最終更新日:2024/8/16

(株)魚力【東証プライム市場上場】

  • 上場企業

業種

  • 専門店(食品・日用品)
  • 商社(食品・農林・水産)
  • 外食・レストラン
  • 百貨店
  • スーパーマーケット

基本情報

本社
東京都

取材情報

探そう!理想の先輩・働き方

お客様に向き合いながら、自分たちの力で「日本の魚食文化」を盛り立てていく!

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店舗と本部、それぞれで活躍する社員をクローズアップ!

◆ 堤 真理子さん(写真右)
営業管理部 品質管理課
2017年入社/食生活科学科卒

◆ 大田 翔さん(写真左)
営業部 店長職
2010年入社/環境科学科卒

お客様とのコミュニケーションを大切にする魚屋として誕生し、まもなく創業100年を迎える(株)魚力。小売業を軸に、近年はグローバル市場を見据えた事業展開にも乗り出している。ここではちがった活躍を見せる2名の先輩社員に、入社から現在までの仕事内容や同社の風土について語ってもらった。それぞれの話から、同社の魅力を伝えていく。

先輩の横顔

「子どものお迎えにも温かく送り出してくださるようなアットホームな職場です。店舗時代も連休など取れて、プライベートの時間も充実しています」と堤さん。
「後輩のためにも、残業せずに仕事を終わらせる店長の働き方を徹底してきました」と大田さん。休日は家庭での料理担当で、先日はお子さんの運動会にも参加したそうだ。
6年前に新体制となり社内改革やDX化がさらにに進み、より働きやすい環境に変化している。店舗と本部の距離も近くなり、迅速に連動できる体制になったそうだ。

1年目から商品開発の手応えを実感。品質管理の面から店舗を支えていきたい/堤さん

私は昔から「食」に興味があり、大学では食物科学を専攻。同時に飲食店でアルバイトをして、調理や接客を経験しました。企業研究でも食に関わる業界を広く見ていましたが、特に注目したのが魚を扱う企業です。魚の知識や調理技術を学びたいという観点から当社に興味を持ち、実際に店舗にも足を運び、お客様を大切にする姿勢に共感できたことから入社を決めました。

入社後、最初に担当したのは店舗の惣菜部門です。前例がほぼ無いなかで新商品を作る機会をいただき、社員やスタッフ、本部社員など多くの方の協力を得ながら開発を進めました。形状、味、原料の種類など細部にまでこだわり、試行錯誤して完成させたアジフライは好成績を残し、1年目ながら大きな達成感を味わいました。売り場の定番商品にできたことや、常連のお客様に喜んでいただけたことも大変うれしかったです。

この経験を糧に、その後はお弁当の開発に注力。接客中お客様の些細なひと言を聞き逃さないようにして、さまざまなニーズを吸い上げることを心がけていました。そうして作り上げた商品を目の前ですぐに手に取ってもらえる環境なので、モチベーション高く励むことができました。その後は寿司部や飲食部などを経験。地域や店舗のタイプに合わせ工夫をしましたが、どの店舗でも常に意識していたのは「お客様に喜ばれる商品を提供する」こと、スタッフと円滑なコミュニケーションを図ることです。良いお店をつくるには店内の協力関係が欠かせないと実感し、スタッフの皆さんの声には積極的に耳を傾けるようにしていました。

私は2年間の産休・育休を取得したのち、今春からは本部の品質管理部門で時短勤務をしています。商品ラベルに記載する内容の精査をしているほか、店舗に出向いて衛生状態を検査したり、新店の立ち上げの手伝いなどが主な業務です。食品表示法や食品衛生法に則ったラベルを作成するにあたり学生時代の勉強も生かせていますが、ここ数年の改定内容も網羅する必要があるため、新たに勉強しながら取り組んでいます。本部に来てからお客様との直接的な接点はなくなりましたが、添加物やアレルギーの表示は人によっては必須の情報なので、「お客様が商品を手に取っていただくための安心材料になっている」という実感が、仕事のやりがいにつながっています。

