最終更新日:2025/3/4

神戸天然物化学(株)

  • 正社員
  • 上場企業

業種

  • 化学
  • 薬品
  • 受託開発

基本情報

本社
兵庫県

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

化学技術で社会へ貢献。受託サービスのため、幅広い案件に携われることが成長の源!

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サイエンスを楽しみながら、新たな領域にチャレンジできる環境

有機合成化学・バイオ技術をベースに、お客様の多様なニーズに応えている神戸天然物化学(株)。機能材料・バイオ・医薬の各分野で活躍中の若手社員3名に、入社理由や仕事内容、やりがい、今後の目標などを伺った。

◆田中 柊斗さん
機能材料事業部 機能材料第二部 製造課/2021年入社

◆佐藤 貴志さん(写真一番右)
バイオ事業部 生命科学部 製造課/2023年入社

◆石橋 すみれさん
医薬事業部 医薬品質保証部 医薬出雲品質管理課/2023年入社

先輩社員のオンとオフ

「仕事では準備を入念にすることを大切にしています。学生時代はサッカー一筋!趣味は入社後に始めたマラソンで、年間4、5本のペースで大会に出場しています」(田中さん)
「メンバーへの情報共有を心掛けています。休日は友人と食べ歩きをしたり、部屋でゆったりと過ごしたりしてリフレッシュしています」(佐藤さん)
「大切にしているのは、1日の動きを前日にイメージしておくこと。休日はたっぷり睡眠を取り、街を歩いて、本屋で好きな作家の小説を探したりして過ごします」(石橋さん)

案件ごとに異なる課題に取り組み、自分の仕事の成果を実感できる仕事です!/田中さん

◆研究室のOBの情報が決め手に
大学・大学院と化学を勉強していたため、化学関連の仕事を志望し、地元である関西圏の会社を中心に就職活動を進めていました。コロナ禍で対面での面接が少なく、会社の雰囲気などを掴みにくい状況でしたが、当社には同じ研究室の先輩が在籍。仕事内容を中心に会社の情報を聞くことができたため、入社後に働いている自分の姿をイメージできました。加えて、休日休暇も十分に取れることなど、働く環境面も充実していることが分かり、入社を決めました。

◆案件ごとに作業内容が異なるから面白い
現在、所属している機能材料事業部では受託合成を手掛けていて、お客様から「こんな構造の化合物を作って欲しい」といった依頼を受け、条件・要望に合った製品を製造し、納品しています。フラスコサイズの実験・研究から、大規模設備での大量合成までの一貫体制を構築。その中で私は主に大量合成を担当しています。内容としては実験で行う反応・濾過・分液などを大スケールにしたイメージ。ただし、お客様からの依頼に応える仕事なので、その都度案件が異なり、作業内容が変わります。そのため毎日が同じ作業の繰り返しではなく、飽きることはありませんし、単純作業が少なく、自分で考えることが多いことに面白みを感じています。

◆成果として得られるもの
合成では、ちょっとしたミスで危険が起こり得るため、安全面についても十分に考慮しながら、作業の流れを自分の頭の中で組み立てることも楽しいです。また、当社が納めた成果物は、身近な商品の原材料として使用されています。お店などでその商品を見つけると嬉しいですし、自分の成果を実感でき、やりがいと満足感も得られます。大学での研究は興味に従って行っていましたが、仕事となると利益を上げることが優先。安全面を考え、いかに作業を効率的に行うかを考えるようになったことは、学生の頃との大きな違いですね。

◆信頼を得らえるような人間へ
チームで仕事をしているので、今の目標は自分のことだけでなく、コミュニケーションを取りながら、メンバーからの信頼を得られるようなリーダーとなり、全体を適切にマネジメントできるようになりたいと思っています。そのためにも今の仕事と役割をきっちりと果たすことが大切だと思い、取り組んでいます。

何種類もの微生物を様々なスケールで培養できる受託培養に魅力を感じて/佐藤さん

◆様々な微生物培養を経験したい!
就活では大学時代に専攻していた微生物培養に関連した会社を志望。1つの微生物を効率的に培養する仕事よりも、様々な種類の微生物の培養を経験して、その技術を身につけたいという想いがあり、それを叶えられる会社を探していました。そして受託培養をしている当社と出会い、理想に近いと感じ、入社を決めました。同様の事業を展開している会社は全国各地にありましたが、私は京都府出身なので関西の会社という点も入社の決め手となりました。

◆大スケール培養のリーダーに抜擢
配属先であるバイオ事業部では、微生物に目的物質を作らせて、精製し、お客様から依頼された最終的な成果物を回収して納品するという、すべての工程を大小様々なスケールで行っています。現在、私が主に携わっているのは培養関連の業務。入社1年目は、お客様から「こういう物質を作って欲しい」と提示されたものを、ラボの小スケールでできるかどうかのテストを担当していました。2年目に入ってからは、大スケールの作業に携わるようになり、数カ月後には数百リッターあるスケールの培養パートのリーダー的役割を任される予定です。

◆培養は難しい。だから面白い
微生物を培養する、つまり増やす作業に携わっていますが、1種類の微生物だけを培養するのは、簡単なことではありません。なぜなら、環境には多くの微生物が存在しており、目的とする微生物を数日間かけて必要な分量に増やし、回収するまで、他の菌などが混入しないようにしなければならないからです。培養がスタートしてから終わるまでは気が抜けない状態が続きますが、無事に終了した時には、やりがいや面白み、達成感など、様々な感情が湧き上がってきます。

