最終更新日:2025/3/1

福岡県警察

  • 正社員
  • 既卒可

業種

  • 官公庁・警察・消防

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福岡県

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

未知なることに挑戦し、懸命に学びながら成長してきた警察官のキャリアストーリー

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現場の最前線で活躍する先輩にインタビュー

交番から刑事、被害者支援、採用まで、幅広い仕事に携わってきたN.K.さん。知らない世界を知ることで成長してきたN.K.さんのキャリアを振り返りながら、福岡県警の仕事や職場の魅力を紹介します。

警務部警務課採用第一係
N.K.さん(巡査部長・2015年採用)

商学部卒。警察署の交番、刑事課盗犯係、被害者支援・相談係を経て、現在は県警本部警務部警務課採用第一係で警察官の採用活動に携わる。

N.K.さんの1日

説明会の資料作成など、デスクワークも多いのが採用係の特徴。想像もしていない業務だったが、学生の皆さんと触れ合えることが楽しく、たくさんの刺激をもらっている。
説明会は県警本部で行うこともあれば、それぞれの学校に出向いて行うことも。警察官をめざす人を一人でも増やすため、仕事の意義や魅力をしっかりと伝えている。
警察官採用試験は年2回。試験の準備や当日の運営も重要な業務で、写真のように体力試験の監督をすることもある。

相手の気持ちに寄り添い、冷静・親身に対応する。それが今も変わらない一番の心得

2015年に福岡県警察官を拝命して最初に配属されたのが、警察署の交番。事件や事故があればいち早く現場に駆けつけて対応したり、地域のパトロールや不審者への職務質問を通して犯罪を未然に防ぐなど、県民の暮らしに密着した活動で地域の安全と安心を確保していました。繁華街にある交番だったため、夜間は泥酔者のトラブルなど難しい対応も多々ありましたが、すぐに駆けつけて適切に対応すれば何事もなく終わることがほとんどで、相手がどんな状態であってもこちらが親身に対応すれば相手は必ず応じてくれます。逆に、対応が遅れると些細な揉め事が事件になってしまうこともあるため、常に迅速な対応を意識していました。

次に配属されたのが、刑事課の盗犯係。万引きや空き巣などの窃盗事件を担当して、地域の交番と連携しながら被疑者や目撃者からの事情聴取、現場確認、犯人の取調べなどを行っていました。事情聴取や取調べなど、相手とコミュニケーションを取りながら進めていく業務が多いのですが、そこで心がけていたのが、相手の気持ちに寄り添い、粘り強く冷静に話を聞くこと。相手によって態度を変えたり、ヒートアップした相手につられて感情的になったりすると会話は続きませんし、せっかく築き上げた関係もそこで壊れてしまいます。相手が子どもであっても年長者であっても言うべきことは言い、寄り添うべきところは寄り添う、そうしたメリハリが大切なのは、家族や友だちと取る普段のコミュニケーションと同じだと思います。

交番勤務時代も刑事時代もそうですが、事件や事故というのはいつ発生するかわかりません。そのため、何が起こってもすぐに対応できるよう、できることはできるときにやっておくという習慣が身についたのもこの頃です。

想像もしていなかった業務を経験して、これまでにはない喜びとやりがいを実感

交番で3年、刑事課で3年勤務し、その後に総務課の被害者支援・相談係に異動しました。被害者支援とは文字通り、犯罪被害者を支援する業務のことで、関係機関や各種制度の紹介など、警察ができるさまざまなサポートを行います。相談係は警察署の窓口的な役割を果たし、たとえば「近所に不審者がいて子どもが心配」といった相談があったときには、地域の交番と連携し、パトロールを増やすなど、状況に応じて適切な対応を検討して実行します。どんな相談事もその人にとっては大きな心配事で、警察を頼って相談に来てくれているわけですから、自分の対応で少しでも不安が解消されて安心してもらえるととてもうれしく、やりがいを感じることができました。

被害者支援・相談係を1年間経験した後、本部に異動。次は警務課で職員の採用を担当することになりました。これはいわゆる一般企業の人事と同じで、就職情報会社が主催する合同説明会や県警本部での説明会を通して行う組織や業務の紹介、採用試験の準備や運営、合格者が警察学校に入校するまでのサポートなどが主な業務です。これまでは犯人を捕まえるために動いたり、被害者を支援したりといった、ある意味“警察らしい仕事”をしていたので、次の仕事が採用担当と決まったときは正直とても驚きました。しかしいざ仕事を始めてみると警察官を志す若い人たちと接することがとても新鮮で、顔を合わせるたびに大きなパワーをもらっていますし、自分が警察官を志した当時を思い出し、初心に立ち返る良い機会にもなっています。自分が採用に関わった後輩たちが、警察学校で頑張っている姿を見るのもうれしいもので、後輩たちが警察学校を卒業し、一緒に働ける日が今からとても楽しみです。