その日の商材をいかに演出して、お客様に喜んでいただくか。日々の挑戦が楽しい!/大田さん

私は店舗一筋でキャリアを積んでおり、これまでに10店舗を経験しています。祖父が漁師をしていたこともあり、幼少期から魚の存在が身近で、かつ大好きな食材だったことから、食を扱う仕事を調べたことが当社へ入社するきっかけになりました。

入社後、最初に配属となったあきる野店で、3年間魚に関連した知識を習得するべく基礎を学びました。料理は好きだったので包丁の扱いにはさほど苦労しませんでしたが、お客様や同僚とのコミュニケーションについては課題が多く解決までに費やした時間もあったので、その分成長できたと思います。当時は人と話すことが苦手で、特に年長の方々に対しては何を話していいのか悩むことが多く、先輩に助けていただいた場面は本当に多かったです。私が困っている様子を感じ取ってか、積極的に歩み寄ってサポートしてくださった先輩たちには心から感謝しています。その後、先輩たちとは業務後に飲みに行ったり、休日に遊びにでかける関係にもなり、仕事の楽しさを教えていただきました。

入社8年目には八王子店の店舗で店長代理を任され、10年目からは店長を担うようになりました。毎日いらっしゃる常連さんも多く、店長として毎日来ても飽きない売り場作りを目指しています。その日仕入れたものをいかに演出しお客様に魅せていくかは、店長の腕次第。魚は季節や天候の影響を受ける商材なので、臨機応変に計画を変更しながら毎日どこかにピークタイムを作り、お客様に楽しみながら購入いただけるような演出やイベントを考えています。接客時の交流を楽しみに来てくださるお客様も多く、「店長さんがいる日に買いに来るのが楽しみなんだ」などと声をかけてくださるお客様もいてありがたい限りです。

昨年から現在の立川店に配属されました。魚力には2人店長体制の大きなお店がいくつかありますが、なかでも立川店は売上の1、2位を争う旗艦店です。鮮魚、寿司、飲食、惣菜、干物専門店という5部門を統括している分、今までの店舗よりさらに広い視野を持って取り組む必要があり、大きな挑戦をさせていただいています。店長としてはまだまだ成長が必要なので、まず自分が率先して行動する姿勢を大切にしています。それもあってか昨年末には、1日で通常の売上げの約10倍という大きな売上を立てることができました。すべての売り場展開を計画し無事にやり遂げることができたことで、達成感が非常に大きかったです。

それぞれの今後の目標/魚力の社風について

私の今後の目標は食品表示の立場から店舗での商品開発に貢献することです。魚介類はさまざまなアレルギー表示が必要なので、ラベルを作成する種類を絞るために店舗で1つの商品として詰め合わせができる組み合わせをある程度、本部で決めています。品質管理の観点からやむを得ないとはいえ、好きな素材を自由に組み合わせることに制限をかけている状況なので、色々と試行錯誤しながら、今以上にバラエティ豊かな商品を提供できる状況を作っていきたいです。個人的には特にお寿司に興味があるので、本部の立場から商品化の提案にも関わっていきたいですね。

当社は挑戦の機会が多くある職場なので、興味の幅が広い人にはとても面白い会社だと思います。調理技術などは先輩たちがイチから教えてくれるので、魚に触れたことがない方でもまったく心配は要りません。プロ意識の高い職人さんたちも接してみるとフレンドリーな方ばかりですし、とても活気がある会社なので、明るく積極的な人が活躍しています。
【堤さん】

店舗で働く一番の醍醐味は、お客様に喜ばれるものを届けられたという実感を日々得られることです。目の前で商品が売れていく様子を直に見られますし、商品が残り僅かになった棚を見ると毎日嬉しいですね。そのために一番重要なのは、店舗内でのコミュニケーション。スタッフたちの協力がなければ売上は絶対に作れませんし、社員とスタッフ全員が同じ方向を向いて取り組めるよう意識しながら働きかけています。

