黒金化成(株)

会社見学の際に感じたアットホームな雰囲気が大学の研究室と似通っていたことです。私の場合は同じ研究室出身の先輩が数名いましたので、OBOG訪問をさせていただきました。入社してからも研究員と製造員が部署の隔たり等なく仕事をしており、黒金化成を選んでよかったと思っています。

お客様に自分の提案を受け入れてもらえたときです。依頼をお受けした際には、お客様の方でもまだ検討段階である案件が時折あり、その際は打ち合わせを繰り返して状況報告や処方について提案させていただいています。苦労はしますが、お役に立てる提案ができた時が一番うれしいです。

上記のうれしい瞬間とも少し被ってしまいますが、こうしたらいいのではないか、とお客様立ち合い実験の際に口にしたことがありました。打ち合わせでも何でもない、その場でのふとした思いつきが受け入れられ、数か月後には特注で実験用の道具が用意されていました。実際にその道具を使っての実験も行いました。全ての課題が解決できたわけではありませんでしたが、この時のお客様との共同開発がとても印象に残っています。

仕事観といえるかはわかりませんが「来るもの拒まず」でいただいたテーマに真剣に、でも楽しく携わらせてもらっています。中には一風変わったテーマもあり、なんという操作をするんだ…、と思ったこともありますが、今ではいい経験になったと思っています。テーマに限らず、動作不良のポンプを分解して中を見てみる、操作方法を教えてもらいながら使用経験のない分析機器を使用してみる、など、誰かに任せてしまえばそれで済んでしまうこともまずは拒まずに「触ってみる」こととしています。

複数人で同じ仕事をすることが多いため、各自の課題や進捗について話し合うことが多々あり、そこでは先輩後輩関係なくコメントやアドバイス等が飛び交います。そのため1人でテーマを持つことになって困ったことが起きても、他の人に相談することに気は使う必要はありませんし、逆に相談された場合は一緒になって考えます。時には雑談しながら手を動かしたり、冗談を言って笑いあったり、今は難しいですが以前は飲み会で楽しく飲んで騒いで、と人と人の付き合いはとてもいい環境だと思います。