最終更新日:2025/3/24

(株)キミカ

  • 正社員

業種

  • 化学
  • 食品
  • 薬品
  • 化粧品
  • 商社(化学・石油・ガス・電気)

基本情報

本社
東京都

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

オンリーワン企業で実現! 理想のフィールドで力を発揮する、先輩たちの証言

PHOTO

イメージした働き方を、のびのび実現する先輩たち

一つの道を究めたい! 広くいろんな世界を知りたい!など。仕事選びで描く理想は、人それぞれ。異なる想いをいだきながら、キミカの門を叩いた2人のお話から、同社の仕事の醍醐味を探ってみよう。

■森 結花さん(写真左)
 (2019年入社/工学研究科工業化学専攻修了)
 技術開発部

■木村 理菜子さん(写真右)
 (2021年入社/生物システム応用科学府 生物機能システム科学科修了)
 営業部

先輩社員の横顔

【森さん】休日は家から歩いて30分位の海辺をめざし、散歩をすることが多い。さらに、ショッピングも好きなので、クルマで近くのアウトレットに出かけることも。
【木村さん】運転が好きで、休日はドライブに出ることが多い。中学時代から続けているバレーボールは、千葉勤務時代もよく楽しんでいたそう。
仕事に役立てるため、パン製造技能士の資格を取得した森さん。試作のために焼き上げたパンを同僚と一緒に楽しむこともあるとのこと。

【森さん】働きながらパン製造技能士の資格を取得。さまざまな食品を試作してアルギン酸の魅力を引き出す

アルギン酸とは、学生時代にオープンキャンパスで人工イクラをつくる実験をしたときに初めて出会いました。その後、企業研究を始めて、アルギン酸の世界トップメーカーが日本にあること、アルギン酸が食品や化粧品、日用品、医薬品など幅広い分野に活用されていることを知り興味を持ちました。

当社にはパンや麺などの試作設備を備えた「食品ラボ」があります。そこで様々な食品にアルギン酸を配合して効果を検証するのが私の仕事です。たとえば、アルギン酸をパンに配合することで「潰れにくいパン」や「食感のよいパン」を作る方法(レシピ)を開発して食品メーカーに提案しています。私の部署には、パンメーカーの技術者、つまり、パン作りのプロがヒントを求めて相談に来ます。そのため、私自身が「パン作り」と「アルギン酸」の両方のプロにならなければ、お客様が求める価値を提供出来ないと考え、入社後に「パン製造技能士」の国家資格も取得しました。アルギン酸は麺や菓子、飲料、ドレッシングなどにも使われます。パンに限らず、さまざまな食品を試作して試行錯誤できる点も、この仕事の魅力です。

最近は営業と一緒にお客さまのもとに足を運ぶ機会も増えてきました。技術職の立場からお客さまに寄り添いサポートできるようになりたいです。

【木村さん】高いポテンシャルを秘めたアルギン酸。多彩な業界とつながりが持てる点が、営業の魅力

大学では遺伝子分野や農業の自動化について学んでいたのですが、いざ企業研究となると、どの業界に進むべきかなかなか絞り込めませんでした。なぜなら、一つの業界だけでなく、いろんな業界と関われる仕事がしたかったからです。そこで、素材メーカーの営業職なら、いろんな業界と接点を持てるのではないかと考えました。キミカと出会うまでアルギン酸のことはよく知りませんでしたが、調べるうちに応用範囲の幅広さに魅了されていきました。

入社1年目は千葉県の事業所で技術開発職を経験しましたが、2年目に異動の希望を叶えていただき、東京本社の営業部へ転勤しました。当社では適性があると判断されればやりたい仕事に取り組めるチャンスが広がっています。
私の担当エリアは、関東から東北まで広く、取引先の業種も食品、化粧品、日用品、農業資材など多岐にわたります。担当する取引先は、ざっと150社近くにもなります。

アルギン酸は食品や化粧品、日用品、繊維加工に加えて、再生医療や3Dバイオプリンタなどの先端領域にも活用されています。当社は、国内オンリーワンメーカーですので、日々、取引先からの期待の大きさを実感しています。
あるテレビ番組でアルギン酸が紹介された時のこと、それを見たパン屋さんから、当社に問い合わせが舞いこんできました。オーダーは「パンをしっとりさせるために、アルギン酸を使ってみたい」とのこと。さっそくヒアリングを行い、ふさわしいアルギン酸を提案したところ、とても喜んでいただけました。大手企業からも毎日のように問い合わせがあります。

