最終更新日:2025/5/16

大阪製鐵(株)<OSAKA STEEL LTD.>【東証スタンダード上場】【日本製鉄グループ】

  • 正社員
  • 既卒可
  • 上場企業

業種

  • 鉄鋼
  • 半導体・電子・電気機器
  • 建材・エクステリア
  • 機械
  • 環境・リサイクル

基本情報

本社
大阪府

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

研究室での学び、部活動で培ったコミュニケーション力を存分に活かして社会に貢献!

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若手の挑戦を応援する社風のもとで成長中の先輩にクローズアップ

電気炉による鉄のリサイクルを通じて人々のより良い暮らしを支え、持続可能な社会の実現を目指す大阪製鐵。同社の最前線で活躍する先輩たちに、学生時代の学びや経験を今の仕事にどう活かしているのか伺いました。

■楠原 光貴さん(左)
大阪事業所堺工場 整備課/2022年入社
理工学部 電気電子工学科卒

■柳川 泉水さん(中央)
大阪事業所堺工場 製鋼部製鋼課/2021年入社
工学研究科 博士前期課程 総合工学専攻
化学・物質工学コース卒

■瀬川 裕誠さん(右)
形鋼営業部 営業第1グループ/2017年入社
商学部 商学科卒

大阪製鐵の魅力はココ!

「少数精鋭の組織だけに若手にどんどん責任ある仕事を任せる社風があります。先輩のサポートを受けながら、チャレンジングな経験を積むことができますよ」(楠原さん)
「同じ部署も他部署も質問したら丁寧に答えてくれる先輩ばかり。自分の考えを持った上でアドバイスをもらい、いいなと思ったものは積極的に取り入れています」(柳川さん)
「入社前に感じたフランクで風通しの良い社風は今もまったく変わりません。部署の垣根はなく、お互いに協力し合える環境があることが大きな魅力ですね」(瀬川さん)

設備の不具合解決に、「理詰め力」と「コミュニケーション力」を駆使して挑む

大学では光通信をテーマに長距離伝送技術の研究に取り組み、学んだ知識を活かせる仕事、特に電気設備の保守に携わりたいという思いで会社を探す中で大阪製鐵に出会いました。「やりがいを感じられるか」「職場の風通しはいいか」を会社選びのポイントにしていましたが、どちらも揃っていたのが当社です。会社説明会で若いうちから責任の大きい仕事を任せてもらえることを知り、先輩社員が気さくに接してくれて風通しの良い社風を感じたことで入社を決めました。

現在は整備課に所属し、生産現場で発生する設備の不具合対応や既存設備の更新、現場スタッフの要望を受けての点検・修理発注まで幅広い業務に携わっています。当社工場では鉄スクラップを電気炉で溶解して精錬し、成分を調整しながらお客様の要望に合わせた鉄鋼製品を生産していきますが、熱や粉塵などの影響で設備に負荷がかかり不具合が発生することがしばしばあります。その原因を特定する際に活きているのが、数学や物理の受験勉強を通じて得た理論的に物事をとらえる「理詰め力」。不具合の原因を経路を辿って推定していく力に繋がっています。また、研究室時代に「実験で取得した実績値と、理論で考えた値には誤差がある」ことを実感しましたが、これは工場においても同様で、熱や粉塵など不確定要素の影響を受けるために、理論通りに原因を推定することの難しさも感じているところです。

より良いモノづくりを実現するためには現場スタッフとの密なコミュニケーションが必須で、ここで役立っているのが中高時代のサッカーと、大学時代の塾講師と飲食店でのアルバイト経験。電気の知識のない人に自分の考えを分かりやすく伝えたり、年次に関係なく積極的に交流していくスタイルに繋がっています。また今の自分に何が足りないのか、どうすれば身につけられるかを考える力は弓道を通じて養うことができました。

まだまだ先輩のもとで修行中ですが、不具合の原因を自分で特定できた時の達成感は格別ですね。仕事の自信にも繋がり、ハードルを乗り越えながら着実に成長していることに喜びを感じます。これからも課題に真正面から向き合ってスキルを高めていきたいし、工場内のあらゆる設備を熟知してどんな不具合が起こってもスピーディーに解決していけるよう知識と経験を積んでいきたいと思います。(楠原さん)

