最終更新日:2025/4/25

三和テッキ(株)

  • 正社員

業種

  • 金属製品
  • 機械
  • 重電・産業用電気機器
  • その他電子・電気関連
  • プラント・エンジニアリング

基本情報

本社
東京都

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

鉄道・送電鉄塔・発電所向け製品の開発・設計や営業の仕事の魅力とは

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上司や先輩社員のサポートのもと着実に成長

100年を超える歴史を持つ「三和テッキ株式会社」。開発・設計、プラント営業で活躍中の中堅・若手社員3名に、具体的な業務や仕事のやりがい、今後の目標などについて伺った。

■K.S.さん(写真右)
 開発第1部 開発2課/2020年入社
■H.S.さん(写真左)
 開発第2部 開発課/2012年入社
■N.T.さん(写真中)
 プラント部 営業1課/2020年入社

私の入社の決め手

「大学の先輩が入社しており、もともと興味がありました。115年以上の長い歴史と、仕事体験に参加した時の社内の和気あいあいとした雰囲気が良かったです。」(K.S.さん)
「学生時代は材料工学を専攻していました。鉄道や電力などインフラ関係の仕事がしたいと思い、当社への入社を決めました」(H.S.さん)
「インフラ系の企業かつ長く働ける点をポイントに就職活動をしていました。OG訪問で仕事とプライベートを両立できると聞いたことが決め手となりました」(N.T.さん)

鉄道作業員の安全を守る「断路器」を設計。畑違いの分野でも奮闘中(K.S.さん)

開発第1部開発2課で、主に「断路器」の設計に取り組んでいます。断路器とは、車両基地などに設置される安全装置で、電気回路を切り離し、電気が流れないようにすることによって、車両の点検時に作業員を感電事故から守る役割を果たします。設計にあたっては、断路器を設置する場所、位置を考慮しつつ、断路器を動かすための操作管、切換金具といったパーツとの組み合わせを考えて、断路器の図面を作成します。

大学では振動工学を専攻しており、もともとはその知識をいかした制震機器関係の仕事がしたいと考えていました。しかし、新入社員研修で各部署をまわった際に、当社で扱っている製品を数多く知り、振動工学の知識をいかすことに拘らず、他の製品の開発・設計にも興味をもつようになりました。配属後に任された断路器の設計は、電気分野の知識が求められるため、畑違いの分野への挑戦でした。大学時代の基礎科目の知識がいかされることもありましたが、最初のうちはわからないことばかりで、不安なことも多かったです。しかし、当社には上司や先輩社員に気軽に質問できる環境があります。上司や先輩は仕事の最中でも、質問をするたびに手を止めて、私の方を向いて丁寧に教えてくれます。ときには、絶妙なヒントを与えてくれて、自分の頭で考える力を伸ばしてくれます。おかげで安心して仕事を覚えることができましたし、自分の力でもっと考えなければという気持ちも芽生えてきました。

やりがいを感じるのは、何といっても、自分の設計した製品がカタチになったときです。実物を見るたびに「自分の力で設計したんだ」という思いが湧いてきます。入社から今日まで、自らの成長を実感する機会も増えてきています。上司に自分の設計をみていただき、「よくできている」という言葉をかけていただいたときは、本当に嬉しかったですね。

今後の目標は、知識やスキルに磨きをかけ、自分で正しく判断し、回答できるようになることです。特に、客先で打ち合わせをする際に上司や先輩に同行してもらう機会を減らすべく、技術力のみならず、お客様が本当に求めていることを正確に把握する力を身につけたいと考えています。

クレーン・デリック担当。「設計した製品が現場で活躍すること」が開発・設計の醍醐味です(H.S.さん)

開発第2部開発課で、送電線の鉄塔を建てるためのクレーンや、デリックの開発・設計を行っています。クレーンは、山奥など移動式クレーンが入ることができない場所で鉄塔を組み上げていくため、可搬式となっております。鉄塔の組み立てが進むにつれて自らもせり上がっていくクライミングクレーンや、鉄塔部材の移動、クライミングクレーンの組み立てに使用するジブクレーンなどがあります。デリックは、主にクライミングクレーンを使うことができない小型の鉄塔を建てるときに用いる組立工具です。クライミングクレーンは大きいものだと高さ150m以上になるため、解体した状態で現場に搬入します。そのため、部品点数は100点以上にのぼります。クレーンやデリックの設計の手順としては、建設する鉄塔の高さ・大きさに合わせ、標準となる製品をベースに強度計算を行い、CADで図面をコツコツ描いていきます。近年では、軽量化や工事の省力化・省人化に寄与する製品が求められるため、これらの観点を踏まえて開発・設計します。

この仕事でやりがいを感じるのは、何といっても、自分が開発・設計したクレーンやデリックが、現場で活躍している姿を見たときです。クレーンの設置はお客様が行いますが、開発者として現地で立ち会うことも少なくありません。長いものだと3~4年がかりの仕事だけに、大きな達成感を味わうことができます。また、送電線建設技術研究会の技術奨励賞を受賞したことで、自分の仕事を認めていただく機会があったことも嬉しかったです。

苦労する点をあげるとすれば、設計段階から社内試験までの工程をいかに管理するかということです。複数の案件を同時並行で対応するため、案件の山場が重なることのないよう、注意しながら仕事をしています。今後の目標は、従来型のクレーンに変わる付加価値の高い製品を創りあげることです。具体的なイメージはまだありませんが、作業に必要な人数を大幅に減らすことができるような製品を開発したいと思っています。

