栄研化学(株)【東証プライム上場】

私は、入社して4年半の間、大腸がん検診にひろく利用されている便潜血検査試薬の研究開発に携わりました。研究部門内で製品開発をしたのち、製造・品質管理部門と連携した生産移行、マーケティング部門と連携した発売準備、信頼性保証部門と連携した薬事対応といった、一連のプロセスを経験することができました。また、製品改良・新製品開発に向けた探索研究を通じ社外の方との共同研究をしました。
そののち現所属の部署に移動し、博士号取得と新たな検査技術のシーズ探索を目標とし、国内大学に共同研究生として4年間出向しました。その間はアカデミア/企業の研究者として研究活動し、結果的に論文執筆や特許出願などの共同成果が生まれました。
その後は社内研究所に戻り、出向期間に開発した新規技術を深化させるとともに、将来製品化や事業化が期待される新規技術・新規バイオマーカーの探索研究をしています。また、複数の研究プロジェクトのファシリテーターとして、研究の方針を考えながら後輩の指導をし、マネジメントの力を磨いています。

まず好奇心の強さが挙げられます。入社以来いろいろな仕事に携わり大小様々な成功・失敗を繰り返すうちに、仕事が「もっと面白くならないか？」、「もっと効率があがらないか？」、と振り返って考えることで、様々な試行錯誤ができるようになり、自分の好奇心を満たしつつ研究・仕事を楽しめるようになりました。特に、当社で主に扱う検体検査は、受診者の方から提供を受けた検体を用い、体外(専門用語でイン・ビトロといいます)で測定・判定をするため、研究者のアイデア次第で様々な工夫ができます。その際、当社が多様な製品を扱っているため、幅広い技術をベースに独自のアイデアを試すことができるのは非常に心強いです。
次に英語力が挙げられます。海外出張、英文の契約書や特許明細書の作成など、英語をよく使います。また、限られた時間の中で最新の科学知見を効率よく収集・理解するには、英語論文を多読・速読する必要があります。当社ではTOEICや英語検定の受験料の補助制度や、成績優秀者への報奨金制度など多様な自己啓発サポートがあるため、積極的に活用し励みにしています。現在も、受講料補助を受けながらオンライン英会話に取り組んでいます。

私は入社2年目に第一子をもちました。全職種スーパーフレックスタイム制度を活用し、日々子どもの体調や妻の精神的余裕にあわせ、午前7時～11時くらいの間で自由に出勤時間を調整することができました。
また、仕事内容にも上司の配慮があり、拘束時間の短い実験や納期に余裕があり作業中断しやすい仕事に携わり、さらに複数人で作業を分担できるようにしていただきました。全社的に残業を減らす取り組みもあったため、繁忙期であっても早く帰宅し子どもと食事・入浴してリフレッシュするよう心がけました。
大学への出向の際にも、妻が専業主婦であったため、家賃補助制度を活用して一家そろって快適なアパートに引越し、職住近接を保ちつつ家族で過ごす時間を多くとることができました。子どもが大きくなった今も、幼稚園の送迎や学校行事にあわせてテレワークや有給休暇を組み合わせることで、家庭の負担を減らしワークライフバランスを保つようにしています。
最近の職場に目を移せば、父親・母親となった同年代の社員も多くなったため、仕事の息抜きにママ友・パパ友トークで盛り上がっている場面も増えています。

【2022年当時投稿】