最終更新日:2025/3/7

基礎地盤コンサルタンツ(株)

  • 正社員
  • 既卒可

業種

  • 建設コンサルタント
  • 建設

基本情報

本社
東京都

取材情報

事業について伝えたい

最先端技術を駆使して、地盤変動を可視化。日本の「防災」に大きく貢献できる仕事です

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若手技術者が本音を語る

地盤調査のリーディングカンパニーとして、60年以上の歴史を誇る同社。最先端技術「SAR(合成開口レーダ)」を用いて地盤変動の解析を行い、日本の「防災」の一翼を担う、若手技術者の本音に迫ります。

技術本部物理探査部
N.Y.さん(2017年入社)
理学研究科 地球生命圏科学専攻修了

就職活動中に同社と出会ったことで、人々の命を守る「防災」に興味を抱いたN.Y.さん。自然災害が増えている今の時代に、高い注目を集めている分野だ。
N.Y.さんの部署では、「SAR×機械学習」といった新たな取り組みをスタート。そのメンバーの一人として、日々チャレンジングな仕事に挑んでいる。
「SAR(合成開口レーダ)」と呼ばれる最先端技術で、地盤変動を可視化する業務を担当。衛星データを用いて、日本中の地盤変動を解析することができる。

当社の実績に触れ、「地熱」から「防災」へ就職活動の軸をシフト!

学生時代は、海洋底の形成についての研究を行っていました。さまざまな調査方法で、海洋底が生成された年代などを調べていくというものです。就職活動では、「石油」「地熱」といったエネルギー関連を中心に企業研究をスタート。2011年の東日本大震災後、新エネルギーへの関心の高まりを受けて、特に地熱への興味を持っていました。

地盤工学のコンサルタントである当社と出会ったきっかけは、就職情報サイト。地熱というキーワードでいろいろ調べていくなかで、当社の存在を知ったのです。私が就職活動をしていた2016年は、熊本地震が起こった年。当社が、大規模な斜面崩壊が発生した阿蘇大橋地区の地盤調査を手掛けたということを知り、この会社で働きたいと決心しました。

石油、地熱といったエネルギーは、人々の日常生活を支える、なくてはならないインフラです。それに関連する仕事に携われば、きっと大きなやりがいを得られるでしょう。けれども「防災」は、人々の暮らしだけでなく、命を守る上でも欠かせないもの。当社の説明会で、阿蘇大橋地区の被害状況の映像を目にして、防災に関わる仕事に就きたいという気持ちが大きくなっていったのです。

面接を通してフレンドリーな社風を感じることができたことも、志望理由の一つ。面接の後半には、私の地元の話で盛り上がるなどフランクな雰囲気で、肩の力を抜いてありのままの自分で挑むことができました。

当社では、地盤の調査・試験・分析から構造物の設計・施工管理・安全管理・維持管理まで、ワンストップで社会インフラの整備に携わっています。そのため、技術者の活躍のフィールドは多彩。入社後、私は技術本部物理探査部に配属されました。「物理探査」というのは、さまざまな物理現象を利用して、地盤を破壊させることなく、内部を可視化することができる技術のこと。地盤調査をはじめ、さまざまな調査の最前線で活用されています。

入社1年目から、最新技術を駆使して働けるのがやりがいに!

入社以来、私が担当しているのは従来の「物理探査」とは異なる、リモートセンシングに関する仕事。具体的には、「SAR(合成開口レーダ)」と呼ばれる最先端技術で、地盤変動を可視化するというものです。マイクロ波を使って地表面を観測する「SAR衛星」からデータを取得し、地盤の沈下や隆起を数センチ単位で発見できます。この技術を駆使して、地盤変動を解析しています。

これまでに携わったプロジェクトの一つに、SARによる道路建設予定地の地盤調査があります。SAR衛星から4~5年分のデータを取得し、その間に地盤がどれだけ動いたのかを解析しました。解析結果は地すべりが起こりにくい地盤かどうかの判断材料となり、防災を意識した安心で安全な道路計画に生かされます。

データの解析処理を行うのは基本的に一人ですが、その結果からどういった結論を導き出すかは、社内にいる地質のプロフェッショナルや現場をよく知っている支社のメンバーと協議しながら決めていきます。いくら最先端の技術であっても、私たち人間が間違った結論を出してしまえば元も子もありません。ですから、解析結果をどう解釈するかは、非常に重要なフェーズなのです。

SARを導入している建設コンサルタントは、そう多くはありません。そんななか、入社1年目から最先端技術を駆使して業務にあたれることは大きなやりがいです。しかも、防災の一助を担う私たちの仕事は人々の安心、安全な暮らしに直結。常に誇らしさを感じながら、高いモチベーションで働いています。

SARを活用した地盤変動の解析は、まだ新しい分野です。そのため、目の前に大きな壁が立ちはだかることは少なくありません。しかも前例がないので、答えは自分たちで見つけるしかないのです。決して楽ではありませんが、敷かれたレールの上を走るのではなく、自らレールを敷いていくチャレンジングな仕事。常に挑戦の連続で、刺激的な日々を過ごしています。

若手が高いモチベーションで、長く活躍できる職場環境!

