最終更新日:2025/3/1

(株)三幸ランドプランニング

  • 正社員
  • 既卒可

業種

  • 建設コンサルタント

基本情報

本社
北海道

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

土木や建築の知識を活かして、北海道の農業を支える農業土木コンサルタント

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農業土木コンサルタントの具体的な仕事とは?

旭川・札幌の2拠点で農業土木施設の設計業務に取り組む同社。1971年から半世紀に及ぶ歴史とともに、北海道の農業を土木・建築技術で支えてきた。ここでは若手社員3名に登場いただき、実際の仕事について伺った。

【写真右から】
■菊地 宥翔さん/技術部(技師補)/弘前大学 地域環境工学科卒/2022年入社
■中村 航さん/技術部(技師補)/弘前大学 地域環境工学科卒/2022年入社
■八柳 光汰さん/技術部(技師補)/北海学園大学 建築学科卒/2022年入社

先輩社員から一言

「学生時代にコロナ禍で実習ができなかったため、入社後に初めて触る機器がたくさんあって戸惑いました。そういった意味で大学での経験を大切にしてください」(菊地さん)
「2月や3月が繁忙期なのですが、それでも都合に合わせて休みを取ったり、定時に退勤することもできます。有給休暇取得を奨励する会社です」(中村さん)
「キャリアアップにあたっては、農業土木コンサルタントは経験とともに資格取得も重要です。そのため講習会や研修会への参加も会社が支援しています」(八柳さん)

旭川へUターンで働くために選択したのが当社。技師補として先輩社員の業務をサポートしています。

祖父が旭川近郊で農業を営んでいたこともあって、農業土木について学んでいました。もともと私は旭川出身だったのでUターンで働きたいと考えており、たまたま見つけたのが当社だったんです。取締役を務めている加藤さんが、同じ大学・学科の出身ということもあって入社を決めました。

農業土木コンサルタントは、農地や用・排水路をはじめ、ため池やダム、道路など農業で利用するあらゆる施設を造成するために必要な調査・測量・設計を行います。官公庁からの依頼を受け、土木技術の知見を活用して業務に取り組む専門職です。私が最初に携わったのは、国営阿寒地区(釧路管内)のほ場整備の設計業務。まだ入社して間もないので「技師補」というポジションで、先輩技術者の指導を仰ぎながら、設計の部分作業を担当しました。

2年目にもなると「これは以前に担当した業務知識が活かせる」といったことが多くなります。明らかに手の進みが早くなっているのが自分でも分かるんです。特に大きく成長できたなと思うのは作図。入社当時は、平面図を立体的に把握する力がなくて苦労しました。設計の内容について分からないことがあれば都度、周りの先輩たちに聞いていますが、設計基準書のどこに書いてあるかなど、気さくに教えてくれるので助かります。一方で、大学では農業土木を学んでいたので、業務でも役立つ知識がたくさんあります。特に役立っているのは水理学や土質力学ですね。

実際に業務をやってみて、入社前後のギャップという点では、あまり差はありませんでした。加藤さんが入社前から気を遣ってくださり、いろいろと教えてくれたのが大きかったと思います。強いてギャップを挙げるとするなら働き方でしょうか。設計業務なので黙々とデスクワークに励むイメージだったんですが、周囲に相談することもありますし、設計上での課題があれば皆で共有して解決を図っていくこともあります。1人だけで業務に取り組むのではなく、周りと協力して進めていくことは意外でした。

ここ2年間は、先輩からの指示を受けて業務に取り組んできました。農家さんとの打ち合わせでも先輩に頼っているので、今後はよりスキルアップに励み、責任を持ちながら徐々に1人で仕事ができるようになっていきたいです。
(菊地さん)

将来へ向けた人生設計がイメージできるのは好印象でした。着実にスキルアップしています。

大学では農業土木について学んでいたことから、その道へ進もうと考えていました。私は地元が札幌なので、転勤の必要がない条件で企業を探していました。この2つの条件に当てはまったのが当社だったんです。最終的には何社かの企業が候補に残りましたが、当社への入社を決めたのはライフプランやキャリアパスが見通せたことでした。実際に、私が訪問の時に見せていただいた当社の説明の資料には、20代・30代・40代といった年収の世代別モデルケースが書かれていたんです。企業研究では、いくつかの企業を見たのですが、そこまで明確に先々までの年収が書かれている資料は、私の場合は当社以外に見当たりませんでした。年収の世代別モデルケースを見ると、将来にわたるライフプランもイメージしやすくなりますし、この情報が記載されていることで、好印象を抱きました。また私も菊地君と同じく、取締役の加藤さんが大学の先輩にあたり、それも入社の決め手の一つになっています。

現在は技師補という立場で、さまざまな設計業務に携わっています。1年目の時は、大学で農業土木を学んではいたものの、難しいと感じる場面も多々あったように思います。2年目は国営伊達地区(室蘭管内)のほ場整備や、国営産士地区(留萌管内)の農地保全の設計業務に関わっていましたが、徐々に業務理解が深まってきて、やれることも増えてきました。先輩も私の成長度合いを見て、うまく業務を振ってくれているので、着実にスキルアップができています。最近は明らかに任される業務が多くなってきて、成長を実感しています。

業務をしていく中で先輩の話を耳にする限りでも、大学で学んだ水理学や構造力学の知識が特に重要だと思います。業務を1人でこなすようになると、大学での知識がより活きるんだろうという予感がしています。農業土木コンサルタントの業務で意外だったのは、デスクワークだけでなくそれなりに出張もあること。設計業務の対象地は、地方になることも多く、場合によっては片道4~5時間かけて出張することもあります。また、農家の方や官公庁職員の方といった、さまざまな人たちとのコミュニケーションを取る機会が多いこともギャップの一つです。ひたすらデスクワークをするわけではないというのは、学生の皆さんも知っておいたほうがいいでしょう。
(中村さん)

