最終更新日:2025/5/7

国立研究開発法人理化学研究所

  • 正社員
  • 既卒可

業種

  • 公益・特殊・独立行政法人

基本情報

本社
埼玉県
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  • 5年目以内
  • 社会学部
  • 事務・管理系

「本物」として輝こうとしている若手研究者のために制度を検討

  • 山田 太朗
  • 2023年入社
  • 人事部研究人事課
  • 若手研究者の登用・育成制度の運営設計

会社・仕事について

ワークスタイル
  • 多くの人と接する仕事
  • 最先端技術に触れる仕事
  • 人を育てる仕事
現在の仕事
  • 部署名人事部研究人事課

  • 仕事内容若手研究者の登用・育成制度の運営設計

理研の事務職を志望した動機や入社を決めた理由は何ですか?

大学から大学院にかけて、近代から現代のドイツ哲学・倫理学を研究していました。研究がとても楽しく、研究者への憧れを抱くようになっていったのですが、研究を進めていくうちに「本物」として活躍する研究者たちを見て、自分が持っている情熱や忍耐力、克己心や運は、「本物」の研究者には及ばないと感じるようになりました。

ただ、こういった「本物」になろうとした経験を活かして、「本物」のよき理解者になることはできるんじゃないかと考え、就活ではアカデミア業界を中心に見ていました。そんななかで、たまたまマイナビで理研を見つけたのがきっかけです。


現在の仕事について教えてください

若手研究者の登用・育成制度を担当しています。主に「理研白眉制度」と「理研ECL制度」という、若手研究室主宰者を対象とした制度の運営に携わっています。業務は、委員会の開催、募集要項の作成、制度の宣伝、面接審査の開催、研究者受入のための調整、イベントの開催など、多岐にわたります。また、「本物」として輝こうとしている研究者にとって魅力的な制度にするために、日々制度の検討も行っています。

さらに、数十億円規模の若手制度全体の予算の獲得・執行管理も任されています。業務では役員の思いを吸い上げて現場とすり合わせたり、役員に説明したり意見を聞きに行ったりすることもあります。


仕事のやりがいは何ですか?  また、印象的なエピソードがあれば教えてください

人事の仕事は、いろいろな想いがぶつかり合う業務です。特に新しい制度となれば、役員の想いも強いため尊重しつつ、現場の声も大切にし、法律や所内外の他制度とのバランスも考えます。こうしたたくさんの要素が絡み合って、なかなか簡単には進みません。

でも苦労しながらも制度を通じて着任した方々とお会いし、サポートすることで「ありがとう」と言われると、すべての苦労が報われる気がします。正直なところ、研究者たちのよき理解者にはまだまだ遠いと感じます。先輩職員の中には、研究者の方を深く理解し、サポートしている方もいて、自分にはまだ多くの学びの余地があると実感します。


当面の目標や将来の夢(仕事上・プライベート)を教えてください

理研には、世界有数の研究施設や世界で見てもずば抜けて優秀な研究者がたくさんいて、次世代を変えるであろう研究が行われています。私は事務職員としてその最前で働いているため、少なくとも研究の面白さや意義が分からないともったいないなと思っています。

研究の内容を隅々まで理解ができなくても構いません。まずはその研究の何が面白いのか、どういう文脈でその研究が行われているのか、どういうところで役に立つのかといった点を感じることが大切です。「何だか面白そうだし、すごそうだ」と興味を持つところから、徐々に解像度を上げていき、研究の価値を自分なりに感じ取ることができればいいなと思っています。


学生の皆さんへメッセージをお願いします

就活での自己分析が、私は好きになれませんでした。自分のこれまでの経験をポジティブに意味づけることで、見えなくなってしまう自分の側面があると思ったからです。私の場合は、できなかったことや失敗に目を向け、自身のくすぶっている情熱や想いを発見し、自己の輪郭をはっきりさせていくのが、就職活動の第1歩目でした。そうやって見つけた自分こそが、焦りや不安に駆られる就職活動の中で、確かな道しるべになっていた気がします。

理研は社会的に見ても、文化的に見ても、いろいろな面白さがあります。面白い文脈を持つ場所で研究に取り組んでいる人たちには面白い人が多いです。しかも、それを支えている事務職員もその面白さに惹かれている人たちで、その面白さの実現のために損を厭わない人たちです。また科学の面白さに文系・理系は関係ありません。仕事によっては文系のスキルが必要な局面もあります。文系だからといって向いていないと考えることなく、科学の面白さに興味がある人はぜひ検討してみてください。


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