最終更新日:2025/4/9

櫻井工業(株)

  • 正社員
  • 既卒可

業種

  • 設備工事・設備設計
  • 建築設計
  • プラント・エンジニアリング
  • 住宅(リフォーム)
  • 建設

基本情報

本社
東京都

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

高層マンションや商業施設、駅舎に下水処理場まで。大規模設備工事を担うプロ集団!

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新築×リニューアル×プラント──施工管理を担う若手社員の活躍

大規模設備工事の豊富な施工実績をもつ櫻井工業株式会社では、上司や先輩に支えられながら、若手社員が着実に成長しています。同社を代表して3名の社員に、大規模設備工事を担うやりがいを語ってもらいました!

佐々木 拓哉さん(写真右) 
第二工事部/2017年入社

赤星 光流さん(写真中央) 
リニューアル工事部/2015年入社

奥畑 森朗さん(写真左) 
東海支店/2017年入社

櫻井工業株式会社の魅力を教えて!

「上司や先輩の距離感が近い会社です。どんなに忙しいときでも、質問をすると嫌な顔せずに答えてくれる。そんな優しい上司や先輩がそろっています」と、佐々木さん。
「現場代理人を任せてもらったばかりの頃、不安と期待が入り混じった私を上司や先輩がサポートしてくれました。温かな風土は、櫻井工業の一番の魅力です」と、赤星さん。
「櫻井工業の魅力は人にあり!全国の現場を飛び回っている上司が、わざわざ私の現場まで来て『今、どんな感じ?』と声を掛けてくれるくらいです」と、奥畑さん。

【新築】現場での経験を生かして、より品質の高い施工を実現する──佐々木さん

当社は大規模設備工事を得意としており、新築工事やリニューアル工事、プラント工事など複数の部門に分かれています。私は新築工事の施工管理を担う「第二工事部」に在籍。入社から現在まで3つの現場を担当しており、現在は大規模マンションの施工現場に入っています。

新人時代、最初に担当した現場は約500戸の集合住宅で、施工後の満水試験を担当しました。一戸ずつ、排水パイプ内に水を満たして漏れがないかをチェックし、その様子を撮影して記録。非常に手間のかかる仕事でしたが、だからこそ得た気付きも多かったように思います。想像していた以上の工程が多く、やるべきことがたくさんあることに驚き、一つひとつの作業を順序立てて行っていくことの大切さをこの時に学ぶことができました。

次に入った現場は、100戸ほどの集合住宅です。ここで私は外構工事を担当。敷地内にある埋設管を道路に埋まっている下水道本管につなげるのですが、図面に書かれている施工法では、排水の流れに問題が生じることがわかりました。急きょ、上司に相談して、新たな施工法を検討。さらに、配管のルートも検討し、工事を進めていきました。

新人の頃は上司や先輩に言われたとおりに動くだけで精いっぱいでしたが、経験を積むにつれて、自分で考え、動けるようになってきました。単に給排水の配管を図面どおりに収めていけばよいのではなく、現場に立ち会う私自身が「より良い施工を」と考え、品質を高めていく。このような姿勢が大切であると感じるようになりました。

現在、入っている現場は、高層棟と低層棟からなる大規模マンションで、私は低層棟の衛生・空調設備の施工管理を担当しています。これまでは設備工事の一部を担当してきましたが、今回は衛生と空調設備の両方を任され、しかも図面の作成から施工管理に至るまで、その全てを担当しました。学生時代、「大きな仕事がしたい」という漠然とした思いを抱いて、この世界に飛び込みましたが、着実に目標に近づいていくのを実感しています。今後は施工管理技士の資格をとるなどしてスキルを磨いていき、より品質の高い施工を実現できるようになりたいですね。

【リニューアル】この先も、何十年と安心して設備を使っていただくために──赤星さん

一般的に、衛生設備や空調設備の寿命は、建物の寿命よりも短いといわれています。そのため、建物を長く安全に使うには、適切なタイミングで設備の修理や更新を行うことが大切です。私が所属するリニューアル工事部では、駅舎や工場、倉庫、病院、空港など、さまざまな施設にある衛生・空調設備のリニューアル工事を担当しています。

リニューアル工事は、「建築設備診断技術者」の有資格者が設備の状況を調査するところから始まります。老朽化の具合を診断し、改修が必要な箇所を確認した上で、工事の提案を行います。正式に工事の発注が下りたら、私たち施工管理の出番です。職人さんと一緒に再度、現地調査を行い、リニューアル工事用の図面を作成。そして、既存設備を撤去し、新たな設備に交換します。

私は櫻井工業に入社後、新築の施工管理を3年経験してから現在の職場に異動したため、当初は新築工事とリニューアル工事の違いに戸惑うことがよくありました。現地調査をしてみると、見たこともない旧式の配管が使われていることは日常茶飯事で、図面もデータではなく手書きのものがほとんどです。古い配管の一部を撤去し、新しい配管をつなげる際には、古い配管の特徴を踏まえて継手を選ぶ必要があり、その都度、現場を調査しながら判断することが大切です。また、建築時期によっては、アスベストが使用されている可能性もあります。事前に検体を取って調査することも、リニューアル工事部に来て初めて学びました。

老朽化した配管を新しい配管に交換することで建物がよみがえり、この先何十年と、多くの方に利用していただけるようになります。だから私は常に自分の心に言い聞かせます。「自分たちには、建物の設備に対する責任があるのだ」と。少しでも長い期間、設備を使っていただけるよう、慎重に工事を進めていくよう心掛けています。

