(株)和真（和真メガネ）

レンズ販売や遠用単焦点の視力測定、比較的難性なメガネの加工等が現在の仕事内容です。その他にもメガネをお客様にお渡しする際にお付けするサービスケースや、在庫レンズの管理も一部担当しております。その中でも私が最もやりがいを感じられるのは視力測定です。測定室はある程度密閉されており、お客様にとっては緊張しやすく警戒心を抱かせてしまいかねない空間です。しかし裏を返せばそれはお客様と一対一でコミュニケーションをとれる場でもあり、心を開いていただけるチャンスでもあります。どういった用途でメガネを使用するのか、どのような主訴なのかをこちらがしっかりと伺う過程でお客様の生活スタイルも垣間見ることができます。そういったお客様とより一層仲を深められる瞬間にこの仕事の楽しさがあると思います。

和真の社訓で「私たちは会社の利益よりお客様の利益を優先させます」といったものがあります。私はこの一見矛盾している文章が好きです。会社の為には少しでも多くの利益を生まなければなりませんが、お手ごろな価格を求めている方に予算以上の商品を無理やり勧めるのはあまりに危険です。その時だけは大きな売上げに繋がるかもしれませんが、次回以降来店する可能性は低くなり、結果的にお客様にも我々にも有益なものにはなりません。無理矢理勧めるのではなくお客様に選んでいただくという事を意識して、なぜ価格が異なるのか、どういった利点があるのかをお客様の目線で説明し納得していただければ、お客様にとっても私たちにとってもプラスになると信じて働いております。そしてそういった接客をした際にはお客様から笑顔で「ありがとう」と感謝の言葉を直接いただける、働いていてこれほど嬉しい瞬間はありません。

私は社会人になってからまだ一年も経っていませんが、「学生」でいられる時間は貴重で尊いものだったと痛感しております。自分の為だけに使える時間が余るほどにあるのは学生の内だけです。あまり年の変わらない先輩に説教くさいことを言われるのは嫌かもしれませんが、学生生活は有限であることを自覚し、やりたいことや行きたい場所があれば躊躇なく行動に移して遊び尽くしていただけたらと思います。

就職活動ではエントリーシートの記入や面接、グループワークなど様々な過程がありますが、私は中でもエントリーシートの記入に手こずった記憶があります。新卒の就職活動は良くも悪くも自分自身と向き合うものだと考えております。どうしても自分の内面にばかり目を向けてしまい長所が上手く見出せない方も多いと思います。人それぞれのやり方があると思いますが、私が実践していたのは敢えて自分自身に目を背けるということです。自分の内側ではなく外に目を向け、友人や知人の良い所や特徴を考えるようにしていました。私自身元々人を観察して性格などを知ることが好きだったのもありますが、比較対象をつくることで客観的に自分を知ることができ、エントリーシートを書く上で大きなヒントになりました。人と比べるとどうしても自分の欠点ばかり見つけてしまいますが、それは全て伸び城だと考えています。就職活動をしている学生の方々に、私の考え方もひとつの方法として参考にしていただけたら嬉しく思います。