(株)メディックメディア

私は大学時代，獣医学を専攻していました．獣医学の勉強では基本的に獣医学書を使っており，ヒトの方の医学書を参考に勉強するということは少なかったです．しかし，循環器の講義でピンと来ない内容があり，「そういえば医学書ではどう解説しているんだろう…？」と，ふと気になったことがありました．そんな折，たまたま書店でメディックメディアの「病気がみえる」を手にして，その内容の詳しさとわかりやすさに衝撃を受けつつ「一体どうしたらこんな書籍を作れるんだろう…？」という点に興味を惹かれました．それまでは獣医師として行きていく道しか考えていなかったのですが，次第にわかりやすさを形にすることの奥深さや面白さに触れるにつれ，どんどん心を惹かれていき入社に至りました．

現在は，入社するきっかけにもなった「病気がみえる」シリーズの編集作業を行っています．

先輩社員や医学知識のあるアルバイトの方々に教えていただきながら，医学やものづくりの奥深さに圧倒されつつも充実した毎日です．日々編集作業を行う中で，「わかりやすさ」という掴みどころがなく抽象的なものを追い求めることは想像以上に難しいものだとつくづく感じます．しかし，試行錯誤している中に様々なヒントがあり，わかりやすく伝わるにも伝わらないにもきちんと理由があるということも強く感じます．

もっともっと経験を積み，わかりやすさを形にして多くの読者の方々に届けられるように成長していきたいです．

就職活動を始める前の私は，自分を活かせる仕事・やりたい仕事って何だろう？とずっと模索していました．なかなか答えは出ず，漠然と獣医師の資格を活かした仕事に就くんだろうなぁ…と考えており，出版社に就職するとは夢にも思っていませんでした．そんな中，たまたま出会ったメディックメディアの書籍に心を惹かれ，人生を大きく動かされました．このことから，就職活動の中だけではなく，日々の生活や学習の小さな出来事の中にも人生を変えるような選択肢があふれていると私は思っています．ぜひ皆さんも，専攻や資格という枠にとらわれず，興味のおもむくままに選択肢を広げていってほしいと思います．