MDロジス(株)

内定後、特に研修や資格勉強などを求められることもなく大学生活を謳歌することができました。
入社後は一般的な座学研修ののち、3か月ほど現場での実地研修を行いました。現場の仕事・雰囲気の体験がメインテーマですが、普段は見ることのできない大規模工場の内側などが見れて大変良い経験になりました。
8月に現在の任地に赴任した後、1年ほど現場の職務を体験しつつ出荷や保管、輸出に関する事務手続きを少しづつ先輩社員から移管してもらっているという流れになっています。私は本年で2年目となりましたが、周りを見渡しても開所したばかりの大規模な配送センターで立ち上げのメンバーとして頑張っている者や、総務として新システムの導入に参画して社長表彰を貰っている者など、同期の活躍も目覚ましく刺激を受けているところです。まだまだ2年目の新人として指導役のもと研修なども受けつつ日々頑張っているところですが、案外自分の力量を発揮し活躍できている者が多いと感じます。もちろん私のように社歴相応に成長を重ねている社員も多くおりますので、必要以上に気負わなくても大丈夫です（笑）。

どの企業・どの業界にも言えることだとは思いますが、弊社にも様々な人間がいます。物流業界のステレオタイプを形にしたような、よく動き・よく喋る人だったり、どちらかといえば物静かで他人との時間同様に自分一人の時間を大切にしたい人だったり、趣味に打ち込んだら止まらなくなるマニア気質の人だったり、休日の出来事を聞いても「ずっと家居た」というような省エネ型の人だったり。決してひと括りにはできない様々な人が集まリ、それが時にはモザイクのように、時には混ざり合う色水のように変化しながら会社の雰囲気を醸しています。
ただ、職人気質的な所はほとんどの人に通底した部分なのかとも思います。世間一般的なイメージとは異なり、特に現代の物流現場は様々なIT機器の導入で高度にシステム化されており、それらを知り・使いこなせなければ仕事になりません。また、事故防止・誤出荷の撲滅のためなどにはロジカルに組み立てられた手順を遵守する・させる必要があります。このため、仕事においては妥協を許さない職人気質の職場になっているという実感があります。

私事ですが、「デケェ物が運べたらカッコいいじゃん」という安直な感想を主な根拠として弊社を志望しました。三菱電機の機能子会社として物流に関する多くの面に関わってきているため、例えば変電所の大きな変圧器であったり、スタジアムで見かける大きなモニター（オーロラビジョン）であったり、果てはハワイのすばる望遠鏡、遥か空彼方の人工衛星を運ぶことも仕事の一つとしています。このスケール感の大きさは他の企業でも中々無い点だと思います。また、実際に働いてみないと実感の湧きにくい事かとも思いますが、荷主（三菱電機）との距離の近さは見どころの一つかもしれません。同業他社にはできないような距離感での相互提案や人材交流が行えるのは一つの特徴といっていいかと思います。先程とは逆にわかりやすい話をすると、給与と福利厚生は私にとっては満足できる水準です(笑)。

「コミュニケーション力」が発揮できる方であってほしいと思います。もちろん主体的に場を盛り上げる能力であったり、当意即妙な切り返しをする能力のことを言っている訳ではありません。物流現場で求められるコミュニケーション力とは、現場の作業者の不満や改善案を掬い上げ、上司や同僚・関係部署に話を通し、解決に導くこと。または、同僚が忘れていそうな予定をリマインドしてあげること。もしくは、協力会社・関係会社の方々の名前を憶えて、呼びかけの際に「誰々さん」と名前で言ってあげること、等があると思っています。いわば思いやりに裏打ちされたコミュニケーション力です。いずれも些細なものであり頑張れば誰にだって出来そうな事ですが、こうしたやりとりの積み重ねが作業者間での相互信頼の土壌となり、それが安全確保や正確な作業へとつながっていきます。また、協力会社・関係会社など社外の人間関係から思いもよらなかった情報がもたらされる効果も期待できます。
口下手でもいいので、相手のことを思ってコミュニケーションができることが日々の仕事を無事にやり遂げるためには必要です。入社される方にはこの事を忘れないでいただきたいと思います。

こちらのリアクションを問われるばかりの面接で、何とかして相手のリアクション、驚いた顔を引き出したい。私はそういう一心から、社員口コミサイトなどを見てその企業特有の問題点などを逆質問話題として用意したり、あまり大きな声では言いにくいですが、面接で出てきそうな人物にアタリを付け一通り調べた上で選考に赴いたりしていました。小手先のテクニックではありますが、面接官のリアクションが良かったのを思い出します。
私も面接が不得意な方で、不安が高じては言葉を詰まらせたりしていましたが、このやり方を覚えてからは若干心が軽くなったというか、何か一つの武器を手に入れて面接に臨んでいるような気分になったものです。面接といえば何かと受け身のイメージがある方も多いかと思いますが、恐らく企業にとっても面接は出来うる限り主体的な自己アピールの場であってほしいものだと思います。面接で気押されずに自分を出すための一助として、小手先の技ではありますが私の経験が役に立っていただければ幸いです。