MDロジス(株)

伊丹事業所は三菱電機株式会社伊丹製作所の製品を世界各地に輸出する手配を行っており、私はアメリカ向けを担当しています。小さな部品もあれば、４ｍ以上の製品もあり、同じ製品でも注文先によって形や大きさが異なります。当所の梱包部門で製品梱包が完了したら、様々なサイズの貨物物量を集計し、船社や航空手配部門にスペースのブッキングを行います。そして輸出に必要なインボイス等の輸出書類を作成し、船積した後、アメリカまで無事に配達され、現地からサイン付きの受領書を入手するまでが私の仕事です。三菱電機の担当営業さんと配達納期や製品特性を話し合いながら、適切な輸送手段を決定したり、短納期であれば、自ら現場に向かい、梱包部門と梱包の日程調整を行ったりすることが当所の付加価値の一つだと感じています。
また、伊丹製作所のメキシコ生産工場で製造した製品を、国境を越え、アメリカの工場や客先へトラック陸送する３国間輸送手配も行っています。

今の仕事のやりがいは、工場側の事業所にいながら、船便・フライト手配調整、そして現地配達まで一貫した物流に携わっていることです。私の事務所は伊丹製作所の工場内にあり、事務所の外に出ると製品や梱包仕様を自分の目で確認出来る環境にあります。製品の特性やプロジェクトに適した梱包仕様や輸送方法を荷主側の目線で提案出来るのはメーカー物流ならではだと思っています。
そして海外との繋がりを感じられるのもやりがいの一つです。入社２年目には海外インターンシップを経験させて頂き、アメリカの現地委託会社や三菱電機の生産工場で約３週間勉強しました。入社５年目には、初めて単独でのメキシコ・アメリカ海外出張を任せて頂き、物流改善の打ち合わせや現地視察を行いました。また伊丹事業所がアメリカへ輸出している鉄道部品や製品の一部はニューヨーク市内を走る電車に取り付けられています。日本から遠く離れていて、世界最大級の街中を走る電車の事業に関わっているのだと思うと、その事業の価値の大きさや仕事に対するモチベーション向上を実感します。

大学時代に過ごした約２年の海外生活の中で、日本の製品が海外で活躍している場面を見て、いつか私も日本の製品を海外に運ぶ仕事に携わりたいなという曖昧なビジョンを描いており、メーカーの物流業界に興味を持ち始めました。大学では、物流に関する勉強をしていたわけではなかったので、少し不安でしたが、就活の際に今思っている不安や悩み何でも採用担当者に質問出来る機会があり、その不安は解消されました。入社後も基礎から学ぶ研修制度があり、実際の実務も先輩方に教えて頂きながら行うので、私のように大学での基礎知識が無くても不安になることはないです。当初の夢であった日本の製品を海外に運ぶ仕事に就きたいという希望が叶い、現在、自分のキャリアアップの為に経験を積んでいる途中です。

今後の目標は、国際物流のプロフェッショナルとなることです。国際物流と言っても海外輸送の知識のみならず、梱包・国内輸送や製品特性の知識も培い、荷主である三菱電機に最適な物流提案が出来る人材になりたいと考えています。そして将来的には海外現地で会社に貢献したいという入社時からの目標を達成出来るよう、日々業務に取り組んでいます。