最終更新日:2024/10/19

(株)ズコーシャ

業種

  • 建設コンサルタント
  • 情報処理
  • 試験・分析・測定

基本情報

本社
北海道

取材情報

先輩100人100の就活

自然と人の共生を実現するために、私たちが挑戦していること

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地域に貢献するべく、ズコーシャの扉を叩いた先輩たち

北海道で活躍する建設コンサルタントであるズコーシャにはさまざまな背景を持つ人材が集い、地域の発展のために力を尽くしている。ここでは3人の若手の就職活動や業務内容に迫り、同社の魅力を語ってもらった。

小林 由佳理さん(写真右)
総合科学研究所 アグリ&エナジー推進室
北海道大学大学院環境科学院 生物圏科学専攻修士課程修了
2020年入社

加藤 風樹さん(写真左)
技術部 設計二課
宮崎大学農学部 森林緑地環境科学科卒
2022年入社

参納 優也さん(写真中央)
IT事業部 ヘルスケアソリューション課
札幌学院大学経済学部 経済学科卒
2023年入社

学生のみなさんへ一言

「目の前の会社の仕事内容が、あなたにとって本当にやりたいことなのか? その点をしっかりと浮き彫りにして、後悔しない企業研究を進めてください」(小林さん)
「Web上ではわからないことも、直接会社を訪れると見えてくるものが多々あるはず。機会があればその場所に行ってみるという気持ちで頑張ってください」(加藤さん)
「IT事業部には私のような文系出身者も多くいます。エラーの原因などを探るためにめげずに、根気強く向き合っていける人ならチャンスが広がると思います」(参納さん)

【小林さん】環境保全と街づくりを融合させる姿勢に共感

私は千葉県の出身で、大学時代は長野県で学んでいました。大学院では海洋生物を研究するべく北海道大学に進学し、フィールドワークを通して海岸の群衆生物などについて調べていました。転機となったのは授業の一環で環境コンサルタントの話を聞いたこと。生物を保全する仕事の存在を知ったのをきっかけに、札幌市内の環境企業でアルバイトをして、植物調査の手伝いなどを担当していました。

就職活動では道内の環境コンサルタント会社を志望。既に就職しているOBにメールを送り、どんな勉強をすればいいのか、具体的な仕事内容はどのようなものなのか、情報収集し続けていました。さらには環境会社のインターンシップにも参加して業務内容をリアルに学んでいきました。

ズコーシャに関しては環境保全と街づくりを両立している点に心魅かれるものがありました。また、会社見学で帯広市の本社を訪れたとき、自然と緑地がバランスよく融合した帯広市の街並みに魅力を感じました。面接では「8時間働き、8時間寝て、8時間好きなことに時間を使う」のが会社の流儀だと話してくれて、ワークライフバランスの取れた環境であることにも安心感を覚えて入社を決めました。

以来、総合科学研究所の一員として、ダムや排水路、道路などの公共事業をする際、周辺の動植物の生態調査、工事影響のシミュレーション、動植物の保全方法の考案などに取り組んでいます。専門は海洋生物ですが、仕事では陸地に住む動物や植物にかかわることが多く、改めて勉強する必要がありました。先輩に現場で教わったり、資料を読み解いたりするのはもちろん、休日に帯広の街並みを歩いて、道端の植物の様子を観察し、鳥の鳴き声に耳を傾けながら自主的に学びを深めていました。

入社3年目のときには初めて主担当となり、道路を建設するときに外来種の侵入経路を防ぐべく、のり面を緑化する方法を考案しました。外部の有識者へのインタビュー、発注者や環境団体との交渉など、人に説明をする場面が非常に多くありましたが、関係者がそれぞれ納得できる形へと導くことの出来る能力が、コンサルタントにとって欠かせないことがよくわかりました。今後は業務の管理技術者をめざすべく、早い段階で技術士の資格を取りたいと思っています。1次試験は既に突破しており、2次試験の受験要件も満たしましたので、しっかりと備えたいですね。

