided Engineering”の略です。コンピューター上でシミュレーションすることで実際の評価試験の代わりに製品の性能を評価することができます。実際の評価試験では多く時間と費用が掛かってしまうため、CAEを用いて開発期間短縮・開発費の削減を図っています。更には最適構造による軽量化など、現在の自動車開発を担っていると言っても過言ではないでしょう。
私の担当している業務は主に、ドアの開閉耐久性評価をCAEにて予測することです。
「日ごろ自動車に乗り降りするためにドアを開け閉めしていたら、ある日突然ドアが壊れて落ちてしまった」なんて事になったら大変ですよね。そんな事がないように通常の使用で壊れないだけの強度を確保するように、CAEを駆使して弱点を解析し構造による対策を行ってより良い製品に仕上げていきます。出来るだけコスト・費用をかけずに最大限の効果を追求しつつ。

今の業務に就いたときは、「CAEなんて難しい仕事をやっていけるのか」といった心配でいっぱいでした。でも先輩方に教わり、最初はソフトウェアの操作を覚えるのが精一杯だった私が今では後輩に何のために行っている操作なのか講釈しているのだから驚きです。「ここまでやって来られたのはひとえに先輩たちのお蔭です」というおべっかは置いておくとして、私が今の仕事にはまったのは画面の中で変形する様が見られるからです。本来は1ｍｍ以下の変形であっても変形倍率をあげて見る事が出来たり、1秒以下の動きでさえもスーパースロー映像の様にゆっくりと動かして見たりと普通では体験出来ない事を体験している様な感覚になれます。その動きを見て弱点を見つけ出し、コストや質量を掛けずに対策出来るのですから楽しいに決まっています。他の部署の人からは「CAEなんて凄い技術を使っているのだから、予測は当たって当然だろう」と思われているかもしれませんが、「形状変えなくてはいけないんだけど、その時の影響をCAEで見れない？」なんて頼られているのも事実です。勿論コンピューターが計算しているのだから間違えるなんてありません、使い方さえ間違えなければですが。

普通の会社であれば周りの人が同じような仕事をしているので、限られた情報しか得られないのが一般的でしょう。しかしティーネットジャパンにはいろいろな業種で活躍している社員がたくさんいます。周りの人と話をすると自分の知らない話がたくさん出てきて、いつでも好奇心が満たされています。作っている物も違えば、使っているツールも違う。そんな中でいろいろな業種を経験して幅広い知識を身に付ける事も出来れば、一つの業種でスペシャリストを目指す事も出来る会社と言えるでしょう。
私も最初は広い知識を身に付けたくて入社しましたが、今の仕事に出会って魅力に取りつかれ道を変えてスペシャリストを目指そうと思い今に至っています。時には「他の仕事はどうなんだろう？」と思うこともありますが、周りの人の話を聞いているだけであたかも自分が体験しているかの様に思えてくるほど熱く語ってくれる仲間がいます。時にはバカな話で盛り上がることもありつつ。

私が就職活動をしたのは遥か昔のことなので思い出す事ができませんが、今感じていることは「給料や会社の名前で就職しなくて良かった」と思います。それは良い人達と出会えたからです。一緒に励ましあい、時にはお互いをライバル視し、仲間の頑張る姿を見て自分を奮い立たせたり。そんな仲間と出会える会社をぜひ見つけてください。活気のある、大変でも頑張っていける雰囲気のある会社を。

I hope you will pass.