(株)トランスネット【JRシステムグループ】

　私が所属しているDCソリューショングループでは、主にデータセンターと連携したホスティングサービスやハウジングサービスを行っております。ホスティングサービスとは、当社が所有している仮想基盤上にお客様の要望に沿った仮想サーバを構築しそれを提供することです。そうして作った仮想サーバを監視し、しっかりと稼働しているか運用管理するのも私たちの仕事です。監視の過程で何か問題が起こった場合は、リモート操作で問題を解決したり、物理的にサーバが壊れてしまっている場合はデータセンターまで赴き、機器の交換作業に立ち会うこともあります。また、ハウジングサービスとは、データセンター内のスペースをお客様に貸し出し、そこでお客様のサーバを稼働させるサービスのことです。そして稼働しているお客様のサーバを物理的、内部的に監視して運用管理しております。基本的には本社で勤務している方が殆どですが、データセンターに勤務している方、グループ会社に常駐している方などもいます。また、本社で勤務している場合でも案件によっては、外に出ることもあるので個人的にはそれがいい気分転換になったりなどもしています。

　私が現在の業務にやりがいを感じていることは、「プロジェクトを計画通りに終えることが出来たとき時」です。一見、当たり前の事のように聞こえるかもしれませんが、実際の現場ではアクシデントはつきもので、10月に終わる予定の作業が11月になっても終わっていないという事もあったりします。私たちのグループでは、様々なお客様にサーバを提供しているので、機器のリプレース(入替)ひとつでも何かミスがあると大障害へと繋がります。そこでどんな簡単な作業でも事前に手順を確認し、緻密な打ち合わせの元、行われます。そこで私は新人だからと言って、先輩に全て任せるのではなく、しっかり自分で理解するよう努力し、何か気になることがあったら遠慮しないで先輩に聞くことを心がけております。私自身、文系出身で技術力が乏しいので、現在は、プロジェクトの計画を理解することで精一杯になってしまう事が多いですが、それでも計画通りにプロジェクトを終えることが出来たときはとても達成感があります。

　私は、文系の大学出身で経済学を学んでいたので、元々はITの世界とは無縁の生活を送っていました。就活が始まり、進路について改めて考えてみたとき、私達の世代はインターネットの普及とともに育ってきたという事を感じました。私が小学生の頃にパソコンが一般家庭に普及し始め、中学に上がる頃には一家に一台パソコンがあるのが常識になり、高校生になるとスマートフォンが普及し始めました。今では人とインターネットは切っても切れない関係であると私は感じております。そういった理由から業界をITに絞り、安定した業務実績がある事、会社の創立年度などに注目して、会社選びを始めました。その点において、当社はJRグループとの取引が主である事や創立30年を超えているので、そういった所が決め手の一つとなりました。そして何より、面接の際に親切にしてくれた人事の方や、緊張しないように場を和ませてくれた面接官の方々から暖かい社風が感じ取れ、ここで働いてみたいと思ったのが、入社を決めた大きな理由です。

　当面の目標は、「自分主体のプロジェクトを任されるようになること」です。今は、上司の方のプロジェクトに補助として付くことが多く、自分が主体となって舵を切るようなことはあまりありません。それどころか、任された仕事をこなすことに精一杯になってしまい、プロジェクト全体の流れを追えていない事があったりもします。今は新人なのでそれで許されていますが今後はもっと、社会人としても技術者としても成長して、上司の方々が安心して仕事を任せることが出来るような人材へとなりたいです。そして、将来的には自分の事だけでなく後輩の事にも目を向け、プロジェクトをしっかりとコントロールできるようなリーダーへとなっていきたいです。

まだ、社会に出て1年にも満たない私ですが、社会人としてやっていくうえで、ひとつだけ大切だと確信している事があります。それは、同期や先輩社員の方々と良い関係を築いていく事です。どんなに優秀な人でも、入って間もないころは分からない事の方が多いと思います。学生の頃は先生や親を頼りにしていましたが、会社に先生や親はいません。そんな時に頼りになるのは、自分よりも前から会社にいて、いろんな経験をしている先輩社員の方々です。また、仕事の悩みやプライベートの悩みなどを気軽にはきだせる同期の存在も仕事をしていくうえで、とても重要だと感じています。会社に入るという事は、そのチームで一緒に働いていくという事なので、誰とも関わらずにやっていくなどという事はできません。そういった意味で、会社を選ぶ際には人事の方々や、先輩社員の方々の雰囲気をよく見て、自分がこの中で仕事をするというイメージをしっかりと持つことが、大切だと思います。