【加藤さん】学んできた知識を生かして、北海道に貢献するべく、ズコーシャの扉を叩く

私の地元は北海道ですが、森林環境に関して勉強するために宮崎の大学に進学し、研究室では衛星画像を解析して植生や降水量などを調査していました。同級生は九州エリアの公務員志望者が多かったのですが、私は北海道に戻りたいと思っていましたので、道内の建設コンサルタントを目指して就職活動を開始しました。

宮崎と北海道ではかなりの距離があったものの、コロナ禍での就職活動だったのが幸いして、説明会も面接もWebが主体となったことにはかなり助けられました。当社に関してもWebでの合同企業説明会などを通して存在を知ったのですが、フレックスタイム制や1時間単位の有給取得など、ワークライフバランスの良さには好感を持ちました。

後日、見学会に参加して、本社や研究所を訪れてみると、社員同士がお互いに質問しあって仕事をしている姿に、堅苦しさのない柔らかな雰囲気が伝わってきました。業務内容としても大学で学んだ水理学や構造計算などの知識がダイレクトに生きることから、おのずと当社で頑張っていきたい気持ちが強まりました。

設計二課に配属になってからは、国や市町村の依頼のもと、農業分野の設計・調査に取り組んでいます。私はある自治体の農業水路のパイプラインとなる用水路の設計を担当。設計に必要な基準を学ぶのも一苦労でしたし、調査や通水試験などで現場に出かけることも多くて忙しい毎日を過ごしてきました。ちなみに北海道という土地柄、夏場に現地調査を多く行い、冬場に設計に集中するというのが大きな流れとなっています。

2023年度にはパイプライン設計で、ほぼ一人で任された案件が転機となりました。以前、同じような設計をしたことはあったものの、現場が変われば同じ条件は通用せず、改めて現場条件を細かく確認していきました。最近はドローンのレーザースキャナーで3D画像をチェックできるようになっており、情報が取りやすいのはありがたいところです。

現場の状況を細かく把握して、それに合わせた設計を行うのは大変でしたが、新しい知識を獲得して成長できるのが楽しさにつながっています。パイプライン設計には今、3D設計技術を活用するケースが増えています。他分野でも3Dは必要な技術だけに、しっかりとその使い方を学ぶことで、将来のキャリアにつなげていきたいです。

【参納さん】文系からITのスペシャリストに。故郷をITの力で支えたい

札幌の大学で経済学を専攻したのですが、ゼミでプログラム言語を学んだことから、ITにかかわる企業を視野に入れるようになりました。ただ、大学3年夏にインターンシップに応募し始めたときはITに絞っていたわけではなく、幅広く企業を捉えていました。

ズコーシャに関しても帯広市の隣の幕別町の出身だという縁でインターンシップに応募したのですが、当時は営業や総務といった職種で参加しました。いずれの部署でもマンツーマンで丁寧に仕事を教えてくれて、優しさあふれる会社の雰囲気に好感を抱きました。

その後、他社の企業研究を進める中でいよいよITに志望が固まり、インターンシップを受けたときに、当社にはIT事業部が存在しているのを知っていたので、選考に進んだときにはIT系の職種志望に切り替えました。地域に根差した企業で目指してきたITに携われるというのは理想的な環境だったので、内定が出たらそのまますぐに入社を決意しました。

当社のIT事業部では北海道内の自治体を中心とするお客さまのシステム開発・保守運用を手掛けています。私は十勝管内の複数の自治体の税金システムの保守業務を専門としており、不具合の調査や対応などを軸にした業務に取り組んでいます。税金システムには自治体内のさまざまなシステムが複雑につながっているだけに、全体像をつかむのだけでも苦労しています。それでも“”当たって砕けろ”の精神で仕事に臨み、わからないことがあれば先輩に質問しながら壁を乗り越えてきました。忙しいときも嫌な顔一つせず、時間をかけて丁寧に教えてくれる先輩ばかりで心強い限りです。

