最終更新日:2025/4/10

(株)内田洋行

  • 正社員
  • 既卒可
  • 上場企業

業種

  • 情報処理
  • ソフトウエア
  • 空間デザイン・ディスプレイ

基本情報

本社
東京都

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

未知なる世界に向き合うなかでは、学問を探究してきた経験が活きてくる

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学生時代と異なるジャンルに挑戦する先輩たちの素顔

ICT関連事業と環境関連事業を展開する(株)内田洋行では、学部学科を問わずさまざまな先輩が活躍している。ここでは文系出身のSEと理系出身の営業が、学生時代の経験を経てどのように活躍しているのか、迫ってみた。

Y.N.さん
システムズエンジニアリング事業部 ネットワークサポートセンター
大学院 教育学研究科修了
2017年入社

K.T.さん
エンタープライズエンジニアリング事業部 ネットワーク営業部
大学院 先進理工学研究科修了
2021年入社

先輩から一言

「今の学生はICT技術が当たり前にあるなかで育っただけに私たちよりも違和感なくICTに触れられるはず。学部学科を問わずSEに興味を持ってほしいです」(Y.N.さん)
「固定観念に縛られず、多様な発想ができ、いろいろな分野に挑戦するのを厭わない人、そして常に勉強し続けられる人が、当社では活躍していますよ」(K.T.さん)
社内には緑を配した個室ブースなども用意。働き方が多様化する今、社員それぞれの志向を先取りしたオフィス環境の構築にも余念がない。

【Y.N.さん】未経験からSEへ。時間をかけてじっくりと学べるから安心できた

教育学を専攻していた私は、中高の教員免許を取得するとともに平安時代の文学研究に携わっていました。将来の道としては国語教員も視野に入れていましたが、一般企業で教育に貢献するのも選択肢の一つだと考え、企業研究を進めていました。当社に関しては主催する学力調査のアルバイトに携わった経験があり、教育市場に強い会社だと認識していましたが、よく調べると教育以外にも自治体や民間企業とも幅広く取引していますし、当時は黎明期だったにもかかわらず、教育分野へのICT導入に積極的だった点にも魅かれて入社を決意しました。

以来、システムエンジニア(SE)として全国の学校で用いるICTインフラの導入支援に携わっています。児童生徒が使うタブレットPCなどの端末、教職員が用いる各種機器、ネットワークの整備などを中心に、一部では利用するソフトウェア開発にも携わるなど、幅広い角度から業務に臨んできました。入社3年目に初めてプロジェクトマネージャー(PM)となってからは、社内外の関係者をまとめるマネジメントを任されるケースが多くなっていますね。

教育系の部署を志望していた私ですが、まさかSEとして配属されるとは思わず、最初は「大丈夫かな?」との思いもありました。それでも配属後11月までみっちりと技術研修を行っていただけましたし、2年目冬まではOJT期間として教育・民間・自治体の枠を超えた多様なプロジェクトを経験したおかげで、技術の基礎や仕事の進め方を学べたのは大きな財産となりました。

商社という立ち位置の当社では、ICT環境を構築するのに多様なメーカーから機器を購入しており、各社のマニュアルや手順書を読み込む過程が重要な意味を持ちます。学生時代の研究活動では、多くの文献を紐解いて論文をまとめる経験を重ねましたが、ジャンルは異なれど、“調べる”というなかでは共通する部分が多く、学業での時間が活きていると実感しました。

近年、政府のGIGAスクール構想を受けて各学校でICT環境の整備が進んでいますが、ある自治体へ正式に納入した後、約2千台が一斉に動く場面に立ち会った時は、自分がまとめたプロジェクトを通して教育に貢献できた充実感でいっぱいになりました。また、別自治体で学力テストの結果のシステム化をお手伝いした時に、「長年の夢が実現した。ありがとう」と感謝の言葉をいただいた経験も仕事をしていく励みとなりました。

【K.T.さん】大型案件を担当するなど、営業として一歩ずつ階段を昇る

物理を中心とする分野を研究していた私は、大学院進学後、医薬品に用いられる結晶に光を当てて分析する研究に従事していました。将来的に製薬会社などで働いた際に役立つと考えテーマを選んだものの、本腰を入れて企業研究をしていくと、本当にやりたいことは別にあると感じるようになりました。試行錯誤した結果、人が活き活きと働く場所をつくるオフィス空間づくりにかかわる企業に興味を抱いたなかで出会ったのが当社でした。商社だからこそ状況に応じて多様なモノを提案できますし、オフィス環境とICTの両面に強みを持っているのもユニークだと感じて入社を決意しました。

配属先としては、最初から営業を希望。接客業や塾講師のアルバイトを通して多くの人とかかわることにやりがいを見出していたので、営業が自分に向いていると思ったのです。3か月の新入社員研修、さらに3か月の部署内での研修を経て、1年目の10月に正式に営業となってからは、会議室予約システムの『SmartRooms』をきっかけとしつつ、民間企業向けのICT商材を全般的に提案し続けています。

ICTは専門外でしたが、新入社員研修でみっちりと学んだおかげで知識を高めることができ、手応えは得ていました。大学院の研究室で学んでいた頃、答えのないテーマに向き合うために、過去の論文などを読み込んで勉強を重ねていたので、知らない分野に対して臆することなく向き合う習慣は身に付いており、その点は仕事のなかでもプラスに働きましたね。