櫻井工業に入社して5年が経ち、これまでに施工管理技士二級の資格を取得しました。次は一級の資格取得に挑戦するつもりです。また、最近は現場代理人を任せてもらえるようになったので、一つひとつの現場に全力で取り組み、難しい現場も担えるようになれたらうれしいです。

【プラント】下水処理場の配管工事を通じて、人々の水道インフラを支える──奥畑さん

私たちは24時間365日、いつでもきれいな水を利用することができ、日々の生活で出た排水は下水道管を通って適切に処理されています。公共下水処理場は「各家庭から集めた生活排水を処理する」という重要な役割があり、当社のプラント事業は、下水処理場における配管の交換工事などを担っています。

プラント工事の一番の特徴は、規模の大きさにあります。下水処理場内には集められた排水を貯める池や反応タンクなど複数の施設があって、施設と施設をつなぐ配管は両手で抱きかかえられないくらいの大きさで、重さも数トン単位に及びます。そのため、プラント工事では安全管理が非常に大切になります。もちろん、品質管理も欠かせません。配管の見た目にも気を配りますし、新しい配管に交換後、試運転を行って、仕様どおりの機能が出ているか確認することも大切です。

プラント工事では、下水処理場特有の構造を理解した上で工事を進める必要があり、現場で先輩に教わりながら施工の流れを学んできました。少しでも施工管理のスキルを高められるよう、新しい現場に行くたびに、自分なりにテーマを持って仕事に取り組むようにしています。「この現場では品質管理を徹底する」と決めたときには、こまめに掃除をするよう心掛けました。すると、施設内を意識して観察するようになり、新たな気付きがたくさんありました。例えば職人さんから「設備部材が足りない」という報告を受けたとき、「あの場所に保管してあったな」と気付くことができます。これにより、余計な設備部材を注文せず、コストカットにつなげることができます。

実は、「施設内を意識して観察する」視点は、現場の上司が教えてくれたものです。上司は、このアドバイスを通じて、現場全体を見渡す視点を持つことの重要性を教えてくれたのです。

当社のプラント工事はニッチな分野ですが、だからこそ極めがいがあると感じています。責任を持って一つひとつの現場を担い、お客さまに認めていただけるくらいのレベルになることが、私の目標です。その結果、「プラント工事の第一人者」と社内外から評価いただけるようになれたら本望です。

学生の方へメッセージ

1938年の創業以来、櫻井工業では「確実品位ある設計施工」をモットーに業務拡大し続けてきました。私どもが大切にしてきたのは「社員ファースト」の視点。社員が物心ともに満たされてこそ、顧客満足を実現し、社会貢献できるという考えを基本としています。

「社員ファースト」とは、会社が社員の幸せのために力を尽くすことだと私は定義づけています。だからこそ、育児や介護など、いかなる事情を抱えた社員もその人らしく働けるように、社員一人ひとりに合った働き方を提供してきました。社員の数だけ働き方があって良い。そんな思いを持って、より良い環境づくりに力を入れています。

近年は、社員から希望者を募った上で、親御さんに直接お会いして、当社の経営理念や仕事内容について説明する場も設けています。「大切なお子さんをお預かりしている以上、ご両親にも安心していただきたい」という思いから始めたのですが、おかげさまでみなさんに喜んでいただいています。社員を大切にする姿勢は歴代の社長が何よりも大事にしてきたこと。今後も「社員ファースト」は当社の存在価値でありつづけます。

一方、建築業界が大きく変化する今、古いものを壊して新たなスタイルを創る時期にも差し掛かっています。これから入社するみなさんには、既存の社員にはない新しい発想やアイデアを駆使して、真っすぐに挑戦してほしいと思います。
<代表取締役社長・山口 哲司>

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会社を率いる山口社長は、新卒入社で現場経験を経て経営トップとなった。創業家などとの縁は一切ないという。一人の社員が社長の座まで上り詰められる会社なのである。

マイナビ編集部から

超高層タワーマンションを中心とする大型建築物において、給排水や空調といった設備工事を手がける櫻井工業は、1938年の創業以来、実に90年近くの歴史を紡いできた伝統企業である。長年にわたって蓄積してきた技術力が評価され、首都圏でも話題になった著名なマンションにもかかわっているほか、商業施設や病院、オフィスビル、学校、プラントなど、ジャンル的にも多様な案件を抱えている。幅広い角度の技術に携われるだけに、厚みある施工管理者に成長できる場が広がっていると言える。

東京の下町・深川に位置するだけに人情に厚い先輩もそろっているから、新人を面倒見よく育ててくれるそうだ。配属後も先輩のOJTのほか、役員クラスと新卒1年目が“親子”関係になる「ペアレント制度」を通して月1回ペースで悩み事を打ち明ける場も設けているのも安心材料の一つとなっている。

施工管理職は約2年にわたる現場研修を実施しており、ローテーションで複数の現場を経験する時間を設けることで、じっくりと育て上げる方針だ。同社では建築系のみならず、文系出身の施工管理者も活躍しているが、これも手厚い教育制度の賜物だろう。働く環境も整備し、1年目は残業禁止とし、2年目は月20時間までに抑制している。また、月額1万円(29歳まで)の社員寮もある。まさに安心して働ける場所がここには広がっている。

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東京の江東区深川に本社を構える同社。下町という土地柄、近隣の富岡八幡宮の祭事などにも積極的に参加しているという。

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