ワールドビジネスセンター(株)

私は現在、お客様先である病院に常駐し、電子カルテシステムの運用を担っていますが、入社当時は医療に疎く、用語はもちろん電子カルテさえよく知らないまま配属されました。

配属後の漠然とした不安はあったものの、業務で必要になる電子カルテの操作や仕様、医療情報についての基礎的な知識は働くうちに身についたため、懸念していたほど仕事ができていないと感じることがなかった一方で、いざ職に就いて思い知ったのはコミュニケ－ションの重要性でした。
業務の引き継ぎをはじめとした連携はいわずもがな、お客様を相手に経緯や状況を的確かつ丁寧に伝えることや、逆に相手の伝えたい内容を読み取ることの難しさを痛感する毎日です。

ただ、コミュニケーション能力はともかくとして、入社するまでに特別しておくべきことはありません。強いて挙げるとすれば、一日中パソコンを触っているような業務であるため、日頃からコンピュータに触れておくことが仕事に直結しますが、パソコンスキルやITの知識は職場で培えばよいと私は考えています。

人生の中で学生時代はきわめて貴重な時間なので、日常を噛みしめながら健康で文化的な最低限度の生活を送ってください。

期待の新人という言葉がありますが、実際、新人に期待するスタンスの社員はいません。
フォローされてこそ新人なので、まずは人に訊く力を身につけてください。気負いして一人で抱え込むのは心身をすり減らすだけなのでやめましょう。

入社して日が浅いうちは慣れないことが多く、失敗することもあるでしょうが、同じ過ちを繰り返すことが問題であって、結果的にミスは業務への理解が深まる要因にもなり得るので、色々な種類の失敗を経験しておきましょう。
覚えることも多いと感じるでしょうが記憶力に自信がないならメモを取り、疑問点は遠慮せずに自分が納得するまで先輩にぶつけましょう。

ストレスに悩まされやすい人は何か趣味の一つでもあれば、リフレッシュになって仕事への活力につながります。ちなみに私の場合、オフの日はメリハリをつける意味で仕事のことは一切考えないようにしています。
最近はレコードを聴く若者が増えているらしく、私も普段浸っている音楽に彩りを添えようと思っています。

仕事をする上で、要領の良さが鍵になると1年勤めて感じました。
なるべく仕事に忙殺されるような日々にならないよう、息抜きを忘れずに働きましょう。