活躍の幅が広いアルギン酸ですが、まだ、その存在を知らない技術者が多いことも確かです。アルギン酸は健康にも良い天然の食物繊維です。一人でも多くの人にその魅力を伝えたいですね。

【お二方より】キミカの魅力、働きやすさを語っていただきました

【森さん】
私の職場のある千葉県富津市は、海が近くて自然豊かな環境です。釣りを楽しんでいる同僚も多く、なにより魚が美味しいです。近くに大型スーパーやアウトレットもありますし、バスに乗れば1時間で東京に行けるので、よくショッピングに出掛けています。
【木村さん】
本社は東京駅の目の前で、駅と地下で直結しています。通勤にも出張にも非常に便利です。新築のビルなのでとてもキレイで快適です。
【森さん】
千葉の社屋も、2022年に建ったばかりの新築です。ガラス張りの空間は採光性が高く、働いていて気持ちが明るくなります。クリーンルームがあったり、機器分析専用の部屋があったりと、研究環境も充実しています。若い世代が多く、若手も積極的に意見を言える環境です。有給休暇は取りやすく、産休・育休を取得している先輩もいてライフイベントに合わせた働き方ができるので女性の管理職もたくさんいます。
【木村さん】
営業にいると、グローバル企業であることを実感する場面がたくさんあります。実はキミカは日本だけでなく、中国、チリ、アメリカ、ドイツにも拠点があり、売上の70%を海外で稼いでいるんです。私は国内営業を担当していますが、同じオフィスには英語を駆使して世界中を飛び回っている同僚が沢山います。希望すれば国際的なビジネスにも挑戦できる環境です。
【森さん】
当社は新人育成に力を入れていて、先輩社員が新入社員をマンツーマンで1年間指導する「インストラクター制度」というものがあります。私は2年連続で先輩社員としてインストラクターを務めたのですが、新入社員が不安を払拭できるように、いろんなアドバイスをしたことを覚えています。自分も通った道なので、選択肢を増やしてあげたいという思いでアドバイスをしていました。
【木村さん】
新人時代をふり返ると、インストラクターになんでも相談できたことが、とても心強かったですね。一対一でフォローをしていただき、週に一度は面談をしてアドバイスを貰っていました。同期以外にも心を打ち明けられる人ができたのが、なにより嬉しかったですね。

学生の方へメッセージ

【森さん】
ニッチな分野でもオンリーワン企業として存在感を放っている会社も少なくありません。会社の規模や知名度にとらわれないで、視野を広くいろいろな会社を見てみるのが良いと思います。

【木村さん】
自分の専門分野にとらわれ過ぎないで視野を広げることです。これを学んだから、これに直結する仕事しかしたくないと言っていては選択肢を狭めてしまいかねません。積み重ねてきた知識を一つのツールとして捉え、いろんな会社を見ることが大切だと思います。

PHOTO
営業と技術担当が連携しながら、お客さまの用途に合わせたアルギン酸を提案している同社。社員同士の仲の良さ、一体感ある社風もまた会社の強みと言えそうだ。

マイナビ編集部から

今回は、SDGsの文脈でいま注目されている企業、キミカを取材した。同社は、世界的な環境賞「アースショット賞」、総理大臣表彰の「ジャパン SDGsアワード」、環境大臣賞、日本でいちばん大切にしたい会社大賞などを次々と受賞し、数々のメディアで取り上げられている注目企業だ。
同社は、海岸に打ち上げられた漂着海藻をみた若者の「もったいない。なにかに有効活用できないか」という着想からスタートした。いまなお漂着海藻のみを原料にものづくりを行っており、生きた海藻の刈り取りは一切行わない。工場での電力・薬品の消費も最小化に取組み、たとえば原料海藻は砂漠で天日乾燥することにより、乾燥工程における電力消費ゼロを達成した。アルギン酸を取り出した後に残る海藻残渣を肥料にブドウの栽培まで手掛けているというから驚きだ。
取材で訪れた同社のオフィスは、たしかに若手社員の比率が高く、活気に満ちた雰囲気であった。サステナビリティに優れたビジネスモデルが熱意ある若者を惹きつけるのだろう。これからの時代に求められる企業像を垣間見た気がした。

PHOTO
食品や医薬品をはじめあらゆるものに使われているアルギン酸。取材を通して独自の存在感を放つ企業で働く社員たちから、仕事に対する誇りが伝わってきた。
  1. トップ
  2. (株)キミカの取材情報