三島産業(株)

公務員として働いていた家族が土木の分野に関わっていたことから、社会に必要とされている仕事だと知り、安定して働き続けることができると思ったことがこの業界に興味を持ったきっかけ。同じ土木でも私は仕事を発注する側ではなく、現場で人やモノを動かすことが合っていると思い、公務員ではなく一般企業で働く道を選びました。

当社を知ったのは大学の研究室の先生からのおすすめ。福山市の土木や建築工事に特化した事業展開をしていることから、転勤をせずに働き続けられる環境に惹かれました。また職場見学をした際、あたたかな雰囲気の社員が多く、直感的に自分に合っている会社だと思ったことも入社の決め手です。

現在は土木部として橋梁の橋脚部分の施工管理を主に担当しています。実際に作業を行う協力会社や職人さんたちが働きやすくなるよう、事前に準備をしていくのが私の仕事。事故なく現場作業が進められるように不備や危険を先回りで予測し、安全管理を徹底することも大切な役割です。

現場全体の土地を計測するなどの測量は専門職の方が担当するのですが、私自身も橋脚の測量を行い、どのポイントにネジや柱を入れていくのかといった位置出しのための計測をしています。
どんな作業でも3回以上確認をして、小さなミスやズレを生じさせないことを意識しています。

入社して最初に関わった案件が、橋脚と橋台を15台施工するという大規模なものでした。通常では2～4台程度なので、とんでもない数を造る現場。初めての仕事がとても厳しい現場となりましたが、たくさんの協力会社や職人さんと関わり、さまざまな工種を目の当たりにすることに。普通なら何年もかかって学ぶことを、一気に吸収できました。
そんな大変な現場をまとめていた所長の仕事を間近に見て、段取りの凄さを実感。細かなところまで目を配り、現場がスムーズに進むように行動していく姿は、私の目標になりました。

2年半もの時間をかけ、橋脚の上に橋が架かり無事に完成したのを見て、大切な案件に関われたことを誇りに感じました。

これまで橋脚の施工管理を担当してきたので、ほかの現場も経験してみたいですね。例えば橋梁につながる河川の護岸工事なら、今までの自分の経験も活かしながら新たな視点も得られて、施工管理をする上での視野も広がっていくはず。業務としては経験していませんが、自分の担当する仕事が一段落したときに、ほかの進行中の現場を見学にいったりもしています。

私自身の課題としては、現場での業務によって業者の方々との関わりやコミュニケーション能力は身に付いたと実感していますが、書類作成の分野は弱い点です。河川や土壌に関する法律なども学び、自分で判断できることを増やしていきたいと思います。

アルバイトなどを通じて、友だち以外の人とのコミュニケーションや仕事をするという面から、人との関わりを知っておくことをおすすめしたいです。そうすることによって社会人はどんな考えを持って行動しているか、その視点を経験できます。

また、私が大切だと思っているのが、ミスしたときの謝り方です。任された仕事でミスをしたとき、隠さず素直に謝る。アルバイトでその経験をしておくと、先輩たちにかわいがられる新入社員になれると思います。施工管理の仕事は技術の前に、会話によるコミュニケーションが重要になります。必要な情報を最適なタイミングで伝え、積極的に情報交換ができること。その力が欠かせない仕事ですね。