日本赤十字社　愛知県支部

中学生のころ、愛知県で開催された愛・地球博の国際赤十字・赤新月パビリオンを訪れた時のことです。紛争や飢餓、自然災害に苦しむ人々が懸命に生きる姿やそれを支える赤十字の活動がスクリーンに投影されるのを見て、自分も将来困っている人々を救う存在になりたいと意識しました。

豊田献血ルームの管理業務を担当しています。来所される献血者の受付や接遇業務だけでなく、献血者へお渡しする記念品の管理や、献血者を確保していくためのキャンペーンの企画・実施・広報なども行っています。企業や学校を訪問して、従業員や学生・生徒の方々に献血のご協力をお願いすることも多々あります。極寒や炎天下の中でも、駅前でプラカードを掲げ、歩行者に対して献血協力を呼び掛ける地味な場面もありますが、全ての仕事は患者さんに安定的に血液を送り届けて、「人のいのちを救うこと」につながっています。

献血者確保のためのキャンペーンを実施する際には、企業や団体、大学・高校・各種学校へ出向いて、作成した手製のチラシの配布を依頼するとともに、献血の必要性を丁寧に説明してご協力をお願いしていきます。チラシをご覧になって献血ルームに来所いただいた際には、自分の働きかけが実を結んだと感じ充実さを感じます。また、こうした自分の仕事が最終的には「人のいのちを救うことにつながっている」と実感するときに大きなやりがいを感じます。

日本赤十字社職員として働く上での強みの１つに、日赤の事業に対する社会からの厚い「信頼」があることだと感じます。献血協力を依頼するために学校や企業等を訪問する際には、「日赤」の名前を伝えることで、相手は快く話に耳を傾けていただき、スムーズに話が進むことが多いです。当然ながら、社名に甘んじて丁寧な説明や対応を怠ることは許されませんが、あなたが日赤で実現したい仕事を遂行する上で必ず一助になると思います。