最終更新日:2025/4/1

三菱総研DCS(株)

  • 正社員
  • 既卒可

業種

  • 情報処理
  • ソフトウエア
  • シンクタンク・マーケティング・調査
  • 専門コンサルティング
  • インターネット関連

基本情報

本社
東京都
PHOTO
  • 10年目以内
  • 経済学部
  • 技術・研究系
  • IT系

社会的意義の高さにやりがいを感じる

  • R
  • 入社8年目
  • 経済学部経済学科
  • 金融・決済部門 金融開発第2部

会社・仕事について

ワークスタイル
  • ITに関わる仕事
  • 資格・専門能力が身につく仕事
  • システム構築の仕事
現在の仕事
  • 部署名金融・決済部門 金融開発第2部

1日のスケジュール
9:00~

メールチェック、お客様と進捗会議。

10:00~

エンドユーザーへの説明資料すり合わせ。

11:30~

上司や先輩と社員食堂でランチ。

13:00~

各ラインの成果物(設計書等)のレビュー。

16:00~

プロジェクト進捗・課題確認、案件管理資料等作成。

19:30~

退社。

アンチマネーロンダリングシステムとは具体的にどのようなものですか?

資金の流れがボーダレス化する中で、マネーロンダリングの防止は世界の金融機関にとって喫緊の課題であり、使命とも言えるものです。アンチマネーロンダリングシステムとは、数千万にのぼるお客様の金融機関口座で日々どのような取引が行われ、どういった金融商品を購入しているかなどを監視するシステム。その一つが、『金融機関が蓄積したデータとシナリオ化された膨大な数のマネーロンダリングのデータベースをもとに、不正の可能性を検知する』というもの。たとえば、一日で100万円の送金が10回行われればシステムは異常であることを検知、金融機関のスタッフが対応し、金融庁へ報告されます。もう一つは、『口座を開設するために窓口に来た人のリスクレベルをシステムが検知する』というもの。リスクレベルが高いと判断されれば口座開設は謝絶。仮に謝絶せずに後からマネーロンダリングが発覚した場合、金融機関に罰金が科せられます。知らなかったでは済まされないのが、アンチマネーロンダリングの世界なのです。


そういったシステムは、業界として昔から取り組みが進められていたのですか?

古くからマネーロンダリング防止の検討は行われていましたが、2007年、国が悪質なマネーロンダリングへの対策強化を図り、本人確認するための法律を一部改正し、現金でのATM振込み限度額に制限が加わったことで、各金融機関で本格的な取り組みが始まりました。また世界においては、マネーロンダリング対策等における国際協調を行う政府間機関FATF(Financial Action Task Force)があります。私たちが開発するアンチマネーロンダリングシステムは、FATFの厳しい審査を受け、それをクリアすることが義務付けられています。


どのようなシステム開発が印象に残っていますか?

FATFの審査に向け、大規模な開発案件にリーダーとして参画したことは、強く印象に残っています。開発テーマは、新規で口座を開設するために窓口へ来た人のリスクレベルを自動検知するシステム。それまでは、窓口で個人情報を入手した後、その人が持つリスクを判断するまでには長い時間がかかっていました。それを即座にリスク判断するシステムを開発しました。さらに、リスクレベルが高いと判断された場合、本人に通知状を送付する仕組みも導入しました。


そのシステムは、具体的にどのようなところが印象深いものとなったのですか?

FATFの審査開始時期が決まっていたため、リリース延期はもちろん許されず、かつ新しい技術を初めて活用したゼロからのスクラッチ開発ということで、注目された案件でした。短いプロジェクト期間の中でお客様からは難しい要求が幾度となくありましたが、そのたびにリーダーとして先頭に立ってお客様と調整を行い、双方が納得できるシステムの要件を定義。その後の開発期間中は様々なトラブルにも見舞われましたが、チーム一丸となって乗り越え、無事にリリースすることができました。安定したプロジェクト運営とリリース後の安定したシステム稼働に対してお客様である金融機関から評価いただき、表彰を受けることができました。


現在はどのようなプロジェクトに取り組んでいるのですか?

現在はプロジェクトマネージャー(PM)として、リスク評価システムの高度化に取り組んでいます。PMになってから、全体のスケジュールやメンバーの業務調整を行いつつ、全体最適化による利益の確保を強く意識するようになりました。また、自分の裁量が大きくなり、責任感とともに大きなやりがいを実感しています。アンチマネーロンダリングというのは世界的にもホットな話題であり、注目されている分野。自分たちが開発しているシステムの持つインパクト、社会的意義や社会貢献の高さに仕事の魅力を感じています。


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