最終更新日:2025/4/22

三井住友建設鉄構エンジニアリング(株)

  • 正社員
  • 既卒可

業種

  • 建設
  • 建築設計
  • 建設コンサルタント

基本情報

本社
千葉県

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

橋を作る仕事を通して、多くの人の暮らしを支える

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若手社員たちが語る仕事のやりがい、将来の展望

ランドマークとなる大型橋梁を数多く手掛ける三井住友建設鉄構エンジニアリング。設計、工事、製造という異なる3部門で働く先輩たちが、日頃からどのような仕事に挑んでいるのか、話を聞いてみた。

壷井 亮汰さん
橋梁設計部
デザイン工学部都市環境デザイン工学科卒
2023年入社

西村 陸さん
工事部
外国語学部英米語学科卒
2021年入社

石井 一騎さん
製造部(千葉工場)
大学院環境社会基盤工学専攻修了
2018年入社

先輩から一言

「繁忙期を除けば早く帰れる日も多く、有給休暇も取りやすいので、バランスよく働くことができています」(壷井さん)
「若手がどんどん成長できるようにバックアップしてくれる会社です。今の現場は完全に週休2日制。週末は子どもと遊ぶ時間を作ることができています」(西村さん)
「工場内は長く同じメンバーで働いているので、意思疎通がしやすい環境にあります。技術も丁寧に教えてもらえますから、安心して業務に取り組めます」(石井さん)

【壷井さん】巨大な橋梁の図面を描き上げる。達成感の大きな仕事

大学時代、土木工学を専攻した私は、研究室では鋼構造を専門としていました。橋梁の設計にダイレクトに生かせる研究内容でしたので、関係する企業を探していたところ、研究室のつながりで当社と巡り合うことができました。学部卒の私も設計職として活躍できるチャンスがある上に、望み次第では工場などの別職種にもチャレンジできると聞いて、多様なキャリアが開拓できるのが入社の決め手となりました。

私の場合、希望通り、入社してから一貫して橋梁設計部に所属しています。主には新設の橋梁設計に携わっており、発注者である役所や設計コンサルタントから預かった図面をもとに、実際に橋梁として形にするための具体的な設計図を描き、製造してくれる工場に引き渡していくのが私たちの役割となります。大学で学んできたとはいえ、実践の中では足りないことも多かったですから、最初は先輩の指導のもと、数量計算や図面の修正などを繰り返してきました。先輩たちはお客さまや工場と堂々と渡り合っており、私もいつかそんな風になりたいと刺激を受けながら基礎の習得に励んでいました。

先輩の丁寧な教えを受けたおかげで図面の理解も深まり、任される仕事も少しずつ増えていきました。いい経験になったのは、ある橋梁の3Dモデルを新たに作ることになったとき。3Dモデルは新しい技術だけにノウハウもあまり蓄積されていないだけに、ソフトの操作方法も含めて改めて図面の描き方を磨き直してきました。おかげで平面の図面を見て、頭の中で3Dを描く習慣が身に付きました。

目の前で設計した橋梁ができあがるのは、数年先の話となります。それだけに私はまだ完成した橋にはかかわっていないのですが、先日、工場で仮組するところまでは見届けることができました。この大きな橋梁にかかわっていると思うと、非常にモチベーションも高まっていきます。

今はまだ先輩に支えてもらっている立場ですから、早い段階で一人で作業を完結できる力を身に付けたいですね。先輩たちを見ていると工場内外の人と対話しながら正確なモノづくりをしているので、知識を獲得するのはもちろん、コミュニケーション力を磨き上げたいと思っています。

【西村さん】文系出身から工事部へ。ゼロから学び続け、責任ある立場に成長

私は文系学部出身なのですが、地元である千葉エリアには工業地帯が広がっていることから、いつしかモノづくりをする企業に興味を覚えるようになりました。私は“作る側に回りたい”との思いが強かったので、受け入れてくれる会社を探していくと三井住友建設鉄構エンジニアリングと出会いました。橋梁という巨大な建造物を作る仕事という点にも純粋に魅かれるものがあり、ここで頑張っていくことに決めました。

配属となった工事部では、橋梁の新設現場での据え付け工事、並びに既設の橋梁の補修工事に携わっています。まったく経験はなかっただけに、最初は半年間の社内研修を通して構造力学や橋梁の基礎などをじっくりと学んでいきました。秋からはOJT期間となり、まずは高速道路の新設に付随する橋桁の架設工事に携わりました。現場ではわからないことがあったとしても、先輩や協力会社のみなさんが聞けば応えてくれるのが非常に心強く感じました。

その後、いくつかの工事現場で地道に経験を重ねていくと、3年目夏に大きな転機を迎えました。関東エリアの高速道路延伸工事で300mほどの高架橋新設を当社が任せられることになり、その現場で私は所長の指導のもと、現場代理人を担うことになりました。先輩の下についていた自分が、今度は主体となって協力会社を率いていくことになり、責任の重さを感じながら日々を過ごしています。協力会社や工場のみなさんとこまめにコミュニケーションを取りながら、入念に準備を行うのは強く意識しています。その結果、無事に一つずつ橋桁がかかり、橋の全容が見えてきたときの達成感は格別です。

若手の私に現場代理人を任せてくれるというのは、本当にチャンスにあふれている会社だと実感しています。プライベートと両立できる環境も作ってくれており、2年目の終盤頃に子どもが生まれたとき、1ヶ月の育児休暇の取得を会社が後押してくれました。社員の暮らしに対して、かなり理解が深いのがありがたいです。

