社会福祉法人福島県福祉事業協会

発達に遅れがあったり、障がいのある１８歳未満のお子様を対象に、個々の発達段階や発達特性に応じた困りごとや将来に向けての自立や社会参加を目指して療育を行っています。集団指導ではスタッフが良い模範となり、多様な人間関係や社会性を育むための力を養う練習をしています。また、個別指導では現在の困りごとや発達の状況や障がいに応じて個別の支援計画を作成し、療育を行っています。個別の支援計画は管理者が作成するため、私はその計画書に沿ってどのように支援を行うか考えます。指先や認知、ソーシャルスキルトレーニングや感覚など、様々な分野からアプローチできるように日々子どもたちと向き合っています。

私は地元が神戸で、就職活動をしていた時も、福島まで何度も来ることができなかったため、一週間ほどの滞在で15箇所程度の事業所を見学しました。その中で一番心を惹かれたのが、のびっこらんどでした。見学に来た際に倉庫を見させていただき、そこには子どもたち一人ひとりの特性に合わせて手作りした教材がたくさん並んでいました。私はそれを見て、日々試行錯誤しながら子どもたちに寄り添い真剣に向き合っているスタッフの方々の熱意を感じ、ここに就職したいと思いました。

私は、神戸に住んでいる家族に海鮮と福島の美味しい和菓子を送りました。関西には売っていないものだったのでとても喜んでくれました。そのついでに、仕事のことや、近況なども話すことができて、会話が弾みました。初任給で家族に贈り物をすると、感謝の気持ちを伝えられるだけではなくて、仕事を頑張っている証明にもなり、家族を安心させられるので、贈ってよかったなと思いました。

とても明るい職場で、毎日楽しく仕事をさせていただいています。職員同士も仲が良く、私が困っているとすかさず声をかけて話を聞いてくださるので、相談もしやすいです。また、子どもたちができるようになったことや、今日こんな嬉しいことを言ってくれた、などの会話を職員同士でよくしているのですが、嬉しい気持ちを共有できる職場って本当に素敵だなといつも感じています。私自身もよく子どもたちのことについて話すのですが、嬉しかったことや感動したことを共有したいと思える、そんな素敵な方々と働けていることが幸せです。

私はまだ社会人一年目ですが、学生の時に自分の中にあった信念が今も何かある度に私が立ち返る原点になっていると感じています。それは、子どもたちの愛着形成に携わる仕事を通して、全ての子どもが愛されるべき存在であることを伝えたい、という願いです。なんのために仕事をするのかを学生のうちに見つけることは、これから働く上でとても大切な指針になります。どうか多くを学び、吸収できる学生の間にゆっくりと考える時間をもって、なんのために仕事をするのか、ということを見つけてください。もし療育がその選択肢の中にあるのなら、ぜひ一度見学にいらしてください。いつでもお待ちしています。