◆もっと経験を積み、さらなる成長を
入社する前は、入社後数年間は現場で経験を積むものとイメージしていたのですが、2年目から現場のスタッフを指示する役割を任され、思わぬ展開に正直戸惑いました。人を動かしたり、説明するための資料を作ったりと大変な面もありますが、それも経験。ですが、まだ現場経験が足りないので、現場ですぐに動けるようになることが今の目標。そうして業務の隅々まで把握し、情報としてアウトプットできるリーダーを目指しています。

チームでコミュニケーションを取りながら大切な品質を守っています!/石橋さん

◆きっかけはインターンシップの体験
当社のことを知ったのはインターンシップの募集ポスターです。興味を持ったのは、分析の授業で機器に触れ、こういう機器を使う仕事がいいなと考えていたため。そして働くなら九州から出て、環境を変えてチャレンジしたいと思っていました。その2つの想いが重なったのが当社だったのでインターンシップに参加。私の時はコロナ禍ですべてリモートでしたが、会社の人の話を聞くことよりも、与えられたテーマについて皆で話し合って発表するグループワークが多く、実際の業務でもチームでコミュニケーションを取りながら仕事を進めると感じ、入社を決めました。

◆日々、異なる試験を担当
今は医薬品の原薬を製造する部署に所属。私は品質管理を担当し、原料と中間体、そして完成した製品について、規格に合致しているかどうかの試験を日々行っています。試験項目が非常に多い上、試験するためのサンプリングも自分たちで実施することは、入社前は想像がつきませんでした。試験には何人ものスタッフが関わるので、記録の確認も時間をかけて行っています。また、試験は、その都度割り振られるため、決まった試験だけを行うことはなく、全員が関わり合いながら対応しています。従って毎日のように異なる仕事に携わっています。

◆医薬品に関わっていることのやりがい
当社に入る前まで、医薬品は製薬会社が作っているものだと思っていました。実際には、当社も含め、多くの会社や人が関わっていることを知り、その一部になれていることにやりがいを感じています。また、個人的には、経験とともに1日にできる試験の数が着実に増えていることに成長を実感しています。しかし、まだ経験不足・知識不足のところがあるので、わからないことがあった時や困った時には、抱え込まずに、周りの先輩や上司にすぐ質問をしています。そうして試験に入る前に、不安なことをすべてなくした状態にするよう心掛けています。

◆幅広い分析機器を扱える技術者を目指して
医薬品の試験で使用する分析機器には、GMPという国の規定により、機器ごとに資格が定められています。使用頻度の高い機器に関しては既に取得していますが、まだ全部は取りきれていません。そのため、より多くの機器の資格取得が今の目標。どんどん資格を取って、仕事の幅を広げたいと考えています。

学生の方へメッセージ

当社は研究開発から量産まで一気通貫で対応しています。そのため、ひたすら1つの業務に没頭するのではなく、様々な経験を通して多くの知識を蓄えながら仕事ができる会社だと思います。また、受託サービスであり、お客様の案件に合わせて対応することとなるため、幅広い案件に携わることができます。

そんな当社が求めている人材は、真摯に仕事に向き合えること。どんなに化学に関する優れたバックグラウンドがあったとしても、学生として知っていることと、実際の現場で起こっていることは異なります。その時に「もう知っている」と学びをやめてしまうと、そこで成長は止まってしまいます。逆に知識としては持っているけど、現場でもっと学びたいという姿勢があれば経験値が上がり、知識が増え、ステップアップできます。当社としても、新人に対して十分な時間と学ぶ機会を用意。研究者・技術者として、そして人間的な成長を促しています。

当社には「サイエンスを楽しむ」という文化があります。これは文字通りの「科学」だけでなく、日々の生活にも広義の「科学」があるとの考えに基づくもの。例えば、人間関係や生活習慣において、自分の努力によって上手く行くようになることも、ある種の化学反応と捉えています。それを踏まえて、新しいことにチャレンジし、仕事を楽しめる方が活躍できる会社です。
(人事担当 桜井さん)

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「仕事だけでなく、人間的にも成長して欲しいと考えています。厚い壁にぶつかったとしても、面白いととらえて努力することが結果へ繋がります」と話す桜井さん。

マイナビ編集部から

神戸天然物化学(株)は神戸研究所、出雲工場、KNCバイオリサーチセンターなど、特徴の異なる施設を保有しており、有機合成化学・バイオテクノロジー技術を用いて、受託試作から受託生産まで業容を拡大し、サンプル合成から試作、量産までをスピーディーに対応している。今回取材した3名は事業部も異なるが、こちらの質問に対し、理解できるよう優しく丁寧に答えてくれた。3名は異口同音に、同じ作業の繰り返しではなく、毎日仕事内容が変わる点に面白さとやりがいを感じているという。同社はチャレンジすることに対して楽しむカルチャーであるため、壁にぶつかったときはまずは自分で考えることを大切にしている。考え努力して結果を出すからこそ化学は面白く、3名のように人間的に成長をすることを楽しめるのだろう。

しかし、仕事のやりがいだけでは、働く満足には繋がらない。そのため同社では、基本的な福利厚生を完備した上で、年間休日は125日、残業についても1日1時間以内と定めるなど、ワークライフバランスが取りやすいことが魅力。自分で仕事を調整できるので、メリハリをつけて働くことが可能だ。今後も、教育面も含めて常に改革を進めていく予定で、より働きやすい環境が整備されていくことだろう。

学生時代に化学の世界に足を踏み入れ、培った知識を活かして仕事を楽しみ、社会人生活を充実させたい。そんな方には是非、注目して欲しい会社だと感じた。

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様々な経験を通して自分の枠組みを壊し、仕事を楽しみたい人には、魅力的な環境。オンとオフのメリハリをつけて働けるのも同社の特徴と言えるでしょう。

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