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最終更新日:2025/4/24
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部署名生産本部 指導部 技術課
勤務地熊本県
「獣医師」と聞けば体調の悪い動物の治療を第一に思い浮かべませんか?もちろん我々も日常的に疾患の治療を行っています。ですが、今の獣医療に求められるものや獣医師が活躍できるところはそれだけではありません。体調の悪い牛を一頭一頭見ることはとても重要なことです。しかし、今の酪農は大規模化し一頭一頭を見ることと同様、その農場で飼われている牛全体の調子を把握することが求められています。例えば、「そもそも体調の悪い牛を出さない」「能力の高い牛たちなのにその能力を引き出せない」「なかなか牛たちが妊娠せず乳量、頭数が増えない」など、その牧場が抱える問題は牛を一頭だけ見ていては捕らえられないものです。そういった、一頭一頭見るだけでなく牛の群全体を見て、全体の生産性を上げる獣医療をするように心がけています。
担当している牧場で、子牛舎ががらんとして、親牛も妊娠しない時期が続きました。牧場全体が活気のないような雰囲気にあり、新米の獣医でしたが意を決して牧場主さんに提案し、農場の子牛増頭計画を始めました。駆け出し獣医で経験も知識もないので、専門書等で調べたりもしました。そしてなにより、周りには長年繁殖に携わってきた先輩獣医が大勢います。そういった方の手助けや牧場主さんとのコミュニケーションを活用し一年近く計画を進めました。妊娠した牛も増え、あと少しですねと牧場主さんと話していたところ、すでに生まれた子牛たちが、がらんとしていたはずの子牛舎で走り回っていたのを見ました。「この牧場の力になれたかもしれない」と牧場と牧場主さんを見て実感することができたのが嬉しかったです。
獣医師であっても、その分野に関しての知識や経験がなければ社会に貢献できる人材であるとはいえないと思います。とくに、診療以外の分野でも指導してもらえる所は多くはありません。しかし、本会は農家さんが必要とするものを業務とする、専門性の高い職員がいます。診療ですら経験不足ではありますが、いずれそういった診療以外の分野で指導していただけるのを楽しみにしています。また、「牛乳」という日本の生活に密着した産業が故郷の熊本にあったという点も就職活動の大きな根拠となりました。