空手で培った「分析力」を強みに最適な設備導入に力を注ぎ、高品質なモノづくりを支える

大学院で化学物質工学コースを専攻し、酵素の基礎研究に取り組んでいました。ここで培った分析技術を活かしたいと就職活動では化学メーカーを見ていましたが、同じコース出身で鉄鋼業界に就職した先輩から話を聞く中で、鉄が社会インフラの構築に欠かせないことを知り興味を持つように。中でもCO2排出量が少なく脱炭素社会の実現につながる電気炉製鋼に魅力を感じ、当社を志望しました。コロナ禍でオンラインの説明会が多い中、理系出身の先輩から直接話を聞けたり、面接前に「ちょっと練習してみる?」と人事担当の方に笑顔で声をかけてもらい、温かな人柄に惹かれたことも決め手になりました。

業務としては管理・改善がメインで、設備の老朽更新やそれに伴う業者への工事発注、製造コストの改善、安全対策等があります。リサイクルされる鉄スクラップは、電気炉で溶融後、成分調整(精錬)、鋳造、圧延など複数の工程を経て製品となります。私は溶融した鉄を製品用途に応じた成分に調整する工程及び溶鋼(溶けた鉄)を搬送する「取鍋」と呼ばれる巨大な鉄製容器関連の改善・管理を担当しています。特に、成分調整時の資材のコスト改善や取鍋更新、耐用改善に取り組んでいます。

ある資材の持ちが悪い場合にその原因を特定して解決策を練っていきますが、ここで活かされているのが5歳から15年以上続けた空手で培った「分析力」。自分の試合をビデオで振り返り、良かった時と悪かった時の原因を考え抜いて改善していくスタイルは、今の業務に共通する部分が多く本当に役立っています。空手のメニュー考案やペア練習でチームメイトとの意見交換が増えたことによりコミュニケーション力が培われ、実際に資材を使用する現場作業員の作業性や安全性、使用感などをヒアリングする際に役立っています。

現在、成分調整に関連の資材コスト削減に取り組み、従来品との比較テストを行っています。検証を続ける中で、自分の考えが先輩や現場スタッフの考えと合致したときが一番嬉しい瞬間ですね。もともと機械の知識ゼロからのスタートだっただけに、ここまで成長できたことに喜びを感じています。今後の目標は、さらに専門知識を身に付けて最適な設備・資材の導入に力を注いでいくこと。そしていずれは品質管理に携わり、当社の高品質なモノづくりを支えていきたいです。(柳川さん) 

部活の主将経験を通じて身に付けた「対話力」を活かし、お客様と信頼関係を築く

中学から大学までフィールドホッケーに打ち込み、そこで磨いたコミュニケーション力を強みに就職活動をスタート。「社会に貢献できること」を軸に幅広い業界を見る中で出会ったのが大阪製鐵です。電気炉を使った鉄スクラップのリサイクル事業が持続可能な社会の実現につながっていることに感銘を受け、ここしかないと思えたことが入社の理由。人事担当の方がとてもフランクに接してくれて好印象だったことも大きかったですね。

私が主に扱っている製品は、建築・土木分野で使用されるL字型の等辺山形鋼やコの字型をした溝形鋼です。業務では、お客様を定期訪問して鉄の相場や市場環境を見ながら価格交渉を行い、契約した明細をもとに工場に生産を依頼。「この製品をこの数量だけ納品できないか」といった日々の顧客要望にもスピーディーに対応し、工場及び物流部門と連携して納期に間に合うよう動いていきます。

お客様と信頼関係を築くときに活きているのが、大学時代にフィールドホッケー部の主将を務めた経験です。メンバーの中には、私のように中学から始めた人もいれば、全国優勝した人、大学から始めた人までさまざまいて、当然ながら考え方も違いました。目標を決める際は、私なりの考えを持ちつつも決して押し付けず、一人ひとりとざっくばらんに話をしながら「自分はどうしたいか」をヒアリングし、みんなが納得できるゴールを設定するよう心を配りました。ここで培った「対話力」は間違いなく今の仕事に役立っていて、それぞれのお客様に合わせたコミュニケーションで丁寧に要望を伺い、関係各署と協力して納品というゴールに向かって進んでいく原動力になっています。

