最終更新日:2025/4/10

国立大学法人京都大学【施設系技術職員】

  • 正社員
  • 既卒可

業種

  • 学校法人

基本情報

本社
京都府

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

世界に誇れる新旧様々な施設の企画、設計、整備と保全。京大の研究・活動を支える!

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全国に存在する、大学施設ならではの学びと経験を得られる仕事。

3ヶ所のキャンパスだけでなく、全国にある様々な研究施設の施設の企画、設計、整備と保全に携わる。自治体の公共施設よりも利用目的と利用者が明確であり、仕事により手応えを力強く感じられる。

◆写真左/プロパティ運用課 施設掛/掛長
 原田 幸祐さん(神戸大学 工学部 機械工学科卒/2002年入職)

◆写真中/整備課 建築第一掛/掛員
 小川 真由さん(武庫川女子大学 生活環境学部 生活環境学科卒/2019年入職)

◆写真右/管理課 設備計画掛/主任
 畠田 佳明さん(舞鶴工業高等専門学校 電気情報工学科卒/2009年入職)

多くのノーベル賞受賞者を輩出し、歴史的建造物から近代テクノロジーの粋が詰まった研究施設まで、関わる仕事は一般企業とは一線を画している。目的と利用者がはっきりしていることも特徴的だ。

私の仕事、ココが面白い!

新旧様々、デザインも目的もバラエティ豊かな建築物は“教授や学生さんの学びのため”。工程すべてに携わる幅広く奥深い面白さがたっぷり詰まっています。〈小川さん〉
的確な状況判断と解決、調整で未来に関わる研究や教育を下支え。ライフワークバランスが整っているので、オンオフ切り替えながら仕事に取り組んでいます。〈畠田さん〉
ユーザー視点で施設に携われるメリットが大きなやりがいに。多種多様な設備に関わり、幅広い分野において成長をめざすことができます。〈原田さん〉

【建築系】調査から設計、積算、監理まですべてに関われる

【入職理由】大学施設ならではの奥深さ
大学では主に建築について学びました。母校の新営棟デザインコンペで出会った母校の建築職の方から「大学施設は利用者が教授や学生さん中心で、目的も限られている。その中で多様性のある面白い建築物が多い」とうかがって大学施設に関わる仕事に興味を抱きました。
近畿地区の国立大学法人における“統一採用試験”を受けたのですが、中でも京都大学は国内を代表する大学であったことや、私自身が京都の街が好きだったことが本学への入職の決め手になりました。

【仕事のやりがいと面白さ】意匠設計が独特、災害復旧工事も
創立125年という伝統は、日本有数の歴史的価値のある建築物に宿っています。逆に研究施設には最先端設備やそれらを稼働するためのノウハウが必要。意匠にもこだわっているものが多く、一つひとつに価値を感じられる魅力的な仕事です。
設計から監理まで、一連の仕事を分業するのではなくチーム全員ですべてに関わることができるので、完成時の達成感は格別。長い時間をかけて多くの人と関わりながら、幅広く様々なことを学べます。全国に施設があることも特長で、熊本地震の復旧工事に携わった経験は、思い出深い仕事の1つですね。

【京大で働く魅力】モチベーション直結の就業環境
よく自治体の公共施設建築と比べられることが多いのですが、“活きたリアクションを感じることができる”のが特長。要望も利用者から直接得られるので、何のために、誰のために、がわかりやすいことはモチベーションにつながりやすいと考えます。
また、就業環境も整っていてとても働きやすい。人間関係にも恵まれていることも魅力です。

【今後の目標】より多くの経験と後輩育成も
様々な施設、建物に関わらせていただきましたが、まだまだ携われていない施設がたくさん。より多くの建築物に携わってみたいと思っています。また、更なる成長をめざして一つひとつを丁寧に確実にこなしていきたいですね。
そろそろ後輩を育てる立場にもなるので、今まで先輩から教わったことや自分の経験を伝えていきたいと思っています。

〈小川さん〉

【電気系】未来を担う研究の“日々の当たり前”支える

【入職理由】教育、研究に携われる技術職
在学中から教育や研究といった学術面こそ世の中に重要なのではと考えていました。1つの技術を極めていくのではなく、幅広い技術を活かせる当職は自分の思い描いていた仕事だと感じました。

【仕事のやりがいと面白さ】学内ライフラインの維持管理
電気系インフラ設備の維持管理をはじめ、学内施設の工事の際には設計から積算、工事監理や様々な資料作成などにも携わります。楽しみながら仕事を行うことを常に心がけておりますが、同時にスピーディな問題解決にも留意しています。
現在管轄している地区は特高変電所が2ヶ所もある広大な敷地で、施設も様々。教育研究施設だけでなく附属病院も含まれており、一般の患者さんが利用される場所でもあり気遣いが必要でした。修繕や改修工事を行う際には診療、教育、研究への影響が最小限となるように計画をし、更に実施に向けては多方面への調整が必要です。
これまでiPS細胞研究施設をはじめとする多くの世界トップレベルの研究施設の改修や維持管理業務に従事し様々な課題を解決してきたことは今でも思い出深い経験です。

