最終更新日:2025/4/4

東宗谷農業協同組合

  • 正社員
  • 既卒可

業種

  • 農業協同組合(JA金融機関含む)

基本情報

本社
北海道
PHOTO
  • 5年目以内
  • 農学系
  • 専門系

就活生の皆さんへ

  • 高澤 彩花
  • 2022年入社
  • 27歳
  • 日本獣医生命科学大学
  • 家畜改良課
  • 牛の人工授精および受精卵移植、乳検業務

会社・仕事について

ワークスタイル
  • 多くの人と接する仕事
  • 地域社会・地域密着型の仕事
  • 資格・専門能力が身につく仕事
現在の仕事
  • 部署名家畜改良課

  • 勤務地北海道

  • 仕事内容牛の人工授精および受精卵移植、乳検業務

これまでの経験

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1日のスケジュール
8:45~

依頼が来た農家へ行き、授精・受精卵移植業務

11:00~

事務所にもどり、データ入力等の事務作業

12:00~

昼休憩

13:00~

午後の授精業務、終わり次第事務所へ戻り事務作業

17:00~

業務終了

東宗谷農業協同組合を選んだ理由

私は、学生のころから北海道で牛に触れ合える仕事がしたいと思っており、大学卒業後は足寄町にある個人経営の牧場2戸で働いていました。当時も仕事の合間に直腸検査(牛の直腸に手を入れて、直腸ごしに子宮や卵巣を触り、授精適期を判断する作業)をやらせて頂いていたのですが、次第に「家畜人工授精師として本格的に技術を磨きたい」と思うようになり、学生のころ実習でお世話になった農家さんと話をした際に相談したら「ならうちの農協おいでよ!」と担当者に話をしてくださり、ありがたいご縁に恵まれて就職しました。


職場の雰囲気

全体的にピリピリとしいて私語厳禁、パソコンの音しか聞こえてこない…とは真逆です(笑)。和気あいあいと温かい雰囲気があり、フォローし合いながら仕事をしていくので、慣れていない作業でも安心して働くことが出来ました。入ったばかりのころ、「新人のうちはたくさん失敗して大丈夫だから。」と言ってくださり、それが凄く心強くて「とりあえず挑戦してみよう」という姿勢で仕事が出来ました。農家さんも、「新人にはたくさん経験を積ませて育ててあげよう」と考えて下さる方が多く、たくさんの方々に育てられて成長できる職場だと思います。


仕事内容

ここでは仕事の中で主軸となっている、牛の人工授精業務についてお話させていただきます。 「発情の牛がいるから見てほしい」と依頼が来た農家さんへ向かい、外部兆候や直腸検査、農家さんからどんな兆候が見られたか話しをする等、様々な情報から授精適期かどうかを判断します。授精適期の場合は種雄牛の精液が凍結保存されているストローを融解し、発情が来ている牛に授精します。大まかな指標はあるもののどのような発情兆候が現れるかは牛によって異なるので、今でも毎日が勉強です。また、種雄牛によっても様々な特徴があり、農家さんの希望があればその精液を使い、自分で選ぶときはその牛の状態を見てどの精液を使えば生まれた後継牛がそこの農家さんで活躍できるのか想像しながら選んでいます。他にも、近交係数(近親交配の度合いを示す数値で、高いと奇形が生まれるリスクが高くなります)や分娩時に難産にならないように選ぶなど、考えるべきことはたくさんあります。授精適期や精液の判断を素早くすることや一つ一つの作業をなるべく時間をかけないようにすることで、農家さんや牛の負担を減らせるように心がけています。


仕事をするうえで心掛けていること

これは仕事以外でも言えることですが、失敗するかしないかより、失敗した後どうするかを大事にしています。もちろん、失敗しないために色々と対策もしますが、それでも失敗してしまうことはあります。以前、「自分なりに考えてやったことを認めてほしい」という気持ちが先走って言い訳をしてしまい、相手を怒らせてしまったことがあったんですよね。当時の自分を振り返ると、自分の非を受け入れるのが怖い…という気持ちもあり、相手が伝えたいことを無視する言動になっていたんです。これでは怒られて当然です。それ以降、「まずは自分の非を受け入れられるようになろう」と思い、素直に謝罪すること(これは当然のことですが、難しいようにも感じます)、相手が伝えたいことや今後どうすれば良いかに重点を置いて考えるようになりました。すると、強く咎めらることが減り、味方になってくれる人が増えていきました。授精や移植は、農家さんとの信頼関係があってこそ成り立つ仕事です。その関係を、一度の失敗で壊すのか再構築できるかで、仕事の質は大きく変わってくると思います。


この仕事のやりがい、大変なこと

農家さんから「あの牛とまったよー」と言ってもらえると、自分のやっている仕事が人の役に立っていることを実感出来て嬉しいですしモチベーションにも繋がります。繁殖に関する知識や技術も奥が深く、新しい種雄牛もどんどん出てくるので探求心がつきません。常に向上していけることがこの仕事の楽しさであったり魅力の一つだと思います。当農協の授精師で私が一番身長が低いのですが、体格の大きい牛が相手だと子宮や卵巣になかなか手が届かず、始めたばかりの頃は何度も泣きそうになりました(笑)。牛も大人しいものばかりではないので、恐怖心との戦いもあります。苦労もたくさんありますが、「新しい命を誕生させる技術職」という誰でも簡単には出来ない仕事だからこそ、やりがいや誇りを感じています。


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