当社は、若手がどんどん経験を積める会社です。私は入社2年目のとき、『地盤工学研究発表会 』で論文を発表する機会を与えられました。日々の業務の成果をまとめた「SARを利用した地すべり土塊および道路変状の推定」という論文は、優秀論文発表者賞を受賞。受賞できたのは運がよかったこともあるかもしれないですが、論文の執筆は自分がやってきた仕事を再確認できるいい機会になりました。

昨年12月からは、SAR衛星から取得したデータを用いた機械学習プロジェクトに参加しています。膨大なデータから過去に災害が起きた箇所を特定していき、災害に弱いエリアを自動で導き出すというもの。若手のうちから次々と新しいことにチャレンジできるのがうれしいですね。

当社は一度任せたら口を挟むことなく、主体性を尊重してくれる会社であることもポイント。オープンな雰囲気の職場で、若手だからといって臆することなく、意見を発信していけるのも魅力です。ワーク・ライフ・バランスも良く、仕事後も、自分の時間を大切にすることができています。

また、私以外にも多くの女性技術者が在籍しています。近年ますます増えてきており、今年入社した私の部署の新人メンバーも女性です。同期の仲間の中には、産休・育休を取得中の人もいます。当社でなら、仕事と子育てを両立しながら、しっかりキャリアを磨いていけるでしょう。

今後の目標は、特に設定していません。今は、自分に与えられた目の前のミッションを、確実にクリアしていくことが大事だと考えているからです。衛星データを用いて地盤変動の解析を行うSARの技術を活用すれば、人が立ち入れない山奥や私有地の地盤も調べることができます。今後もSARの可能性を広げていくことで日本の防災に貢献できればと思っています。

学生の方へのメッセージ

当社の社員の個性は、十人十色。体育会系タイプもいれば文化系タイプもいますし、アグレッシブな性格の人もいれば控えめな性格の人もいます。ですから、どんな方でも「自分の色」を大切にしながら活躍していけると思います。

建設コンサルタントの当社には、土木系学科出身の社員が多数、次いで地質系学科出身等々の社員が在籍しています。だからといって、それ以外の理系学生が活躍できないというわけではありません。「学生時代の研究と関係ない」とあきらめてしまったら、選択肢が狭まってしまいます。企業研究を行う際は、視野を広げて興味の持てる分野をチェックしてみてください。

自分に合う会社かどうかを見極めることがとても重要です。私は、当社の説明会後に実施された仕事場見学会に参加しました。それにより、職場の雰囲気を肌で感じられ、ここで働く姿をイメージできてよかったです。インターンシップなど、仕事場を見学できるチャンスがあれば、ぜひ積極的に参加してみてください。

コロナ禍も数年を経て漸く収束し、対面式で企業訪問もできるようになりました。
会社研究も時間をかけてほしいと思います。何をするにも進まないという人も多いかと思います。けれども、何をするにも健康が一番です。しっかり食べて寝て、身体を大切にしながら企業への理解を深めていってください。

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調査・設計・防災・環境・解析・情報システムなど、多方面から地盤にアプローチしている「基礎地盤コンサルタンツ」。その最前線では、多くの若手社員が活躍している。

マイナビ編集部から

建設コンサルタント業界は、高い技術力を売り物にするイメージがあるものだが、基礎地盤コンサルタンツで働く社員を見ると、
そこに働く人、人材こそが技術力そのものだと実感できる。キャリアアップのための資格取得研修やプレゼン研修、
プロフェッショナルとして活躍できるよう、質の高い教育研修が定期的に繰り返し行われている。 技術発表会、講習会・学協会活動などを通じて
従業員の生涯教育、海外プロジェクトに合わせた研修など、可能性を最大限に引き出す環境を整えている。

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同期、後輩、上司。共に学び、教え、そして組織として成長し続け、社会貢献に役立つ技術力を身につけていく。
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