チームワークで要望に応えた結果、「本当に助かった!」と感謝の言葉をいただいたり、当社製品を扱っていなかったお客様に提案が通ったときのやりがいは本当に大きいですね。また社歴や役職に関係なく自分の意見を発信できる風土があり、「こうしたい」と言えば「とりあえずやってみよう」と上司が後押ししてくれることも仕事のモチベーションになっています。今私が扱っている以外にも当社には多彩な鉄鋼製品があり、造船、産業機械、高速エレベーターなど幅広い分野で活躍しています。そうした製品の知識を一つでも多く身に付けて提案の幅を広げ、何かあったときにお客様に真っ先に顔を思い浮かべてもらえる存在を目指したいです。(瀬川さん)

学生の方へメッセージ

会社の雰囲気や先輩の人柄をしっかり感じ取るために職場見学やインターンシップを積極的に活用しましょう。当社も開催予定ですが、人事担当だけでなく実際に働く社員の生の声を聞ける絶好の機会。交流を通じて感じた第一印象はあながち間違っておらず「こんな人と働きたい」と思えるかどうかは本当に大切です。

また収入面や休みの取りやすさ、研修制度、福利厚生についてもどんどん先輩に質問してください。社員の頑張りを支える制度の充実は、その会社が人を大切にし、働きやすい環境づくりに注力していることの証明です。当社でも人材育成を最重要課題と位置付け、「インストラクター制度」を設けて入社後1年間は同じ部署の先輩がマンツーマンで指導。何でも相談できる体制を整え新人の成長をバックアップしています。

自分のやりたい仕事に腰を据えて取り組むために、企業の安定性をチェックすることも重要です。当社は自己資本比率70%以上の強固な財務体質を誇り、安定した経営基盤を築いています。このような環境で仕事ができることを入社の決め手に挙げる人も多いんですよ。企業研究では初めから業界を絞らず、色々な企業を見ていくことをおすすめします。幅広い視野で可能性を探ることは、仕事をする上でも必ず役立つはず。ぜひ自分が納得のいくまでトライして、自分に合った企業を見つけてください。(総務部人事労働グループ/堀井さん、奥村さん)

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堀井さん(右)と奥村さん(左)。「顔と名前が一致する規模の会社なので、部署間のコミュニケーションも円滑。助け合い、協力し合う社風がしっかりと根付いています」

マイナビ編集部から

大阪製鐵は鉄スクラップを原料にサステナブルな鉄鋼製品を生産する電気炉メーカーだ。ビルの解体物、廃棄された自動車や家電製品などの鉄スクラップをリサイクルし、建築・土木向けをはじめ、産業機械、鉄道機器、造船など幅広い分野で使用される多種多彩な鉄鋼製品を生み出している。特に超高層ビルの高速エレベータの運用を支えるエレベータガイドレールの分野は、国内において高いシェアを誇っている。生産拠点である堺工場、恩加島工場、西日本熊本工場、岸和田工場、グループ会社を合わせると年間約100万トンの鉄スクラップを社会に還元するほか、インドネシアに工場を構え東南アジアの発展にも貢献している。

どの先輩も「風通しの良い社風と社員の人柄の良さ」を入社動機に挙げていたが、まさにその通り。今回の取材でも中堅から若手まで幅広い世代の方々が登場し、撮影中も和気あいあいとした雰囲気で、年次関係なく親しく交流できる風土があると感じた。若手のうちから責任のある仕事に携われるのも少数精鋭の同社ならでは。会社をあげて若手の挑戦を応援する社風のもと、人々の暮らしを支え、地球環境の保全に貢献するというやりがいに満ちた同社に、ぜひとも注目してほしい。

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2020年に大阪市内に寮を新設。実家が近くても入寮でき、家具と家電付きでスムーズに新生活を始められる。食堂や談話室での同期との交流も楽しみの一つだ。

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