最終更新日:2025/4/25

インフィニオン テクノロジーズ ジャパン(株)

  • 正社員
  • 既卒可

業種

  • 半導体・電子・電気機器
  • 精密機器
  • ソフトウエア
  • コンピュータ・通信機器

基本情報

本社
東京都

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

未来の技術に貢献する半導体を、作り上げ、広めていく仕事

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チャンスをつかみ、成長し続ける若手社員たち

世界の半導体市場で活躍する同社の扉を叩いた新卒入社の社員に、学生時代の経験やこの会社を目指した理由、1年目からチャレンジしている仕事内容などについて、ざっくばらんに語っていただきました。

藤原 光汰さん
オートモーティブ事業本部 マイクロコントローラビジネスユニット
国際学部国際学科卒
2024年入社

王 艶菲さん
品質マネジメント本部 製品品質技術部
物質理工学院材料コース修了
2024年入社

先輩から一言

「周囲はこの道20~30年のベテランの先輩ばかり。1を聞いたら100返すくらいの勢いで、持てる知識を余すところなく教えてくれるのがありがたいです」(藤原さん)
「週2回までリモートワークで働けるなど自由な働き方を尊重してくれています。ただ勉強用ツールがそろっているので、個人的には渋谷に出社することが多いです」(王さん)
世界のグループの力を結集して技術的に優れた半導体を数多く完成させているインフィニオン。日本法人では高品質にこだわる日本企業のニーズにがっちりと応えてくれている。

【藤原さん】世界の橋渡し役として、1年目から重責を担う

大学時代、国際政治学を学ぶとともに、アメリカ・ヒューストンに半年ほど留学して語学力に磨きをかけてきた私は、就職活動ではその経験が生きるグローバル企業を目指していました。最初は日系メーカーも見ていましたが、早い段階で仕事を任せてもらえるチャンスが多いからと次第に外資系に絞っていったところ、当社の存在を知りました。

文系出身なので半導体は異分野ではありました。しかしながら、“21世紀の石油”ともいわれる半導体は、世界各国の政治の思惑が絡んでくる重要な貿易品だと専攻した国際政治学でも学んだことから、その知識を生かせば私にも活躍の場が広がるのではないかと思いました。当社の場合、自社内にR&Dを有していたり、一部本社的な機能も展開するなど、単なる外資系の日本支店とは異なる立ち位置にいる点が魅力的に感じて入社しました。

1か月の新人研修を経て10月までは複数の部署を数週間ずつ、ローテーションで研修する時間を過ごしました。R&Dや品質管理などの技術系の職種にも触れたのですが、もちろん技術的にはわからないことだらけでした。それでもマーケターとして本格的に業務に臨むとき、質問ができる社内のエキスパートたちとの人脈を築けたことが大きな財産となりました。

配属された部署の担当商材は、車載用マイクロコントローラー。トレンドやお客さまのニーズを踏まえて企画した上で、R&Dなどに依頼して形にしていくとともに、販売促進および売り上げ計画までのすべてを統括していくのがマーケターとしての役割。私は本社側に近いチームに加わっており、日本とアジア太平洋エリアのセールスマーティング全体を担当してくことになりました。

各国の意向をしっかりと調整して、素早い製品づくりにつなげていくのが私たちの使命。研修期間中にはドイツやアメリカ、インド、シンガポールなどの海外メンバーとのディスカッションを経験しましたが、異なる考え方を持つ人材たちと意見交換できる時間には、まさにワクワクした思いに包まれました。秋にはチーム全員が年1回集まる会議が行われることになり、私も開催地であるインドへ出張に出かけることに。1年目からやりたいことにどんどん挑戦できているのがモチベーションにつながっています。

【王さん】世界のお客さまと対話しながら、品質の向上に挑む

私は中国から日本の大学院に留学し、物理や材料に関する研究に携わっていました。来日しようと思ったのは、日本を旅行した際、住みやすい環境が広がっていると心魅かれたから。また、当時から材料を専門としており、この分野の研究においては世界トップレベルの日本で学びたい気持ちもありました。

大学院での最終的な研究テーマは、光の波長で温度を計測する「ナノ温度計」。半導体チップの測定にも関連する技術だけに、日本での就職を考えたときも、半導体業界に絞り込んでいきました。当社に関しては渋谷という都心部で研究開発に携わることができますし、日本語はもちろん、磨いてきた英語や母国語である中国語などの語学力が生かせるグローバル企業であることが入社の決め手となりました。

ジョブローテーション研修ではセールス、マーティング、フィールド・アプリケーション・エンジニア(FAE)などの業務を経験。販売の最前線を知り、顧客のニーズをつかみ、技術的なサポート活動に携わるという多角的な業務を通して、当社の仕事の流れをつかむことができました。

配属後は品質技術エンジニアとして勤務しています。日本で開発した半導体製品に関して不具合が発生してしまった場合、物理や電気、物性解析を行いながら原因の追究をするとともに、詳細をレポートとしてまとめ上げる役割を担っています。また問題が設計にあればR&Dに、生産ラインであれば世界各地にある工場に連絡を取って改善策を講じていくことになります。

私は主にレポート作成を担当してきました。不具合の原因は多岐にわたっており、想定していない状況が影響していることもしばしば。それでも不明点がないようにしっかりと原因をまとめ上げ、お客さまからの質問が来ても問題なく返せるように、生産工程やテストの手法なども理解しながらロジカルに応えていく必要があります。