建築学科から農業土木コンサルタントへ。大学で学んだ設計の知識が業務で役立っています。

私は大学で建築を学んでいました。就活では建築分野を選ぶのが妥当かもしれませんが、設計職の方がより向いていると感じ、設計職を軸に企業を探し出会ったのが当社だったのです。給与や休暇などのもろもろの条件が魅力的だったこと、実際に会社の雰囲気が良かったことが決め手になり、入社に至りました。

私も前述の2人と同じく技師補の立場で設計業務を担当しています。2年目では、国営十勝川左岸二期地区(帯広管内)の導水路パイプラインの実施設計に携わっていました。もともと大学で学んでいた時から設計が好きだったので、設計業務ができるのは素直にうれしいです。きれいに図面が書けたりするのはもちろんのこと、他の人が書いた図面を修正したりするのも楽しみがあります。CADは学生の時から扱っていて、実業務にもその知識が活かせています。また大学で得た立体的にものを見る建築学のスキルも役立っています。

業務における入社前後のギャップでいうと、デスクワークばかりだと思っていたのが、意外にそうでもなかった点でしょうか。昨年度は数回、現地調査にも出かけましたが、たまたま森の中に既設の施設が設置されている条件だったため、草木をかき分けてそれらを探すといった経験をしました。設計業務で頭を使う一方、調査業務で幾らか体も使う仕事でもあるというのは、入社後にイメージが変わった点ですね。

先輩を見ていると、農家の方や官公庁職員の方たちとのコミュニケーションの取り方で感心することが多々あります。相手の懐に入るのがうまく、親しい関係を築いているんです。ビジネスライクになってしまうと、専門用語がたくさん入り込んだ会話になって、理解するのも大変になります。私たちが何をしようとしているのか、理解を深めていただくためにも相手の立場に合わせたコミュニケーションが重要だと学びました。

当社の先輩や上司は皆さん優しいです。人数はそれほど多くはありませんが、私にとっては当社の規模感が肌にあっていると感じます。先輩や上司との距離も近いので、いろいろと親身に相談に乗ってもらえるのも、この規模感だからこそだと思いますね。(八柳さん)

学生の方へメッセージ

企業研究では、掲示されている具体的な数値情報に着目しながら把握するのがお勧めです。昨今では初任給の上昇が話題になっていますが、将来的に収入がどのように増えていくのかも確認しておくといいでしょう。当社は実態に基づく年収の世代別モデルケースや昇任条件など、将来にわたるライフプランやキャリアパスが見通せるようなデータを紹介しています。ちなみに社内でのキャリアパスは、「技師補」→「技師」→「主任技師(※主任技師の中から次・部長などのマネジメント職を選任)」といったステップが用意されています。新入社員は技師補として入社し、必要となる各種資格を取得して、技師や主任技師へとキャリアを進めていきます。

当社は北海道で農業施設の設計業務に取り組んでいます。本州とは農業経営の規模感が全く異なります。ダイナミックで先進的な北海道の農業を土木技術で支援するというのは、とても大きなやりがいにつながっていくでしょう。同時に農業は北海道の基幹産業でもあります。その基幹産業を支えていく仕事というのは、親御さんや友人などにも誇れる仕事です。当社のような農業土木コンサルタントの仕事は、土木・建築・理学系で皆さんが学んだ知識をダイレクトに活かすことができますので、企業研究で調べてみてはいかがでしょうか。
(代表取締役・加藤 大扶さん)

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主任技師となるのは、新卒入社から10~15年程度が目安。設計業務の主担当者であり、発注元の官公庁に対する管理責任も持つ重要なポジションである。

マイナビ編集部から

「人手不足で需要も増えていくと思いますが、無理に規模拡大をせず、今いる社員たち皆で頑張りながら、コツコツと会社を成長させていきます」と語る加藤取締役。1971年に創立し50年を超える歴史を持つ同社は、これまでも堅実に事業に取り組んできた。農業土木コンサルタントの仕事は、春夏が受注期間で閑散期、秋冬が業務集中期間で繁忙期となるのだそう。年間を通じた業務サイクルの見通しが立てやすいことから、繁忙期には外注の活用も計画的に行っており、社員の残業時間の低減にも努めている。

「農業土木コンサルタントの業務は、その土地ごとに解決すべき課題が異なっているオーダーメイドの仕事ですので、どの案件も手間や時間がかかります。加えて業務によっては課題が多く難易度の高いものもありますし、さまざまな理由で納品まで手こずる場合もあります。担当の業務で社員が苦戦しているようであれば、周囲の皆でサポートする体制も万全に整えています」と加藤取締役の話が印象的だった。業界的な視点で見ると、官公庁でも働き方改革が進んだことから、官公庁を発注元としている同社も同様に働く環境が大幅に改善されたという。同社の制度では完全週休二日制になっており、GWや年末年始休暇をしっかり取得できる上、ワーク・ライフ・バランスの充実度から働く環境が整備されているのも魅力だ。安心した環境の中で、生き生きと挑戦できる同社の企業研究をぜひお勧めしたい。

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「休暇取らないの?」と上司からも声がかかるのだそう。そのため同社では、休暇取得がしやすいとのこと。地域に腰を据えて働けるのも魅力だと皆さん語っていた。

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