感染症対策の観点から、ここ数年は接客を少し控えめにしていましたが、今後はお客様とのコミュニケーションも少しずつ増やしていきたいですね。人流が戻っているなかでさまざまな施策を打ち、来店者数や売上を着実に伸ばすことができていますが、さらに高い水準を目指していきたいです。個人としては入社時から「上を目指そう」と決めていたので、当店で経験を積んだのち、エリアを統括する営業課長になることが目標です。

会社としては海外へ商品を輸出したり、アメリカやタイなど海外のお店をプロデュースするといったグローバルな展開が始まっていることにも期待感があります。国内でしっかり事業を展開してきたからこそ得られたチャンスだと思いますし、社会が変化するなかでも、当社は「将来に希望を持てる魚屋」だと感じています。
【大田さん】

企業研究のポイント

企業研究では最初から業界を絞り込まず、幅広い業種・企業に触れておくことをおすすめします。思いがけず興味を持てる仕事を見つけられたり、自分では気づいていない将来の可能性に出会えることもあるでしょう。複数の選択肢から比較検討をし、納得のいく決断をするためにも、入り口では幅を持たせたほうが良いと思います。また、その会社ではどのような仕事や働き方ができるのか、さまざまな社員の例を確かめておくことも大切です。会社紹介では花形の部署やアピールしたい事業分野が前面に出ているケースが多いですが、ピンポイントで「この仕事ができるはず」と思い込んでしまうと、ギャップにつながりやすくなります。

当社もバイヤーや海外部門などさまざまなキャリアが広がっていますが、事業の基本はお客様に対する小売業なので、お店が好き、接客が好きという社員たちが多くいます。毎日違う商材が入ってきて、それをどう売るかを考えるという点では変化の多い仕事です。お客様の反応が手に取るようにわかり、チャレンジの結果が見えやすいといった特徴もあります。

さらにアルバイトやインターンシップで経験を重ねてみるのも良いでしょう。小売業の場合、お店に足を運べば外からでも社員の姿を見られます。先輩たちの働く様子をしっかり確認したうえで、自分が働いているイメージが湧く会社を見つけていただければと思います。
(人事部 副部長 半澤あゆみ)

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店舗はシフト勤務だが、月8~10日の休日があり、年間休日は115日。社員の育児休暇取得者も増えており、ワークライフバランスも大切にしながら働ける環境だ。

マイナビ編集部から

1930年に、鮮魚小売を主軸として誕生した(株)魚力。現在は小売事業に加え、飲食事業・卸売事業という3本の事業柱を持つ企業へと成長している。テナント形式の店舗のため、出退店の判断を迅速にすることで収益力を維持しており、今年も増収増益の見込みだそうだ。寿司や惣菜の需要が特に伸びているそうで、取材でも商品開発のエピソードをたくさん聞かせていただいた。

「魚によって世界の人々を健康で幸せにする」というミッションのもと、近年はグループ会社とともに海外への卸事業も開始。海外の店舗プロデュースなども手がけており、世界の寿司人気を受けてグローバルにも事業を広げていく構えだ。

店舗内は鮮魚や寿司など各部門に分かれており、入社後はまず複数店舗・複数部門で経験を積む。年間3~5店の新規出店を行っているため、新店の立ち上げも高確率で経験できるそうだ。その後は大田さんのように店長へとステップアップする社員もいれば、堤さんのように店舗運営を支える本部職へとキャリアを広げる社員もいる。鮮魚を仕入れるバイヤーや複数店舗を管轄するエリアマネージャーなど、さまざまな将来の可能性を持てる企業だと取材を通しより密に感じることができた。

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1年目の秋には、毎年恒例の気仙沼研修を実施。生産者や養殖・加工業者の思いに触れる研修や、包装容器の観点からSDGsを学ぶ研修などを幅広く行っている。

会社概要に記載されている内容はマイナビ2025に掲載されている内容を一部抜粋しているものであり、2026年卒向けの採用情報ではありません。企業研究や業界研究にお役立てください。

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