予約リストに追加した企業へのエントリーを行いました。
以下のボタンから、予約リストを確認してください。
予約リストへ
エントリー受付を開始しました。
トップページへ
検討リストに登録した企業の中から、気になる企業にエントリーしよう!
0社を選択中
エントリー受付開始!!
会員の人はログインしてください。
最終更新日:2025/3/25
予約リストからも削除されますがよろしいですか?
部署名研究部
勤務地和歌山県
仕事内容機能性スルホン化ポリマーの開発
和歌山出身ですが、地元だから小西化学工業を選んだわけではありません。勤務地にこだわりはなかったですね。それよりも受託メインの化学メーカーが多い中、自社製品の開発にも力を入れているのが魅力で、「有機合成の知識を生かして研究ができる」と思いました。研究職の先輩とも会って話をしましたよ。私は周囲の人にどんどん聞いて情報収取をするタイプなので、「聞きやすい人柄かどうか?」もポイント。説明会のときの雰囲気がよく、この中で自分が働くイメージを持てたことも入社の決め手になりました。
スルホン化ポリマーの受託案件の研究をしています。合成しては反応を見て評価するという毎日です。大学とちがって会社には、いろんな分野から人材が集まっているのが刺激を受けますね。たとえば私のチームには分析系の人がいるんです。有機合成出身の私などは反応の様子を見て化学式を確認し、「不純物がどのようにして生まれたのか」を検証します。分析系の観点はちがっていて、「99%の純度が97%に落ちた。なぜなのか」と考える。90%以上の純度でできたからいいとはならず、1%の変化を捉えるんですよね。考えたこともなかった角度から意見が出てくるので刺激になるし、私も自分の得意分野をもとに提案できるのがおもしろいです。
不純物がどういうときに入って、抜けていくのかというプロセスを解明できたときに、やりがいを感じます。きちんとした理屈のもとで、不純物を除去できているのがわかるとうれしいですね。「酸に触れたから抜けていったのでは?」と予測して、実際にやってみて「やっぱり」とあてられると気持ちがいい!地道な作業で忍耐力も必要ですし、想定通りにいかないことも多い。でも、仕事はすごく楽しいです。皆と議論しながら合成方法の構築もして、将来は「この分野なら田中さんに聞こう」と言われるほどの研究者になりたいと思っています。
大学での研究をしっかりしておいてください。データ収集力、考える力、議論のスキルもつけながら、得意分野を伸ばしていくことをお勧めします。企業を探すときは、あまり細かな分野のちがいは気にしなくていいですよ。私も化学ではなく生物系の専攻でしたが、生かせることがあると気づきました。生物系では希釈液をつくることが多いので、その作業に慣れているんです。今、反応を見るために「4倍希釈にしてみよう」ということがよくあるのですが、その場合でも「●は何ml、■は何ml」とささっと計算できます。実験という意味では共通項はありますから、必ず生かせる部分は出てくると思います。
私の場合、製薬会社にも魅力を感じていました。有機合成の知識が発揮できますから。ただ、就活をしている中で「分野が合うという理由だけで決めると、社風が合わず後悔することもある」と聞いて、どんな雰囲気の会社かも見るようにしたんです。当社の研究職は20名ほどですから、4~5人の方に会えば大体のことはつかめると思い、話をしてみました。皆さんも、前向きに考えたい会社が見つかったら、実際に働いている人に会って話して感触を確かめてください。人事担当者だけでなく、希望の部署の先輩に会うことが大事だと思います。