【京大で働く魅力】未来を担う学術を支える
日本有数の大学であり、著名な研究者が多く在籍している場所のライフライン。建物改修や新設の際、施設を利用する方から要望をヒアリングすることも多く、スムーズな研究を進めるための専門設備に関わることも。問題がないのが当たり前の環境をつくり出すために尽力できていることを誇りに思っています。
また、1人でできる仕事ではなく、チームで仕事に臨んでいるのですが、部署内外の連携力は自慢。皆さん自分の仕事にプライドを持って取り組んでおられます。

【今後の目標】さらに幅広い経験を身につけ信頼獲得へ
施設の企画や提案にも携わってみたいと思っています。様々な経験を積み、幅広い視点と専門分野の知識を高めて、学内外の方々に信頼される存在としてさらに高みをめざしたいと考えています。

〈畠田さん〉

【機械設備・施設管理】学内中の幅広い設備に携わる

【入職理由】まったく違う業種に挑戦したい
工学部出身で、周囲は当然のようにメーカーのエンジニアや研究・開発職に従事していく中、何か面白い仕事はないかなと考えていました。先輩が大学施設の技術職に就職した話を聞いて「そんな道もあるのか!」と興味を惹かれ、自分も周囲とは違う、新しい挑戦に取り組みたいと思って入職しました。

【仕事のやりがいと面白さ】様々な建物の設備にふれる
学内の建築設備の設計から積算、工事管理から維持管理が主業務です。機械系は、給排水からガス、空調、自動制御、昇降機など建物そのものではなく建築設備がメイン。不具合の修繕やメンテナンスから、リフォーム工事のようなイメージでしょうか。
大学といっても、研究棟だけでなく病院や図書館、博物館、あらゆる建築物や設備を見ることができます。設備は人目につかない建物の隠れた場所にあるので、普通では見られない場所に踏み込むことも。

【京大で働く魅力】ユーザー側の立場で新しい提案も
学生さんや教授、研究職や大学職員といった“ユーザーの声”が届きやすい場所で、要望に応じて、今までの経験を生かした提案もできる仕事。メーカーや施工者とユーザーの間に立ち、両方の視点で、両方のメリットを獲得できることは貴重なものだと感じます。あまり表に出る仕事ではありませんが、気づいてもらえると誇らしく感じます。

【今後の目標】後輩とともに成長をめざしたい
これまで様々な部署と仕事を経験し、大学の施設系職員としてのキャリアを積むことができました。私たちのチームは各専門分野の職員が集まり、少数精鋭ながら知識も経験もスゴイ人材が集まっているのが特長。先輩方が培ったノウハウを次世代につなげていくことが使命でもあると思っています。
対話を大切に、現場に携わることで多くを吸収しながらチーム全員で成長をめざしたいですね。

〈原田さん〉

学生の方へメッセージ

▼知識はなくても一所懸命さが大切!
学生時代にふれたのは建築学のさわりの部分でしかなかった私は、入職前は不安でいっぱいでした。しかし先輩たちの優しさに後押しされて多くのことを学ぶことができ、様々な経験を積むことができています。ひたむきに積極的に学ぼうとする意欲が一番大切だと思います。〈小川さん〉

▼周囲との連携でいい仕事が生まれる
私たちの仕事は、1人だけでできる仕事でもなく、常に設計図どおりに進められる仕事でもありません。そのためコミュニケーションと連携力は最重要。技術者だからこそ、周りと協力することが求められていると感じています。〈畠田さん〉

▼好奇心を持って楽しもう!
とにかく幅広く、深みもある3次元的な仕事。当然忙しくはありますが、忙殺されることなく落ち着いて周りを見ながら吸収してもらえればいいと思います。目的や手段ではなく大切なのは“好奇心”。興味こそが人を成長させる大きな原動力なのではないでしょうか。〈原田さん〉

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関わる範囲が広いからこそ多くの経験と学びが自分のものになる。自分からアプローチすれば周りの先輩たちが必ず手助けしてくれる環境は、きっと自己実現につながります!

マイナビ編集部から

近畿地区国立大学最大、2022年に創立125周年を迎えた国内2番目の歴史を有する京都大学。施設部は日本の宝とも言うべき京大の教育と研究を、建物管理やインフラ整備で“日々の当たり前”を守る重要な役割を担っている。

部署は細分化されているが、担う仕事の幅が広い。通常であれば一部分しか関われず、例えば完成後にようやく、目に見える形になってはじめての、タイムラグのあるやり遂げ感、ではない。自らが話を聞き提案し、手がけるのは“クリエイティブ”そのものなのである。さらに関わる施設も歴史という言葉で補いきれない風格をたたえたものから、未来を担う超先進技術まで、時間軸で並べてもとてつもないスケールだ。ここまで幅広く、奥深い仕事はそうそうあるものではない。

仕事だけでなく、就業環境もしっかり整っている。
メンター・メンティー制度を導入しているが、メンターとなるのは相性を重視して所属係外の人材を充てる。仕事以外でのバックアップを重視しているためだ。
年3回の面談も用意され、一人ひとりに向き合ったキャリアパスとフォロー体制によって、充実したキャリアアップをめざすことができる。

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仕事そのものは忙しく、“あって当たり前”かもしれないが、だからこそ存在価値の大きさ、達成感は計り知れない。幅広く奥深い知識と経験を求める人にはぜひに薦めたい。

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