文系・理系、誰もが活躍できる環境。自ら考え営業活動を行うことは、やりがいがあります(N.T.さん)

プラント部で営業を担当しています。お客様は電力会社や重電メーカーです。発電所(火力・原子力・バイオマス)内部にある配管を、支持する「スプリングハンガ」と呼ばれる製品や、地震の揺れから守る「油圧防振器」などを取り扱っています。発電所の工事は、工事の情報を入手してから製品を納品するまでに早いものでも数カ月、長いものになると年単位のプロジェクトになります。また売上金額も大きく、数億円規模のプロジェクトになることもあります。

当社の営業は、案件の受注獲得を目指すだけでなく、見積作成から製品納入後の請求業務まで一連の工程に関わります。注文をいただいた際は、お客様の希望納期に沿えるよう工場との納期調整を行ったり、製品の仕様に関わる打ち合わせを実施するなど、最終的に製品が納品されるまでを管理します。営業はすべての工程に携わることから、プロジェクトマネージャー的な存在で、社内外をつなぐ要となるポジションです。発電所向けの製品を通して人々の生活に貢献しており、やりがいがあります。

入社2年目までは上司や先輩に指示された仕事で精一杯の日々でした。しかし、定期的に開催される若手社員向けの勉強会や、先輩社員の指導により知識・営業スキルを習得したこと、日頃の客先訪問でお客様と信頼関係を築けたことにより、少しずつ自信がもてるようになりました。その結果、入社3年目頃からはお客様の工事情報を入手できるよう、自ら客先へ出向き、営業活動を行えるようになりました。最近は、業界の動向や最新状況を確認したうえで客先を訪問し、当社でできることを考えるよう、心掛けています。

入社当初はうまくやっていけるか正直なところ不安でしたが、実際に働いてみるとその心配は無用でした。先輩社員には気軽に相談することができますし、なかには出産・育児を経て管理職として活躍されている方もいます。さらに、最近では社員の中で育児のために、時差出勤制度や時短勤務制度を積極的に活用している方が増えてきています。ライフステージが変化しても働ける会社だと感じています。

今後は受け身の営業ではなく、「こちらから当社ならではの強みをPRし、受注を獲得する営業力」を身につけたいです。中長期的には先輩社員のようにワーク・ライフ・バランスを充実させながら、営業としてステップアップすることを目標に、後輩の育成にも携わっていきたいです。

学生の”ギモン”を解決

【入社までに必要な資格は?機械・電気電子でなくても開発・設計になれる?】
当社は、入社にあたり必要な資格や、事前に勉強しなくてはならないことは特にありません。開発・設計などの仕事で必要な資格がある場合は、資格取得の支援制度を活用し、入社後に資格を取得することができます。また、当社では物理系、情報系の出身の方も活躍しています。開発・設計において必要な知識やスキルの習得には、社内勉強会や、外部講習などで学ぶことができます。そのため、機械・電気電子系以外の出身の方はもちろん、CADや図面に触れたことがない方でも安心して入社していただけると思います。(K.Sさん、H.Sさん)


【文系でも営業できる?】
私は社会学部出身で、入社当初は機械や発電所に関する知識は全くありませんでした。しかし、分からないこと、困ったことがあれば、上司や先輩社員に気軽に聞ける雰囲気の会社なので、文系学部出身でも全く問題ないと感じています。また、営業は人と人を繋げる橋渡しのような役割を担っていると考えているため、文系・理系を問わず、前向きな気持ちで、周りの人と協力しながら仕事を進めたいという人には向いていると思います。カタログを読みこんだり、定期的にお客様のもとへ足を運び、日頃から密にコミュニケーションをとるなど、地道な努力を重ねていけば、文系出身でも十分活躍できます。(N.Tさん)

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3人は学生時代の専攻とは異なる分野の仕事に携わっているが、定期的な勉強会や研修を活用しつつ、先輩・上司への質問のしやすさという強みをいかし、着実に成長している。

マイナビ編集部から

鉄道市場や電力市場、プラント市場、制震機器市場を通して、インフラに欠かすことのできない製品を供給し、人々の安心、安全、安定的な日常生活を支える「三和テッキ株式会社」。1907年の創業以来、日本の基幹産業の発展を支えてきた会社である。

同社ではどういった人物を求めているのか尋ねてみると、採用担当の方は次のように話してくれた。「ものづくりでは、お客さまと合意した期間までに依頼された製品を納入する必要があります。また、注文をいただいてから納品するまでの過程では、予期せぬ事態が発生することも。常に目標をもって何かあった場合でも、自身で『見る』、『考える』、『判断する』、『率先して行動に移せる』資質が大切です。また、仕事は一人では成しえません。営業や開発・設計、製造など、さまざまな部署と協力して進めていきます。その意味で、会社で求められる役割を意識しながら、チームワークを発揮する力も大切です。

長い歴史のなかで培った技術力と、顧客からの信頼も同社の魅力のひとつ。特に鉄道事業においては、日本の鉄道システムが海外へ展開している状況でもあり、海外ビジネスへのチャンスも広がっている。専門性の高いインフラ分野で活躍したい方には、注目の企業だ。

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LRTの新設や、新幹線の延伸などの大規模案件のみならず、将来的には、海外高速鉄道などグローバルに活躍するチャンスもある。

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