北星ゴム工業(株)

入社してすぐ技術部に配属になり金型の担当になりました。金型はゴムの成型に使われ、実際にプレス加工したものを見て金型を調整したり、不具合対策や修理をしたりするのが主な仕事です。ゴムの会社で金型を扱うことになるとは想像もしていませんでした。金型はいろいろな製造現場で使われているものですが、ゴム特有の注意点などもあり、いろいろ試しながら経験を積んでいくしかありません。汎用の解析ソフトなどもないので、自分の目で分析して対策を考えています。

量産になる前に技術部でひととおりの工程をやってみて、試作品として出荷します。試作品の出荷管理も自分が担当しています。新規ラインの立ち上げなどで、金型が上がってきた段階ではどういう不具合が起きるか見当もつきません。実際に打っては直し、打っては直しで、不具合がないように微調整を繰り返します。もともと車が好きで、自分が立ち上げに関わった製品を使用している車が実際に走っているのを見ると嬉しくなります。

ゴムは加工が難しい材料で、不具合の原因もさまざまです。何が原因かを見極め、対策を行って良品が作れるように改善します。現場からの呼び出しで駆け付け、すぐに原因を特定できる場合もありますが、中には対応が難しいものもあります。ゴム部品は普段目に付かないところで使われていますが、車にしろ建材にしろ、ささいな不良が人の命に関わると思うので、不具合対策はしっかりとこだわって行うようにしています。

突発的なトラブルなどがあったりして残業になることもよくあります。仕事の後は特に何もせず過ごすことがほとんどです。休みの日は会社の野球クラブの練習や試合に参加するほか、友人と登山やキャンプに行くなど、外に出ることが多いです。ライブやフェスにもよく行きます。