これからは先輩のいいところを学びながら、さらに円滑に現場を運営していけるようになりたいですね。私が携わった現場に関しては、すべて無事故・無災害で進めていくのを目標に自己研鑽に励んでいきます。

【石井さん】多くの人をまとめ上げながら、巨大な橋梁の製造に挑む

大学院では土木工学の中でも鋼橋をテーマにした研究室で学んでいました。会社探しではその経験が生きる橋梁の発注者やコンサルタントを志望し、その流れで橋梁の製造から架設工事まで担う当社の存在を知りました。大学院の先輩が何人か入社していたのですが、人柄のいい社員がそろっており、人間関係のいい職場だと聞いていたので、ここならば安心して働き続けられると入社を決めました。

以来、鋼橋の部材の製造を担う千葉工場で勤務しています。鋼板を発注して加工し、組み立て・溶接を行い、仮組みを経て問題ないかチェックした上で、塗装を施して現地に出荷していくのが千葉工場の役割。私の場合、最初の2年間は生産管理を担当しており、発注者対応、予算管理、不具合の対処などに取り組んでいました。ここで橋づくりの上流部分を身に付けた後、3年目から現在までは製造課の一員として活動しています。

実際に手を動かして製造するのは協力会社のみなさんで、私たちは設計などを参考に具体的な製造計画を作り、現場に説明しながら滞りのないモノづくりを支えていこうとしてきました。鋼橋を学んできたとはいえ、モノづくりの最前線では新しく身に付けなくてはならない知識も山積みで、先輩や現場のみなさんに支えてもらいながら、少しずつレベルアップを果たしてきました。

印象に残っているのは、災害復興のために特殊対応をした案件。通常は現地で組み上げる橋梁を、早急な復興のために工場である程度まで完成させた上で、船で丸ごと輸送することになり、実に100mサイズの巨大ブロックができ上がりました。その迫力ある様子はまさに圧倒的で、大きなモノづくりに携わる実感を得ることができました。

モノが形になるのはこの仕事の何よりの醍醐味ですが、個人的に達成感が大きいのは計画通りに製造が進んだとき。なかなかうまくはいかないものの、臨機応変に現場の状況を読み解き、進むべき方向を素早く決めながら、なんとか前に進めようと努力を重ねています。

7年目の現在、初めて後輩が入り、私が指導する立場になりました。困ったときにはいつでも質問ができる関係づくりを意識していますが、後輩が「仕事が楽しい」と話してくれているのは本当に嬉しいですね。一方で私自身も成長の途中段階。工場のすべてを見てきたわけではないですから、他の工程も経験しながらモノづくりをする力を高めたいですね。

学生の方へメッセージ

■私は最初から設計職という“軸”をもって企業研究を進めてきました。その上でさまざまな土木系企業を見て行ったのですが、当社のような橋梁メーカーは、設計・工場・工事が分業して仕事に取り組んでいるのが面白いと感じるようになり、志望を固めていくに繋がりました。やはり早い段階で“軸”を作っていけば、どういう方向に進むべきかが見えやすくなると思います。
<壷井さん>

■企業研究中はできるだけ多様な会社を見るように心がけてください。入社しないとわからない部分が多いとはいえ、さまざまな企業の考え方に触れていれば、おのずと視野が広がり、判断材料も増えていくことでしょう。当社は、入社後に勉強できる機会が用意されていますから、学んでいく意欲と元気よく人と関わっていく姿勢さえあれば、問題なく成長していける環境です。
<西村さん>

■何事も真剣に身に付けていけば理解できるようになりますし、わかればわかるほど面白さも増していくはず。私は専攻と直結する仕事をしていますが、それでも研究内容とは異なる部分が非常に多くありました。周囲を見渡すと、橋梁とは違う専門の人も活躍中。経験がないからといって諦めることなく、何事もチャレンジしてほしいですね。コンサル、ゼネコン、メーカーの違いを理解していくと、橋梁業界の研究がしやすくなると思います。
<石井さん>

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本社オフィスはJR海浜幕張駅から徒歩2分の場所にある。海に近い高層ビル内にあるだけに窓の向こうに広がる絶景を楽しみながら働くことができる。

マイナビ編集部から

三井住友建設鉄構エンジニアリングでは、鋼製橋梁の設計から製造、架設工事、保全を一貫して手掛けてきた。海や川にかかる橋梁はもとより、高速道路や歩道橋、ペデストリアンデッキなどでも多数の実績を残しているほか、沿岸事業として浮桟橋、ケーソンなども手掛けるなど、その活躍の場は実に広範だ。

基本的には新設案件を得意としているが、高度経済成長期に作られた橋梁が老朽化を迎える時期となり、その補修や改修でも多くのニーズが生まれているという。長年にわたって使われてきた橋梁は状況がそれぞれまるで異なるだけに、より多角的に、臨機応変に技術に向き合える人材育成が重要な任務となっている。

今回の取材では設計、製造、工事と異なる部門の先輩に話を聞いたが、全員から共通して伝わってきたのは、若手を長期的スパンで育て上げる企業文化である。経験がない人材であっても、できるようになるまでとことん付き合ってくれる先輩がそろっているから、3人の若手たちも前を向いて自己研鑽を果たしてきた。人を育てることに情熱を燃やす人材がそろう同社ならば、これからも長きにわたって橋梁業界の最前線でその名をとどろかせていくはずだ。

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全国各地の橋梁の設計から製造、架設まで手掛けている同社。過去の実績を見ると著名な橋にも数多くかかわっており、影響力の大きい企業だというのがよくわかる。

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