最終更新日:2024/6/1

(株)日本レジストリサービス(JPRS)

業種

  • 通信・インフラ
  • インターネット関連

基本情報

本社
東京都

取材情報

探そう!理想の先輩・働き方

多くの方が利用する、ドメイン名『.jp』の管理・運用を担う

  • 高専 出身の先輩

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サーバー証明書システムを担当

「JPドメイン名の登録管理」と「DNS(ドメインネームシステム)の運用」を手掛ける同社。その中でも、エンジニアとしてサーバー証明書システムを担当しているS.N.さんにお話をうかがった。

S.N.さん
開発部所属/情報工学科卒/2021年入社

仕事のやりがいと当社の雰囲気

「システム開発でユーザーから評価されるのは、料理人が料理を食べたお客さんから『おいしかった!』と言われてうれしくなる感覚と同じで、とてもやりがいを感じます」
「学生の時はコードをレビューされることがありません。業務では、単純な処理でもメンテナンス性の高いコード、誰が見ても理解できるコードを書くように意識しています」
「社内ではみんな『さん付け』で呼び合っています。若手でも周りに声を掛けやすく、壁を感じることがありません。年次や役職に縛られないフラットな環境です」

「通信の暗号化」「Webサイトの運営者・運営組織の実在証明」のためのサーバー証明書システムを担当

インターネットでのショッピングや、何か調べものをする際に、Webブラウザ上で「https」から始まるURLの左側に錠前のようなアイコンが表示されているのを見たことがあるでしょう。これはパソコンやスマホと、インターネット上のWebページとの間のデータ通信が暗号化されていて、高いセキュリティを保っていることを意味しています。この通信の暗号化を証明しているのが、「サーバー証明書」と呼ばれるものです。サーバー証明書は「通信の暗号化」に加えて、「Webサイトの運営者・運営組織の実在証明」の役割も果たします。

当社では、「JPドメイン名の登録管理」と「DNS(ドメインネームシステム)の運用」の2つの事業を主に手掛けています。これらの事業に紐づく形でさまざまなサービスを提供しており、サーバー証明書発行サービスもそのひとつ。

そのなかでも私はサーバー証明書発行サービスのシステムの新規開発を担当し、システムのバックエンドや外部システム、お客様となる指定事業者向けのインターフェース周りの開発に携わっています。お客様向けのサービスでは請求書の作成から配付までの自動化を行いました。従来紙で発行・郵送していた請求書を、システムから自動で生成、通知、ダウンロードする仕組みを作り、作業完了後はシステム部と連携し、運用します。

さらに、各部署からの依頼を受けて社内向けシステムの開発も行っています。経理部や監査室で必要となるデータ抽出機能の追加や、持株会が会員向けに書類を自動送付するシステムの作成を行いました。社内向けシステムに関しては主に自分ひとりで担当し、依頼元部署の担当者と相談しながら開発をしています。

そのほか、新入社員研修の企画や講師も担当しました。新入社員研修の中の、技術職と総合職のどちらの新入社員も受講するプログラミング演習では、研修資料の作成と実際の講師を務めました。

研修期間は1年間の手厚さ。充実した社内制度で業務に集中できる環境も魅力のひとつ

入社後は技術職・総合職ともに3カ月の新入社員研修を受けます。これは主にビジネスマナーや当社の事業・サービスについて学ぶもので、社内の全部署をまわって実際にどのような仕事をしているのか体験するプログラムもあります。この3カ月の新入社員研修後、技術職は最大9か月の技術研修を受講します。ここではアプリケーションやサーバー、ネットワークの基礎から実践までを学びます。トータルすると1年間の手厚い研修が用意されているのです。

私は高等専門学校で基礎を身に付けていたこともあり、技術職の研修期間中の11月から開発部に所属して実際の業務に携わりつつ、並行して研修を受ける形になりました。12月には研修を終え業務が本格的にスタート。学ぶことを決して軽んじているわけではありませんが、エンジニアとして開発することが楽しく、早くから先輩社員の方々と開発に臨めたのは、自分自身に対する刺激にもなりました。

私は技術研修を受けて、「ものを作ったり、機材に触ったり、もう少し実践的なプログラムがあると、もっと良い研修になるのではないでしょうか?」というリクエストを研修担当の先輩社員に伝えました。このように、年次や役職に関係なく、新入社員でも意見を率直に伝えることができるのは当社の良いところだと思います。コードをレビューしてもらう際にも、「こうしたほうが良い」と指摘されたコメントに自分自身が納得できなければ、その内容についてとことん議論したりもします。何事にもオープンなカルチャーが根付いているのです。

もうひとつ当社の特長として、さまざまな制度が充実していることもポイントです。自己啓発制度では資格取得、通信教育、書籍購入にかかる費用の8割を会社が負担してくれます。勤務時間内に資格試験を受けることも可能です。

また、当社には週最大2日の在宅勤務制度があります。在宅ではプログラミングに集中できるため、業務の効率化にも役立ちます。特筆すべきは、11時から15時までをコアタイムとするフレックスタイム制度。満員電車を避けて通勤できるので、とても助かっています。プライベートで何かしらの用事があって「今日はちょっと早めの16時に退勤したい」というような場合にも活用できます。もちろん16時に退勤しても誰も何もとがめません。自身の業務やプライベートの都合に合わせて出勤・退勤時間を調整できるのは非常に便利です。

