(株)昭和システムエンジニアリング【東証スタンダード市場上場】

当社では主に金融系企業向けのシステム開発を中心としたビジネスを行っています。一方でICT業界は変化の激しい業界です。AI、IoT、X-Techといった、新たな技術やそれに伴うビジネストレンドが刻一刻と生まれています。当社がまだ持っていない新しい技術をどのように活用してビジネスに繋げるかを検討、企画立案するのが我々企画部のミッションです。いくつかの技術トレンドの中からロボティクスにも着目しており、私自身は現在は主に、ソフトバンクロボティクス株式会社が開発した人型ロボット「Pepper」向けアプリケーションの企画・開発を行っています。直近ではヘルスケア領域でPepperを活躍させるためのアプリケーションの概念実証などを行っており、実用化が次の課題です。

昨年度に大学との共同研究開発プロジェクトでPepper向けアプリケーションを開発したのですが、その成果を国際シンポジウムの場で発表したのがここ数年では一番大変でした。私は入社以来ずっと日本のお客様向けのシステム開発を行ってきましたので、英語、特に英会話とは全く無縁の生活を送ってきました。それが１５年も経ってまさか英語でプレゼンテーションをする羽目になるとは思っていませんでした。当日はなんとか滞りなく発表することができましたが、あれほど肝を冷やしたのは入社以来他にありません。どんな職種であろうと、また希望するとしないとにかかわらず、思いもよらない業務がいつ身に降りかかって来るかわかりません。就活生の皆さんも常日頃から色々なことに挑戦し、出来る準備をしておくに越したことは無いと強く思います。

携帯電話やブロードバンドの普及に伴って、ITが広く一般の個人レベルにまで浸透した2000年前後の時期にちょうど大学生でした。当初は全く違う業界を目指していたのですが諸事情により方向転換することになり、ITで身の回りや世の中を良くすることができたらと思ったのがきっかけです。

「SEに必要な能力」としてプログラミングだとかコミュニケーション能力だとか色々なことが言われますが、私としては「課題発見力」と「課題解決力」が肝だと思っています。「何に困っているか」「あるべき姿はどうか」を正しく理解・発見する。それらを「どうやったら解決できるか」を知っている、または考えて導き出す。そしてそれを実行して実際に解決する。我々SEの業務の根本はこの繰り返しです。プログラミングだとかはあくまで手段の一部でしかありません。日常の色々な「こうだったらいいのにな」をそのままで終わらせずに、「どうやったらそうなれるか」を考えて「実行する」習慣を学生のうちからつけておけば、SEに限らずどんな仕事においても無敵ではないでしょうか。みなさんとともに仕事が出来る日を楽しみにしています。