先日は納付書に2次元コードを印字する案件で、テスト・検証を任されました。無事に完成して住民のみなさんに納付書が配られたときは、人々の生活にかかわるこの仕事のやりがいの大きさを実感しました。振り返ると、入社当初に比べれば明らかに知識も増えており、少しずつ単独でできることが増えているのもモチベーションにつながっています。

現在、2年後に完了予定の全国的なプロジェクトに取り組んでいます。今はその対応に追われているところですが、まずはここをしっかりと成功させるのが当面の目標です。将来は自分から開発を提案できるくらいの力を身につけたIT担当になりたいと思っています。

企業研究のポイント

企業選びをする段階では、“どんな業界に進みたいのか”が明確ではない人も多いのではないでしょうか。その中で自分が譲れないポイントを探し、それを軸に企業研究を重ねていくようにしてください。休暇が多い企業がいいのか、仕事内容の面白さを優先させるのか、何を優先させるかは人それぞれ。自分が目指したい社会人像を具体的にイメージすれば、おのずと軸が見つかってくると思います。もし軸が見つからないと悩んでいるなら、今まで生きてきた歩みを振り返り、“どの環境にいる自分が好きなのか”に思いを馳せると、見えてくるものがあると思います。

インターンシップや1Day仕事体験といった場も有効活用しましょう。ズコーシャでは従来、1Day仕事体験の開催に注力してきましたが、もっと深く会社のことを知りたいとの学生の声に応えるべく、先輩社員とのオンライン座談会や3日間ほどのオープン・カンパニーを定期開催する予定です。建設コンサルタントやIT、事務と多彩な仕事が存在する当社を通して、社会そのものを学ぶ機会として有効活用していただければ幸いです。

社内を見渡すと北海道内のみならず、道外の都府県出身の社員も少なくありません。ここ数年の新卒では沖縄や福岡出身者も。やはり北海道の大自然に囲まれて働きたいという思いが入社につながっているようです。ぜひ全国各地の学生に、北海道の企業に目を向けてほしいと考えています。<総務部 中村 優里>

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3人の先輩社員たちは異口同音に社員の人の良さをセールスポイントに挙げていた。先輩が優しく支えてくれる職場環境には多くの若手が助けられている。

マイナビ編集部から

帯広や十勝をはじめとする北海道エリアに軸足を置いた総合建設コンサルタントとして、ズコーシャは65年にわたって、農業、環境、街づくりをテーマに多彩な案件に取り組んできた。今回取材した先輩からも地域の自然保護、農業への貢献といった話題が出てきたが、環境問題に興味を持つ学生には響くものがあったのではないだろうか。

今後、農業分野で言えば、ITを使った省力化を通して、労働人口の減少に対応しようとしている。また、建設業界でも2024年問題を受けて残業規制が始まり、省力化を一層進めるべくITの力が強く求められるようになっている。同社は建設コンサルタントでありながらITの開発・保守部隊を有しているだけに、これからも技術を発揮し続けていくだろう。農業や畜産業では日本の根幹を担う北海道だからこそ、絶えず前進していくことは間違いないと感じた。

働く環境の良さも同社の魅力だ。フレックスタイム制を導入していることから、スケジュール管理をしていればコアタイムの15時を過ぎれば帰宅することもできる。総務部の中村さんは15時退社後、空港に向かい、そのまま東京への旅を楽しんだこともあるそうだ。また、年次有給休暇のほか、子の看護休暇や介護休暇(ともに有給)の取得率も高く、ご自身や家族の用事で休みを取りながら、仕事と家庭の両立を図っている社員も増えている。オンオフのメリハリをつけて働けるのも同社の大きなセールスポイントだろう。

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少し移動すれば広大な農地と豊かな自然が広がっている帯広市に本社オフィスを構えている同社。この立地に憧れ興味を持ったという人も少なくない。

会社概要に記載されている内容はマイナビ2025に掲載されている内容を一部抜粋しているものであり、2026年卒向けの採用情報ではありません。企業研究や業界研究にお役立てください。

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