開発工程における上流から下流まで、一貫して携われる面白さ

インターネットは、日常生活においても仕事においても当たり前に利用されています。これはセキュアな環境が構築されているからこそ。社会インフラとしての役目を果たすインターネットを縁の下で支える業務にやりがいを感じています。とくに、社内の部署から要望があった場合は実際に身近にユーザーがいるので、自分の作ったシステムに対してユーザーから直接フィードバックがもらえるのはとてもうれしいです。

学生時に在籍していた学部では、PCの前に座って黒い画面と向き合って、四六時中プログラムを書く毎日でした。社会人として働くとなると、上司から依頼される仕様書とにらめっこして、ひたすらプログラムを書き起こしていくような働き方をイメージしていました。ところが、いざ入社して実際に働いてみると、ウォーターフォールよりもアジャイルで進めていく環境があり、プログラムを組みながら仕様を変更したり設計を見直したりもすることがわかりました。エンジニアは幅広い開発業務を任されていて、プログラミングはもちろんですが、前工程の仕様調整や設計、後工程の製造テストなども含めて、上流から下流までを一貫して担当。幅広い業務から学べることがたくさんあります。

開発部は、私が所属している新規開発グループのほかに、保守開発グループとプロジェクトマネジメントグループがあります。主に、新規開発グループは新しい機能や拡張機能の対応、保守開発グループは過去に開発したシステムのメンテナンスや障害対応、プロジェクトマネージャーグループはプロジェクトの管理統括といった業務を、それぞれが担っています。規模の大きな案件の場合には、プロジェクトマネージャーグループからはプロジェクトを統括するスタッフが、新規開発グループからはエンジニアが、保守開発グループからは実装についてブリーフィングできるスタッフが参加して、グループをまたがってチームとして開発に携わるようなこともあります。

今後もさまざまな開発案件に携わって、エンジニアとしてのスキルを磨いていきたいと思っています。担当する業務の質や精度を向上させ、先輩方と肩を並べるくらいの存在になることが目標です。

企業研究のポイント

私は入試だったり、卒論発表だったり、大きなイベントごとに関しては緊張してしまうタイプです。人生において、このようなプレッシャーのかかる時期は誰にでもやってくると思いますし、私のような性格の方も少なくはないと思います。そこでひとつお勧めするのは、「緊張するタイミングがやってきても、日常生活で自分が楽しみにしている習慣を変えないこと」です。

私はゲーマーなのでほぼ毎日ゲームを楽しんでいるのですが、例えば、ゲームを完全にやめて、活動のためだけに時間を割いてしまうと、ストレスを強く感じてしまうかもしれません。

私の場合はゲームですが、人によってはおいしい食事を楽しむことだったり、散歩することだったりいろいろでしょう。必要以上に自分を追い込みすぎず、自分が楽しみにしている日々の習慣はぜひ続けてください。

当社は「JPドメイン名の登録管理」と「DNSの運用」を手掛けています。利用者も多く、自分が関わったものが多くの人に役立っていることは大きなやりがいにつながっています。
世の中には多くのIT企業がありますが、その会社でしかできないことを見極めて、企業研究を進めてほしいですね。

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「当社はインターネットの仕組みに興味を持ってもらうため、広告や子ども向けコンテンツを世の中に発信しています。私自身も電車内広告で当社の存在を知りました。」

マイナビ編集部から

Webページを閲覧するときのURL「https://△△△.jp」は、インターネット上の住所にあたるもの。「△△△.jp」はドメイン名と呼ばれており、私たちの住所と同じように誰かが管理しなければならない。そんななか、世界で唯一「.jp」というドメイン名の管理・運用を担っているのが、日本レジストリサービスなのだ。

「.jp」がつくURLは、同社が運用するドメインネームシステム(DNS)に反映されて初めて、インターネットで利用することが可能になる。ということは、このシステムがダウンしてしまえば、インターネットがストップしてしまうということ。つまり同社は、日本のインターネットのインフラを支える必要不可欠な役割を果たしていると言えるだろう。

同社では、幅広い業務を通して自分の可能性を広げていける総合職と、エンジニアを目指す技術職という2つの活躍のフィールドが用意されている。「社会貢献度の高い仕事に就きたい」「インターネットの将来を担いたい」 という方は、ぜひこの会社の企業研究を深めてもらいたい。

紹介してきた数々の制度からもわかるように、働きやすい職場環境が整っているのも大きな特徴だ。「決して現状に満足せず、今後も一人ひとりの声に耳を傾けて、社員満足度を高めていきたい」と語ってくれた人事部の二人。この言葉からも、同社が社員のことを本当に大切にしている会社だということがよく伝わってきた。

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「常に社員の声を吸い上げ、社内の仕組みや制度をブラッシュアップ。現状に満足せず、今後もみんなが働きやすい職場づくりを目指していきます」と担当者さん。

会社概要に記載されている内容はマイナビ2025に掲載されている内容を一部抜粋しているものであり、2026年卒向けの採用情報ではありません。企業研究や業界研究にお役立てください。

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