最終更新日:2025/4/22

環境開発工業(株)

  • 正社員
  • 既卒可

業種

  • 環境・リサイクル
  • 石油
  • 専門コンサルティング

基本情報

本社
北海道

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

すべてのものに、価値がある。循環型社会の実現に向けた私たちの挑戦

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一人ひとりが問題意識を持ち、行動することで次世代を切り開く

捨てられたものを再び価値あるものに――あらゆる廃棄物を資源へと変えるために挑戦を続け、事業を拡大してきた環境開発工業。これまでの会社の歴史をはじめ、営業や技術の仕事について話をうかがいました。

■渡辺 隆志(写真右)
取締役/2001 年入社

■齋藤 和佳子(写真左)
営業部 次長/2004 年入社

■工藤 聡一郎(写真中央)
資源リサイクル部 担当/2021 年入社

会社のココが自慢!

若手の意見を活かさなければ、企業の発展はありません。少数精鋭の当社は、新入社員の小さな声も大切にし、経営トップまで届く風通しのいい社風が根づいています。(渡辺)
数字だけでなく、目に見えない部分もきちんと評価し、給与やボーナスに還元してくれます。年次などを問わず、上のポジションを目指せることも魅力です。(齋藤)
完全週休2日制で、有休も気軽に取得できます。私は子どもが急病の時に利用したりしますが、「早く帰ってあげて」という周りの方々の優しさが嬉しいですね。(工藤)

独自の技術で「できない」から「できる」へ。道内ほとんどの自動車ディーラーとの取引を実現

当社の創業は1976年、廃油を再生してストーブの燃料として使用していた北海道で、廃油処理業者として事業を始めました。その後、高度経済成長期に伴う自動車の普及により増え続ける潤滑油の廃油に着目。北海道知事許可を取得し、遠心分離機で純度を高めて再生重油を製造することで、大きくシェアを伸ばしました。しかし、競合他社の参入により競争が激化。苦境に立たされるなか、廃油だけでなく、自動車ディーラーやガソリンスタンド、自動車整備工場から排出されるすべての廃棄物を扱うワンストップサービスに挑戦したのです。自動車業界でのリサイクル率向上への取り組みとニーズが合致し、道内ほとんどの自動車ディーラーとの取引を実現。現在でも当社の主力顧客になっています。

自社で唯一リサイクルできなかったのはオイルエレメントでした。当時は焼却するしか処理方法はないと言われていましたが、金属とフィルター、廃油を分解して100%リサイクルできる設備を自社で開発。また、洗車時に発生する汚泥の処理に関する相談を受けたときには、専用の回収車や油水分離施設がないため、対応が難しくお断りすることも考えました。しかし、お客様のニーズがある限り、いずれ他社が参入します。それなら当社が取り組もうと数々の困難を乗り越えて可能にしました。自動車以外にもOA機器や消火器のリサイクルなど、時代のニーズに合わせて挑戦を続けることで事業を拡大させていったのです。

日本の生活は豊かになり、それに比例して廃棄物量も増加。市場は拡大の一途をたどり、コロナの影響を受けることはありませんでした。一方、自動車がEVやハイブリット車に移行するなど、その内容が変化するなか、いつの時代も世の中のニーズを先取りして業界を牽引していく企業でありたいと思います。また、日本では2030年にCO2排出量を2013年比で46%削減、2050年には完全なカーボンニュートラルの実現を目指しています。そのためには作る人、使う人、捨てる人、処理する人が一体となり、サーキュラーエコノミー(循環経済)を目指すことが重要です。製造業などの「動脈産業」、当社のようなリサイクルを行う「静脈産業」が連携して新製品の開発や環境について話し合う。そんな理想のカタチをつくりたいと考えています。
(渡辺 隆志)

営業は数字を追うだけでない。大手企業のブレーンとして、環境への取り組み向上を目指す

総務を希望して入社しましたが、配属先は営業。正直、業界のことが一切わからない状態でしたが、自分の顔を売るために多くのお客様先を訪問して会話を重ねました。みなさんから宿題をいただき、専門知識を身につけながら一緒に廃棄物処理に関するお困りごとを解決する。「ありがとう」と感謝されるなか、改めて人の役に立ちたいという気持ちが湧き上がり、仕事に対する意欲が高まりました。

入社して数年後には、自分の強みを持ちたいと考えてコンプライアンスに関する勉強をしました。数多くの研修会を受講して廃棄物処理法を学びましたが、一番ためになったのは、取引先である大手企業から環境問題に関する先進的な取り組みについて教えていただいたことです。社内会議にも参加してアドバイスや意見を述べていくなか、「齋藤さんは当社の環境に関するブレーンです」という言葉は大きな励みになりましたね。通常、営業は数字を上げることがメインの業務ですが、当社では環境のトータルサービスを掲げ、廃棄物とリサイクルに関する研修プログラムを提供して意識向上にも注力。その点も評価してもらえることが魅力です。

また、お客様のニーズに合った新規事業を考えることも営業の役割です。積雪寒冷地である北海道では毎年、燃料油の漏えい事故が多発しており、9年前、あるお客様から池に灯油が漏れてしまったと相談を受けました。廃棄物として回収をし処理をすると数億円の費用がかかるところ、他に方法はないかと模索するなか、微生物などのバイオの力を利用して汚染された自然環境を浄化する方法に出会い、費用も1/3に抑えることができたのです。これをきっかけに新規事業を立ち上げ、現在では当社の売上高の3割を占めるほどに成長を遂げました。このようにリサイクル事業は、いろんなニーズあり、多岐にわたり挑戦することができる可能性に満ちた業界。そんな醍醐味を感じられる仕事です。