ただ、知識を獲得したことが自信になりすぎてしまい、いざ商談に臨んだ際に、あまりにも細かすぎる情報に言及し過ぎたせいで、お客さまを困惑させてしまったことがありました。以後、そうした事態を防ぐためにも、まずはお客さまの話を傾聴し、悩みを浮き彫りにするとともに、周囲の先輩と情報共有しながら先回りをした対応を心がけていきました。

先日は業務ソフトのライセンスに関して、5000名規模の契約に成功。競合がいるなかでも、当社ならではのきめ細かなアフターサービスをアピールしたことが、嬉しい結果につながりました。金額にして数億円規模となり、書類を処理する時は手が震えるような思いをしましたね。お客さまによって提案する商材は大きく変化するだけに、毎回、新しい知識が求められるのは大変ですが、自分の知見が広がっていくことは大きなやりがいです。

【Y.N.さん】【K.T.さん】先輩たちのこれからの目標と会社の魅力

■エンジニアとしてのキャリアを考えると、技術的な視点から各案件にプロフェッショナルとして参加する方向、そしてマネジメント分野を究める方向の2種類があると思っています。私は両方の経験がありますが、PMやリーダーを任される機会が多かったため、これからは多くの人を束ねる仕事が多くなっていくと予想しています。人をまとめるのは大変ではありますが、一人ひとりの考え方が異なるからこそ、タイプごとに合わせたコミュニケーションを丁寧に取っていこうと思っています。振り返ると、当社は若い年次の社員が成長できるように徹底的に支援してくれているのがわかります。実際、資格取得のタイミングの目安としてマイルストーンを置いてくれているので、成長のために“次に何をすればいいのか”を明確にしてくれているのが心強い点です。

周囲の先輩は一言で言えば“お世話好き”な人ばかり。困っている社員を見つけると、親身になって支えてくれます。こうした社風は、実は企業研究の時点で見えていました。会社見学の時に、すれ違った社員が「今日はどうだった?」と気さくに話しかけてくれたことを覚えていますし、今でもその時のイメージ通り、温かな社風だと実感する日々です。
(Y.N.さん)

■ICTの世界は常に新しい情報が登場していますので、営業は新しい情報をキャッチアップし続けなくてはなりません。そのために私自身、展示会に足を運んでみたり、メーカーやパートナー企業に声をかけて勉強会を開いてもらうなど、学びを重ねてきました。将来、お客さまには私に聞けば何でも最新情報が手に入ると思ってもらえる存在になりたいですね。先輩たちを見ていると、従業員数万単位の大企業を任せられていますので、私も同じレベルに立てるように頑張りたいと考えています。

当社は、若手社員にもどんどん機会を与える方針ですので、私もさまざまなチャンスをもらうことができました。一方で経験豊富な先輩たちも数多く活躍しており、部署外の先輩にも気軽にアドバイスをもらえる環境なのは、仕事をしていくうえでの安心材料の一つとなっています。
(K.T.さん)

学生の方へメッセージ

学生の段階では将来、自分が働くイメージを具体的につかみづらいかもしれません。だからこそ、視野を狭めずにさまざまな企業を知ることで、自分の可能性を開拓してください。私も数年前、企業研究をしていた時には、教育やICTに特化して調べていたわけではありませんでした。業界を絞らずにイベントやインターンシップに参加した結果、教育とICTを融合した業界ならば将来性も高く、私も成長し続けられると志望を固めていくようになりました。

たとえ専攻とは違う業界であっても、新入社員へは教育研修制度を整えて成長を支援してくれる企業がほとんどですから、最初から諦めてしまうのはもったいないことだと思います。さまざまな企業に触れながら挑戦したい場所を探し続けてください。

自己分析で行き詰まった場合は、連想ゲームのように自分の進みたい方向を考えてみてください。私は多文化共生を大学時代に学んだのですが、教育現場でのICT活用が役立つ側面があるのではと広くとらえたのも現在の選択につながりました。専攻や趣味そのものだけでなく、派生させて考えていくことは忘れないでほしいと思います。
(人事担当 S.H.さん)

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社員が率先してICTやオフィス環境を活用しているだけに、お客さまへ説得力のある提案ができる。オフィスを見学に来る取引先も非常に多いそうだ。

マイナビ編集部から

1910年(明治43年)に創業した(株)内田洋行は、114年にも及ぶその歴史のなかで、官民を問わない市場に対して生産性や創造性を向上させるソリューションの提供に力を尽くしてきた。取材では文系出身のSE、理系出身の営業という専攻とは違うジャンルに挑戦した2名の社員に話を聞いた。未経験からでも手厚く育成してくれる研修制度が整っているだけに、2名とも不安を感じることなく未知なる領域に挑むことができているようだ。

教育制度のうち、新入社員研修を紹介すると、入社後2~3か月はビジネスパーソンとしての基礎を学び、SEならば追加で3~4か月ほどの研修を通してICTの専門知識を身に付けていくことになる。その後も1年程度かけて、教育、民間、自治体を問わずに5つのプロジェクトを経験し、多様な市場での動き方を学んでいく。K.T.さんのように営業職での経験が1年を過ぎても、部署ごとにOJTなどを通して時間をかけて育ててくれる環境があるから安心だ。

社員にとって働きやすい環境づくりにも取り組んできた同社。なかでも特徴的なのは出産祝い金で、1人目・2人目は50万円ずつ、3人目では100万円を支給してくれる。人の未来にかかわる同社らしいユニークな取り組みだと、取材を通して強く感じた。

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社員同士がラフにコミュニケーションを取れるスペース「キチ」。自由自在にアイデアを出し、議論が交わせるようなオフィス環境をしっかり整えている。

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