当社の製品は世界中のお客さまのもとに送り届けられていますが、多様な文化や習慣を持つ世界のお客さまとコミュニケーションをとるのは簡単ではありません。納得していただける説明をするには専門知識は絶対に欠かせませんが、同じくらい重要になってくるのがタスクマネジメント力であったり、コミュニケーション力だというのを痛感させられています。なんとかお客さまの求めに応え、問題なく回答して満足していただけたときは、少しずつ成長できた自分がいるのがわかります。

先輩たちが描きたい未来の夢、そして会社の雰囲気について

■将来的にはドイツをはじめとする海外で働くことを目標の一つにしています。部署内では半年~1年ほどの期間、ドイツの部署に期間限定でアサインメントされ、現地業務を経験できるプログラムがあると聞いていますので、機会があれば利用したいですね。また、社内公募を使えば、若くして世界で働く選択をすることもできます。いつか私も世界で羽ばたけるように、まずは現在の部署で事業管理の統括という業務を着実に身に付けたいと思います。

会社全体として一人ひとりの意志を尊重してくれる文化が根付いているとも感じています。チームとしての方針はあるにせよ、どういう風にアプローチしていくかは個人の裁量次第。仮に間違った方向に進んでしまっているのであれば、率直なアドバイスをしてくれる先輩がそろっているのが非常に心強いです。

ワークスタイルとしてもコアタイムのないフレックス制度を敷いていますから、前日残業をした翌日は昼で仕事を切り上げる、といったことも可能です。1年目から有給休暇が24日付与されるというのも、外資系ならではのことだと思っています。
<藤原さん>

■製品のどこに課題があるのかを把握し、生産やR&Dと一緒に改善策を練り上げていく品質管理は、当社のモノづくりを広く理解する上で絶好のポジション。これからキャリアを積んでいくためにも貴重な時間を過ごしていると実感しています。今後、どの部署に異動したとしても、コミュニケーションが大切なのは変わりありませんので、日本語をはじめとする語学力の研鑽にも注力していくつもりです。数年後、“王さんと仕事がしたい”と思ってもらえる人を増やし、リーダーとして関係者をまとめられるような存在に成長したいですね。

所属部署は比較的年齢層が高いベテランが多く、長年にわたって蓄積してきた技術を丁寧に教えてくれています。先輩たちは言葉の一つひとつに説得力があり、ポテンシャルの高い人材がそろっている会社だというのがよくわかります。

また、私のような中国籍の社員はもちろん、他の国からも来ている社員が少なくありません。それだけに日本人を含めて英語での会話に慣れている人がそろっていますから、日本語をまだ勉強中の人でも安心して働くことができます。
<王さん>

学生の方へメッセージ

外資系企業というとドライなイメージを持つ方もいるかもしれませんが、インフィニオンの本社のあるドイツ企業は、日系企業と近しい気質を有しています。全員で合意形成し、ボトムアップで物事を進めていくビジネススタイルひとつとっても、日本で働く人たちはかなりシンパシーを感じるのではないでしょうか。一方で実力を正当に評価する外資らしさも根付いており、日系と外資系の“いいところ取り”をしているのが当社の大きな特色だと言えます。

会社の考え方は「自分の人生のドライバーズシートには自分で座る」であり、キャリア形成に関しても本人の意志に任せています。社内公募制を使えば、国内外で働くチャンスも得られ、若くしてドイツに渡った先輩もいます。グローバルに働きたいという思いを実現できる環境であるのは間違いありません。

なお、エンジニア職に関しては理系出身者中心の採用になりますが、半導体は多様な技術の集合体だけに、さまざまな理系的背景を持つ方々が多く活躍しています。当社の企業文化や理念といったところにマッチする人材、自らプロアクティブに動ける人材であれば、大きく羽ばたいてくれることでしょう。

インターンシップ等では多くの学生と接してきましたが、当社のことを知るだけではなく、他と比較をした上で判断をするのが大切だと伝えるようにしています。多くの企業の声を聞いた上で、当社を選んでもらえれば幸いです。
<人事担当>

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人事担当の星野さん。「語学力の有無に関しては、あるに越したことはない程度。社内で英会話を学べる場所もありますので、苦手意識がなければ問題ありません」

マイナビ編集部から

ドイツを拠点に全世界で半導体の開発・製造・販売をトータルに手がけるインフィニオン テクノロジーズ。いわゆる“パワー半導体”で強みを発揮するグローバル企業であり、強い電圧と電流下で用いられる車載機器、風力・太陽光発電、電車、産業用機器などで幅広く活用されている。

その日本法人である同社には大きな責任がのしかかっている。日本市場はグローバル全体の10%の売り上げを有していることもあり、アジア太平洋地域から独立して一つのリージョンとして扱われるなど、グループの中では大きな存在感を発揮しているのだ。日本の売り上げを押し上げているのは、車載機器用の半導体であり、大手自動車メーカー向けの製品を数多く開発している。

2022年に複数拠点を統合して開設された渋谷本社には、開発や品質管理を行うラボが設置されており、ここで自動車会社各社をはじめとするクライアントのニーズを先取りするモノづくりが行われている。技術系職種というと地方工場勤務というケースが多いが、同社の場合、製造は海外のグループ会社に任せているため、お客さまに近い場所で設計開発することができているのである。学生にとっても見学やインターンシップ等にも参加しやすい立地なので、機会があれば一度訪れてみて、同社の空気を感じ取ってみるといいだろう。

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渋谷にある本社は1階から12階までが自社フロアとなる。8階は丸ごとカフェスペースとなっており、常駐するバリスタが淹れるおいしいコーヒーを楽しむこともできる。

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