これまでの成果と実績を評価され、現在は次長に就任。今後は新人教育に力を入れ、「ありがとう」と感謝されることにやりがいを感じ、お客様に頼りにされる営業を輩出していくことが目標です。
(齋藤 和佳子)

会社の利益に貢献でき、その成果を評価してくれる。育児休暇も取得し、ワークライフバランスを実現

前の職場は労働環境が厳しかったので、早々に退職。工場での経験を活かすことができ、家から近く、休日や福利厚生が充実していることが入社の決め手になりました。

私は主にパソコンやプリンタ、コピー機などのOA機器を分解し、金属やプラスチックなどの素材ごとに分別する業務に携わっています。パソコンはハードディスクや電源コード、アダプタなどすべてがリサイクルでき、外枠のプラスチックはRPFという燃料になります。特に基板は金や銀、パラジウムなどのレアメタルが採取できる宝の山!お金になるものばかりで驚きましたね。それぞれ単価はどれくらいなのか、興味を持って自らネットで調べることで自然と知識が身につきました。

現在は廃プラスチックを専用機に投入して破砕をする工場も兼務し、2つの工場の管理を担当。上司から「工藤くんに任せるよ」と言われているので、それぞれの状況を見ながら自分で判断して業務を進めています。お客様が工場見学に訪れることもあるため、常に環境美化を心がけ、率先して行動。入荷された廃棄物がきれいになくなったときには、これだけ頑張ったという充実感、そして会社の利益に貢献できたことをダイレクトに感じます。責任は大きくなり、業務も多岐にわたりますが、「兼務してよく頑張ってくれた」ときちんと評価され、ボーナスで還元されたときには一気にモチベーションが高まりました。これからは大型免許を取得してさらに仕事の幅を広げていきたいと思います。私が目指しているのは、当社の社歴20年大ベテランの課長です。何を聞いても答えが返ってくる豊富な知識と経験を持つ実力者で、優しくて器が大きく、すべてにおいて尊敬できる上司です。

プライベートでは夢だったマイホームを手にし、双子が生まれたときに1カ月の育児休暇を取得しました。周りに迷惑をかけると思ったものの、上司から勧められて決断。子育ては思った以上に大変で、妻からは感謝され、私自身も子どもたちと向き合うことができて良かったと思いました。今は定時に退社して保育園に迎えに行き、仕事と育児を両立しています。
(工藤 聡一郎)

学生の方へメッセージ

目まぐるしく変化する時代、誰も未来を予測することはできません。その中でも常に情報のアンテナを張り、変わりゆく時代のニーズを見据え、決断や実行できる社員が何人いるのか。それが企業成長の鍵を握るのではないでしょうか。年齢は関係ありません。次のステージを目指して挑戦し続ける方を求めています。(渡辺)

当社の事業は多岐にわたるため、ホームページを見ても理解することが難しいでしょう。ぜひ、会社見学で職場に訪れて、いろんな先輩の話を聞いてみてください。2023年入社の新人からは「多くの会社の中で一番キラキラしていました」と感想をもらい、とても嬉しく思いました。社員同士の仲がよく、一人ひとりがプライドを持って仕事をしている姿を見てほしいですね。(齋藤)

まずは会社説明会や工場見学に参加することをおすすめします。当社は若手からベテランまでが気軽にコミュニケーションのできる風通しのいい職場。ぜひ、その雰囲気を感じ取ってほしいですね。また、工場にはいろんなタイプの仕事があります。一人で黙々と仕事をするOA機器の解体、体を使って重機を操作する破砕業務、コミュニケーション力を活かした管理職など、自分に合った仕事が必ず見つかると思います。(工藤)

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それぞれの職種が意見やアイデアを交換しながら打ち合わせ。ときおり笑顔や笑い声が響く風通しのいいアットホームな社風の中で若手も生き生きと活躍している。

マイナビ編集部から

先見の明を持つ創業者は、「より良い環境を次世代に継いでいく」を基本理念に、潤滑系廃油を再生重油として資源化する事業をスタートさせた。およそ半世紀が経った今、オイルリサイクル事業、資源リサイクル事業、環境リサイクル事業の3つを柱に道内全域に事業を展開する。

同社の強みはワンストップサービスを実現したことだ。取締役の渡辺さんからは、自動車のオイルエレメントを100%リサイクルできる独自設備の開発をはじめ、お客様からのニーズをきっかけに新しいことに挑戦し続けてきた歴史を伺った。また、北海道で多発していた油の流出事故による汚染を食い止め、環境を回復する環境リサイクル事業を9年前に立ち上げるなど、同社の歴史は挑戦の連続だと言っても過言ではない。

また、取材で印象に残ったのは、廃棄物の収集・リサイクルに留まらない取り組みである。持続可能な循環型社会の実現に向けて、取引先の従業員を対象に廃棄物やリサイクルに関する研修を開催。営業部次長の齋藤さんはある大手企業から「あなたは当社の環境ブレーンだ」と頼りにされ、今でも社内の会議に招かれているそうだ。新人や営業、製造管理・技術の方々からも話を聞いたが、地球環境や地域のことを真剣に考え、誇りを持って仕事に挑戦する志の高さに驚いた。成果をきちんと社員に還元し、充実した福利厚生制度を実現している点にもぜひ注目してほしい。

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時代ニーズの変化に伴い、新しい挑戦が求められるなか、これからも「より良い環境を次世代に継いでいく」ことを使命に環境関連企業として循環型社会の形成を目指していく。
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