将来のことは、与えられた場所で学び、経験を積みながらじっくり考えていく

これからのキャリアについてはまだ明確に定まっていませんが、また刑事課で働きたいという思いがあります。ただ、被害者支援業務や採用業務など、入職当初は想像していなかった業務を経験したことで、自分が知らなかった業務や部署にも興味が湧いてきています。キャリアの希望を出すことはできますが、県警ではそれぞれの能力を最大限発揮できる適材適所の人材配置が行われており、さらに各部門の実務に直結した研修や専門性を高める研修も用意されているので、まずは与えられた場所で学んで経験を積みながら、将来のことをじっくり考えていきたいと思っています。

福岡県警は働きやすい仕組みや環境が整っており、私自身もオンとオフのメリハリをつけて働くことができています。突発的な事件が起こり、急遽対応に当たることもありますが、その分、代休も取れますし、年次休暇を取得し、リフレッシュして仕事の効率を高めることができます。そのため、同僚と休みを合わせて釣りに行くなどプライベートもしっかり楽しむことができ、充実した毎日を過ごせています。

育児休業などの制度も充実しており、復帰後も個人の事情に応じた支援が受けられます。実際に、私の同僚の男性職員も育児休業を取得するなど、男性の育児参加も促進されています。保険や個人年金、生涯生活設計の支援など、職員とその家族が健康で豊かな生活を送ることができる福利厚生制度も充実しているので、安心して長く働ける環境が整っています。

学生の方へメッセージ

警察官は、本当に困っている人の手助けができて「ありがとう」と言われることが多く、世のため人のために働ける、やりがいのある仕事だと思います。警察官になりたいという気持ちがあれば、学生時代に何を学んでいたか、今どんな知識を持っているかは問いません。

私自身は、父が警察官だったこともあって身近な職業ではありましたが、最初から警察1本に絞っていたわけではありません。「地元である福岡で、人の役に立つ仕事がしたい」という軸で企業研究を進め、たまたま説明会に参加したことから就職先として興味を持ち、福岡県警で働きたいと思うようになりました。そのため、剣道も柔道も未経験でしたし、体力に特別強い自信があったわけでもありません。向上心がある人、責任感がある人など、そうした人であれば警察官に欠かせないスキルや体力、正義感や使命感も、仕事を通して自然に身についていきます。研修など学べる環境も充実していますから、皆さんには警察官になりたいという気持ちだけを持って飛び込んできてほしいと思います。
(N.K.さん)

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「多種多様なバックグラウンドを持つ人が集まる福岡県警。活躍のフィールドも幅広く揃っているので、自分の個性をいかせる職場がきっと見つかると思います」と語るKさん。

マイナビ編集部から

警察というと、交番や刑事を思い浮かべるかもしれないが、実はそのほかにもさまざまな仕事がある。取材対象者であるKさんが経験したような被害者支援や採用もあれば、白バイやパトカーの乗務、少年の非行防止対策、暴力団対策、要人警護、サイバー犯罪対策など役割は細分化されており、それぞれの希望やライフスタイルに合わせて多様なキャリアパスを描くことができる。「刑事になりたい」「白バイに乗りたい」などやりたい業務が具体的に定まっていなくても、警察官になってから実務を通して自分に適した業務を見つけることができるため、焦る必要はまったくない。

日頃の努力を正当に評価する公平な昇任制度など、努力と実力次第で昇任する道も開かれており、自分の未来を自分で切り開いていけることも福岡県警の魅力。実際に語学研修や各部門の専門研修など、充実した教育制度を活用してキャリアアップに励む職員も多いという。また、有給休暇なども気兼ねなく使える環境で、組織を挙げてワークライフバランスの実現をサポートしている点も心強い。

身近な行政機関としてではなく職場として見た警察には、やりがいのある仕事、成長実感、組織の安定性、キャリアの幅広さなど、実にたくさんの魅力がある。「人と社会の役に立つこと」に少しでも興味があれば、選択肢の一つとして検討してほしいと感じられる取材だった。

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福岡県民約510万人の暮らしを守る福岡県警。育児・介護と仕事の両立支援や休職が不利にならないキャリアアップ制度など、職員の暮らしを守る各種制度が整っている。

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