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最終更新日:2025/4/30
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部署名アイソトープ部 技術課
仕事内容工業分野で使用される放射線源の製造・検査業務
私は大学・大学院ともに放射線に触れる機会がありませんでしたが、就職活動では『専門を生かすことに拘ることなく、幅広い視野を以て見識を深める』ことをテーマに企業を探していました。その折、『アイソトープ』という見慣れぬ言葉に目が留まったのが、この組織を知ったきっかけです。採用ページには『アイソトープを取り扱う国内唯一の公益社団法人』と記載されていました。アイソトープとは何か。これを使用することにどのような利点があるのか。どのような分野に利用されているのか。予備知識がなかったために内容を理解するのに少々時間がかかりましたが、調べれば調べるほどにアイソトープが利用されている分野が非常に幅広いことが分かり、この組織なら社会に大きく貢献できると思いました。
私は現在技術課に所属しており、主に工業分野にて使用する放射線源(放射線を発する製品)の製造及び検査を担当しています。使用例としては、タンクや配管の中に貯蔵されている液体・粉粒体等の残量を把握する『レベル計』、直接触れることなく物体の厚さを測定する『厚さ計』、土壌中に含まれる水分の量を計測する『土壌水分計』などが挙げられます。また、薬品や高熱の代わりに放射線を使用しての滅菌を行うための『滅菌線源』もあります。取り扱う製品は放射能が数百ベクレルから数P(ペタ:10の15乗を表す)ベクレルと非常に幅広く、またその特徴も様々であり、それぞれに求められる技術と知識が異なります。そのため、日々の勉強は欠かせません。また頻度は高くありませんが、業務を通して身に付けた専門性を必要とする出張業務もあります。出張業務や打ち合わせで顧客を訪問したとき、自分の製造した放射線源が使用されている製品や装置等を実際に拝見することがあります。それらが様々な場所(時には海外や宇宙にも!)で幅広く使用されていることを実感するとやりがいを覚えますし、改めて『中途半端なものは造れない』と身の引き締まる思いがします。
『アイソトープを利用した社会貢献』と聞くと、厳しく堅苦しい職場環境なのではないかと思われるかもしれません。しかし実際には上司や管理職との距離がとても近く、入社間もない若手職員であっても助言を求めたり、こちらから意見具申したりといったことが行いやすい環境であり、風通しのよい働きやすい環境であると思います。また少人数で組織された職場であるためか、部署間の距離も近く周囲の人間関係も良好で、協力し合える体制が根付いています。
当協会はアイソトープの利用について、安全の確保や使用者への安定供給に努め、社会に貢献するという大きな使命を担っています。この使命を全うするためには、職員ひとりひとりの研鑽が不可欠です。アイソトープの取扱いに関する知識を吸収し、基礎を理解し、基礎に従いつつ改善点を発見し、自身あるいは仲間を巻き込んで改善・改良を行っていく―このような過程に地道に取り組み、積み重ねることのできる方なら、大学での専攻に関係なく活躍の場があると思います。繰り返しになりますが、アイソトープが利用されている分野は非常に幅広く、その貢献度も非常に大きいものになっています。自身の努力・発見・創意工夫が放射線利用の未来を変えるかもしれない、そんな世界に少しでも興味を惹かれたら、是非とも当協会に足を運んでみてください。